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宇宙戦艦ヤマト 復活篇 [邦画レビュー]

launch_1280x1024.jpg「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」(監督:西崎義展)

惑星アクエリアスの海にヤマトが沈んで17年。古代進は雪と結婚し、16歳になる美雪という娘にも恵まれた。しかし仕事は当時とは比べようもない、オンボロ輸送艦の艦長。古代は戦いに疲れると共に、仲間たちと過ごしたヤマトへの愛情を捨てる事が出来ずにいたのだ。

一方、銀河の中心から、地球へと迫って来るものがあった。それはブラックホール。地球との衝突は避けられず、人類に残った手段は他惑星への移住だけだった。時間をかけて周到に練られて旅立った、第一次移民船団だったが、移住地への途中で何者かに襲撃を受け、全滅してしまう。その船団の長は古代の妻、雪だったのだが・・・・。

観て来ましたよ、「復活篇」。いやー、平日に行ったんですが、若干寂しい観客の中には親子連れもいるものの、大部分(というか、親子連れも親が観に来てる感じで)旧作時に熱い思いでブームを牽引した当時のファンばかり!ある意味これは同窓会ですねw
監督・脚本が(当時)悪名高きプロデューサー西崎義展ということでwドラマ的にはかなりの心配をしてましたが、意外とマトモでした。何しろ西崎くんは今回、企画・原作・製作総指揮・監督・脚本というワンマンプレイ(爆)。映画の最後、キャスト&スタッフのテロップでは一人だけデカイ文字でアピールされてて、その辺りの傍若無人ぶりは当時の悪印象そのままでしたねw それでもそれなりに映画として完成してたのだから、周りのスタッフの努力たるや相当なものだったんじゃないですかね(木亥火暴)。何はともあれ、昔のファンならかなりの満足を得られるのは間違いありません。

もちろん、そうは言っても無理がある部分も多いですよ。特に古代と美雪の間のドラマは全く描けていないです。この辺りは西崎くんが家庭と言うものの何たるかが分かっていないから当然かな(かなりの偏見w)。古代が危険な任務に赴く時の別れ、そしてクライマックスに危険な場所へとヤマトで乗り込む際に美雪が同乗している事を全く顧みないなど、この辺りはかなり奇異に感じた。
その他、冒頭の説明がナレーションで延々とされる部分など、監督の力量不足を感じる部分ですね。

それと共に、逆にワタシがちょっと感動したのは、キャラクターの絵。湖川友謙氏の絵が帰って来た!って感じで。「伝説巨神イデオン」の、特に劇場版「発動篇」を何度となく見返して来たワタシとしては、キャラクターの煽りの絵(アゴ下の見える見上げるような絵)や、横顔の特に鼻の少し硬いラインが懐かしく、嬉しい再会に感じました。

絵的にはもう一つは、ヤマトを始めとしたメカニックの3DCG映像。昔の手描きではかなりの制約がありましたが、やはり3DCGだとそういったものがほとんどなく、宇宙での戦闘が思いのまま。重々しい戦艦や移民船と戦闘機の対比などもCGならではと言っていいでしょう。この辺りをメカニックデザインと共に指揮したのが小林誠氏ということで、これまたある意味ワタシには懐かしい名前でした。まぁ、ツィンメリットコーティングされたガンプラで覚えている方が多いでしょうが、ワタシ的には下のお宝が一番のインパクトでしたw

という事で見どころ満載の今作。最後の最後にぶったまげた、「第一部完」の字幕に観ている全員がざわつきましたが、ホントに続編を作るにはそれなりの動員が必要なんで、皆さん是非観に行きましょうw

・・・・・お宝。むかーし(って約25年前・・・)のコミケで無料で配ってた「マクロス」のヴァルキリーのペン画。なんとアマ時代の小林氏のイラスト。今、いったいどれほどの人がこれを持ってるんでしょうか。
マクロスヴァルキリー1.jpg



この作品の湖川さんの絵は、ホントにスゴかった。
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小林さんと聞いて、一番にこれを思い浮かべる人もいるでしょうね。
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20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 [邦画レビュー]

20century_boy.jpg「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」(監督:堤幸彦)

2017年、ともだちは世界大統領となり、恐怖政治を行っていた。そしてまた、『しんよげんの書』にならって人類滅亡の予言を発布。人々は不安の中で、ともだちの言う通りの生活を送るしかなかった。
その中でも反攻組織は存在した。ヨシツネ(香川照之)率いるゲンジ一派と、更に過激で人々に武装蜂起を呼びかける氷の女王一派。一派のリーダーは、愛する者たちを殺される事に絶えられなくなって過激に変容してしまったカンナ(平愛梨)だった。カンナの元を訪ねたオッチョ(豊川悦司)は、ケンヂ(唐沢寿明)が生きているかもしれない事を説き、カンナを目覚めさせる。その時、氷の女王一派のアジトにともだち政府下の“地球防衛軍”が急襲。みんなを逃がす為にオッチョとカンナは囚われてしまう。
一方、北海道から延々と改造カブで東京へと向かう一人の男があった。ギターを背負って旅する男は、ケンヂその人なのだろうか・・・・。

第一章第二章と、思いの外面白かったので、そこそこ期待して観に行ったのだが・・・・今回はダメだったなぁ。

【今回は作品の位置付けもあり、以下を読むと結末までのストーリーの概略が分かってしまいますので、未見の方はご注意ください!!!】

三部作を通して観た時の今作の位置付けは、「回答編」。そして今作の内容も正に回答合わせと言った作りだった。ほとんどが前作までに張った伏線の回収の説明となっており、残念ながら一本の作品としては無味乾燥な出来だ。

そりゃそうだ。これだけのキャラクターが出て来て、それぞれのバックボーンを説明し、人間関係に回答を出し、提示して来た幾多の謎に答えを出す。いちいちそれをやっていれば、説明ばかりの映画になってしまうのは当然だろう。
普通の作品は、枝葉末節は『ご想像にお任せします』とばかりに主幹の話に収斂していくものだ。ある意味では今作は非常に義理堅いと言える。しかし、ワタシはどちらかと言うと、『オレ達、こんなに考えてストーリー組み立ててたんだぜい』といった、よくいる説明野郎(うざいばかりで面白くないヤツ)を連想してしまった。それは言い過ぎにしてもw作品としてのクオリティを考えたら、捨てるべき伏線は捨て、ケンヂとともだち(プラス オッチョ)の話をもっとしっかりと描くべきだったのではないだろうか。

第一章のケンヂ、第二章のオッチョといった、しっかり活躍してくれて余韻を残す、作品の根幹となるべきキャラクターが今作にはいない。全てのキャラクターが喰い足りず、活躍し切れずに終わってしまった感が強い。せめてクライマックスのメカ戦で活躍するのがオッチョだったら・・・・ケンヂの活躍はもっと旅の途中を描きつつ、最後のライブシーンに集約されていた方が良かったのではないだろうか。

そのライブシーンにも不満が。観客が文句を言うのはおかしい。だいたい何の為に人を集めたのか、カンナが説明すればいい話だろう。会場外の惨劇を見てみろと言いたい。
それでなくともあの歌に救われたと言うのなら、観客ももっと謙虚になるはずだ。ケンヂがライブ会場に現れないなら、怒るのではなくて悲しむはずだ。そしてみんなで大合唱すれば良い。そこにケンヂが現れれば、もっと感動的なシーンになっただろう。

また、問題になっているラスト10分の結末だが、ワタシは全く不必要だと感じた。あの装置がタイムマシンならまだしも、あくまでもあれは脳内のバーチャル映像のはず。あの世界の中で何かを変えても、現実が良くなる訳ではない。つまりあのパートはケンヂのマスターベーションを延々見せられているという事で、あんなものなら取っ払って、ライブで盛り上がったところでストンとやめた方が良かった。(結局謎の説明以上のものになっていないという事。)

今作を簡単に説明すれば、説明説明また説明、クライマックスの戦いとライブシーンで盛り上がりをごまかそうとしているが、何とも内容のない作品だ。とは言え前2作を観てしまっていれば、これは観ざるを得ない作品。ヒットが約束されている、こういう作品こそ本当の力が試されると思うんだが・・・・残念。


20世紀少年 第1章 終わりの始まり [Blu-ray]

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ワタシがもう一つ不満なのは、小泉響子(木南晴夏)のハジケた魅力が全く発揮されなかった事!これは本当に期待してただけにガッカリ。コメディリリーフが活躍出来ない辺りも、今作の余裕のなさの一端か・・・・。
20世紀少年<第2章> 最後の希望 [Blu-ray]

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ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜 [邦画レビュー]

hottarake_main2.jpg「ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜」(監督;佐藤信介)

幼い頃に優しい母を亡くした遥(綾瀬はるか)は今、高校1年生。仕事に忙しい父と上手く行かずに口喧嘩が絶えない。そんなある日、ひょんな事で昔、母から貰った手鏡を思い出したが、もうずいぶん前から姿を見ていない事に気付いた。母に聞いた昔話同様にお稲荷様に卵をお供えして手鏡を返して欲しいと願う遥。すると怪しい影が、子供たちが神社に置いていったオモチャや遥が落とした鍵などを拾いながらお稲荷様の裏山へと向かっていくのを目撃する。そっとついて行くと、泉が湧き出る場所でその影は消えた。その泉は、人間がホッタラカシにしたモノが持って行かれる場所・ホッタラケの島に繋がる通路だったのだ!遥の、手鏡探しの冒険が始まる・・・・。

予告編を見た時は、単なる子供向けのアニメ映画かと思ったが、DSilberlingさんのブログ記事を読んで、プロダクションI.G.製作でもあり、観に行く気になったのだった。結果、確かに子供向けの域に収まらない、楽しい作品になっていた。
それにしても様々な制約があっただろう今作。煩雑なバックボーンを想像するだに、出来上がった事自体にまず敬意を表したい。

日本の3DCGアニメと言えば「アップルシード」「エクスマキナ」「ベクシル 2077」などの先例があるが、この辺りはキャラクターが、人間と言うより人形と言った風情で、メカ的話なので何とか保ってる、といった感じ。それに引き換え、今回はファンタジーで、柔らかさや暖かみなどの表現が求められた。その辺り、かなり頑張ったと思う。「エクスマキナ」で感じた、人間なのに人間とは思えないキャラクター描写に対する違和感は、今作ではほとんど感じる事がなかった。いわゆる“かわいさ”がちゃんと表現されていて、お陰で観客がキャラクターに感情移入しやすくなっているのだ。ワタシの一番のお気に入りは、キャラ物好きとしてはやっぱり外せないコットンだ(爆)。

そして、練りに練られたホッタラケの島の美術も素晴らしい。オモチャをひっくり返したような(比喩と言うよりニアイコールかも・・・)極彩色のテーマパークにも関わらず、ディテールを綿密に描く事で昭和のレトロな感じを与える事にも成功している。キャラクターのかわいらしさと共に、この美術の感覚は今作の大きな魅力の一つだ。

ストーリーもかなりアクションに振ってあって、これはこれで成功だったと思う。よくある邦画だと、ついどこかでダラダラした変なドラマシーンを織り込んでしまうものだが、そういったシーンはほとんどない。エンタテインメント作品としてはこのくらいのバランスで全く問題ないと思う。

ただ残念なのは、子供向けの域は超えてはいるものの、突き抜けられなかった事か。言ってみれば、子供と一緒に観に来た親も見入ってしまう部分は多々あるものの、じゃあ大人だけで観に行く事をお薦めするかと言うと、ちょっと微妙になってしまう。それは何故かというと、ちゃんとした大人のキャラクターが登場しない為、背骨が通っていない感があるからだ。どうもガキたちが勝手に右往左往している物語という感じになってしまっているのだ。
例えば「天空の城ラピュタ」の女海賊のばあちゃんとか、「おくりびと」の山崎努とか、「カーズ」のドック・ハドソンのような、その作品内の“基準”となる存在がいれば、ずいぶんとしっかりした作品になっただろうに。
本作ではそれに近い役割がコットンに与えられているように思うが、キャラ的にはやはり無理だ。出来ればテオ(沢城みゆき)が頼りにしているジイさん、といったキャラを登場させるとか、キャラ数を増やすのが無理ならピカンタ(うえだゆうじ)のキャラを大人にして、「未来少年コナン」のダイス船長のような役割(敵→味方)に出来れば良かったのではないだろうか。

もう一つは遥の父親が娘の事を思っている描写が少ない事。これがない為に『我が儘だった遥の成長物語』のはずが『ダメな父親を受け入れる分別を身につけた遥』みたいになってしまっている。こちらはまぁ、現状でもそれほどのキズではないが、そこのディテールがちゃんとしていれば、やはり見終わった時の余韻がかなり違ったと思うので残念。

否定的な紹介になってしまったが、ファミリー向けのアニメ邦画としてかなり優秀な出来なのは間違いない。子供連れで、またDSilberlingさんの記事に共感された方は、是非一人でも多く、観に行ってください。
楽しんで、最後は子供ならモノを大事にする大切さ、大人なら数多いホッタラケにしてるモノに対する悔恨の念を教えてくれる良作でありますw


佐藤監督はこの作品の監督でもあったんですねぇ!ずいぶん傾向が違う作品ですが、こちらも結構好きです。
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これも佐藤監督。未見ですが・・・。
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〈追記〉ソフト出てます。
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サマーウォーズ [邦画レビュー]

SW-Wallpaper1-S.jpg「サマーウォーズ」(監督:細田守)

憧れの先輩・篠原夏希(桜庭ななみ)からバイトを持ちかけられ、小磯健二(神木隆之介)は夏希の本家を訪れる。細かい事を聞かなかった健二は着いてみて初めて、夏希の本家・陣内家が武家から続く旧家(家デカッ!敷地デカッ!)であり、当主で夏希の曾祖母である栄(富司純子)の90歳の誕生日を前に親戚が全員集まって来ている事、そしてその中で自分が夏希のフィアンセ役を演じなければならない事を知る。
一方、この世界ではOZという仮想世界が普及しており、ビジネスからプライベートまでの様々な事柄をOZ上で行う事が出来るようになっていた。そのOZに今、危険が迫っていた。それは仮想世界を超え、現実世界の危険へと繋がるものだったのだ・・・・。

という事で観て来ました。朝イチの回を観て、その後に3本も映画を観たので、印象がちょっとあやふやになったところもありますがwそれにしてもとっても面白かったです。いや、予想外に面白かった。

もともと監督の前作「時をかける少女」を評判ほど評価していないワタシ的には、いくら前評判が高くてもそれほど期待出来なかったんですね。
でも今回は全然違いましたね。基本的に指向している物語の方向が全く違うので比較出来ませんが、前作では日常の何気ない生活を中心に事件が語られ、今作では陣内家自体が非日常とも言えるので、そもそも日常から外れたところで物語が語られているんですよね。まずその段階から画面で感じるテンションが違う。今回は登場人物も非常に多く、OZ世界との行き来もあって、物語的にも画面的にもたいへん変化に富んでいる。その辺りからもワタシが感じた前作の物足りなさをかなり救ってくれている。
そして今作ではギャグシーンは面白く、恋愛話も楽しめて、キャラクターの描き分けも素晴らしいという、前作で不満だった点が全て解決されているのがスゴいw 前作はいったいなんだったの!?

T0007394.jpgま、デカイ話をしてしまうと、前作のような純粋ジュヴナイル的話は、やっぱり実写の方があってる。今作のようなトンでもない話こそアニメで制作する価値があるって事なのかもしれません。OZ世界の描写はもちろん、クライマックスに向けてかき集める装備のスゴさ(笑える!)、健二や池沢佳主馬(谷村美月)のキーボード使いの誇張表現、そして健二の鼻血wなど、アニメならではの表現、面白さが要所要所で効いてました。

それにしてもこの大家族の魅力たるや・・・。序盤、栄を中心に無理矢理まとまっている感じがあり、中盤それが瓦解してバラバラになる。しかしクライマックスに向けてガッチリスクラムを組むととにかく強力な結束を見せる。そして結果、それが世界的結束につながり、ワタシなぞつい涙ぐまされてしまった。この家族讃歌→人類讃歌の素晴らしさ。これが今作一番の魅力かもしれません。
そしてその中で描かれる成長物語。健二はどうにも内気ながら数学にスペシャルな才能を発揮して大家族に囲まれているうちに自己主張も出てきてある意味カッコよく成長する。(女の子の方がキャッチーだから夏希がビジュアルだけど、主役は完全に健二です。)夏希は初恋の相手・陣内侘助(斎藤歩)に子供心丸出しの前半から、様々な事を経験してちゃんと今の姿を見つめられるようになる。侘助は逃げ出した陣内家に出戻り、やるべき事をやる。主要キャラ(ある意味脇役も)がちゃんと活躍の場を与えられ、それぞれの特性に応じた活躍をする。そしてその根底にちゃんと主役がいる。この構図が素晴らしく、誰が観てもスッキリと観終われるんじゃないでしょうか。

逆に残念だったところとしては、ナンで健二や夏希が高校生なのか、よく分からなかった事。ストーリーのどこを切っても、大学生の方がナンボかスッキリするだろうに。高校生の意味が分からん。
もう一つ上げるなら、ラブマシーン事件の最初の段階で、なんで健二が犯人に仕立て上げられたのかが分からない。ストーリーを追っていくとその時は納得するのだが、その後それが間違いだったと指摘されるのに、仕立て上げられた理由は出て来ない。物語上必要だったからって事!?それとも説明あったかな〜(汗)。
あと、やっぱり主役級の二人の演技がねぇ。神木くんはまだ許せるけど、やっぱななみさんの夏希はかなり棒読みだったよなぁ・・・。(美月さんの佳主馬は結構良かったし、富司純子の栄はとっても良かったけど。)それでも保ったのは、前作と違って大量のキャラクターがいた事。周りの達者な声優さんたちの安定した演技が救ってくれたんでしょう。

まぁ、傷は些細な事。ハッキリ言って全方位型に面白い作品。っつっても仮想世界を理解出来ないとかなり辛いけど。とは言え「マトリックス」から10年、この話の発想の元になったというセカンドライフも廃れるくらいwの時間が経ったので、かなりの方が理解出来る物語と言っていいでしょう。お薦めです。


細田守監督前作。
時をかける少女 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
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レビューはこちら

ついに「マトリックス」シリーズがBlu-rayに!1作目だけ・・・って手もあるけど、やっぱりここはコンプリがいいんじゃね!?
マトリックス コンプリート・トリロジー [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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1作目のレビューはこちら

もう一つ、ここまで来たか、という世界観の凄まじさを感じられるアニメ。こんなアニメで育てば、子供は仮想世界を理解するのも容易いでしょうねw
ゼーガペイン FILE.01 [DVD]

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〈追記〉ソフト紹介
サマーウォーズ [Blu-ray]

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サマーウォーズ スタンダード・エディション [Blu-ray]

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サマーウォーズ [DVD]

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 [邦画レビュー]

333212_002.jpg「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」(総監督:庵野秀明)

碇シンジ(緒方恵美)は母・ユイの命日に墓前で父・ゲンドウ(立木文彦)と遇い、話をする。ゲンドウに対する想いが徐々に軟化している事を感じていた。同じ日、第7の使徒が襲来。しかし同日日本へ運ばれて来たエヴァンゲリオン弐号機が、これをアッサリと撃退する。搭乗者の式波・アスカ・ラングレー(宮村優子) はシンジや綾波レイ(林原めぐみ)を罵倒し、自分はエリートであると公言。そのアスカを見た葛城ミサト(三石琴乃)はシンジに続いてアスカをも自宅へ招き同居させるのだった。
シンジ、アスカ、レイの三人は、学校での日常や第8使徒殲滅戦を共に過ごす事で徐々に打ち解けて行く。それと共にシンジは鈴原トウジ(関智一)や相田ケンスケ(岩永哲哉)との友情を深め、アスカは気を張る以外の生き方を模索していく。そしてレイは人間らしい感情を抱き始め、シンジとゲンドウの仲を取り持とうとする。
一方でNERVとその上位機関SEELE双方の本心が徐々に明らかになって行く。そんな中、悲劇が生まれてしまうのだった・・・・・。

という事で前評判の非常に高かった「ヱヴァ:破」。確かに美しい作画、エキセントリックさを抑えたキャラクターたち、テレビから解放されたストーリーの大きなうねりといった、非常に練り込まれた感のあるクオリティの高い作品になっていたと思う。

とにかくキャラクターたちの感情描写が細やかに描かれ、納得性が高くなっているのが非常に見やすくなった一番の原因だろう。「〜序」に比べてもシンジはマトモになっているし、シンジの真逆に振れたキャラのアスカも、時に人前で弱さを見せたり気遣いを見せるキャラへと変わっている。特にアスカのそれは、テレビ版で見せたその悲惨な過去が描かれない事と無関係ではないだろう。ワタシはその事が改名の理由だと思う。つまりマザコンだったり、そのママが自殺してたり、といった過去を持たないキャラになっているのだと想像する。また、加持リョウジ(山寺宏一)周りのあれこれも、自然な形に消化出来ていて好感。へんな性的描写もなく、安心して見ていられる。
総じて感情移入を拒絶するような描写はほとんどなくなり、落ち着いて観ていられる雰囲気になっている。旧作ファンには物足りない部分もあるかもしれないが、より一般的な作品としてよく出来ているように思う。

作画も、ワンカットワンカットが非常に美しく、隙がない。キャラクターたちの顔はどのカットもいい表情をしているし、メカ描写は「〜序」同様、CGを最大限に使って数の迫力を出して見映えがする。そして何よりもエヴァンゲリオンのアクションが良い。弐号機の登場シーンの落下戦も見映えがして良いが、第8使徒戦に於ける三体のエヴァたちの疾走シーンが素晴らしく、ワタシとしては一番の見どころと言っておきたいw

そしてストーリー。ワタシはテレビ版を歯抜けでしか見てない・・・程度しか知らないので、考察が間違っている可能性もかなりあるがw今「破」を観る限り、新劇場版こそが「エヴァンゲリオン」の真のストーリーとなっている、という感触を得た。
元々テレビ版「エヴァ」はロボットアニメのアンチテーゼ(パロディ)だったと何かで読んだ気がするが、衒学的な作風と共に、基本的には変化球的作品だったのだと思う。それが中盤から徐々に作る側も盛り上がってゆき、最終二話に集約されるシンジの成長〜解放の物語となって帰結した。しかし、いわゆるストーリーの完結を求めた周囲の要望もあり、最終二話を作り直すという形で劇場版が作られた訳だ。つまり、テレビ+旧劇場版の話の作りはかなり特殊なため、劇場版へ至るストーリーがテレビではほとんど無視されていた。旧劇場版は短時間の中でテレビと全く違う方向性の話を語らねばならず、お陰で(作り直したにもかかわらず)トータルで見た時にストーリーを完全な形で提示出来ていなかったのだと思う。
そこが「〜破」では旧劇場版的な展開への導入部と思しき部分が無理なく組み込まれており、かなりやりたい事が分かって来た印象だ。だからこそ「序」はテレビ版の再構築で話が作れたが、この「破」では大きく話がずれて来たのだと思う。逆に三作目「Q」では、旧劇場版的な話が語られると推測する。とは言え、描かれる形は大きく変容するのかもしれないが・・・・。

ワタシ的には中盤のキャラクター同士のやり取りがかなりナマっぽかった事が結構引っ掛かり、決して好感一辺倒ではなかったが、それでもこの恋愛作品に近くなって来た新劇場版の到達する場所は是非見たいと思えるデキだった。


前作。テレビ放映版は、違いはやっぱり予告編だけだったようですねぇ・・・・。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) [Blu-ray]

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今作での綾波は、かなり人間らしくなっています。今作でもユイの生まれ変わりである事は示唆され、コピーが何体もいる事も語られますけど。
Real Action Heroes 綾波レイ

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  • 出版社/メーカー: メディコム・トイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

マリ(坂本真綾)も、活躍はしますが物語の中心には全く絡みませんでしたねぇ・・・・。
1/8スケールPVC完成品 ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破 真希波・マリ・イラストリアス

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  • 出版社/メーカー: バンダイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

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GOEMON [邦画レビュー]

330507view002.jpg「GOEMON」(監督:紀里谷和明)

架空の安土桃山時代。織田信長(中村橋之助)が討たれ、豊臣秀吉(奥田瑛二)が世を治め、そのひと時の平和を庶民は謳歌していた。そこへ彗星の如く表れた天下の大泥棒・石川五右衛門(江口洋介)。彼は富める者からは盗み、貧しき者には分け与える、時代のスーパーヒーローだった。
今日も紀伊国屋文左衛門の頑丈な金庫を破り、頂戴した金品を庶民にばら撒いていた五右衛門だったが、財宝の中に見慣れぬ南蛮の箱を見つける。空だからと捨ててしまう五右衛門だったが、実はその箱には天下を左右する、ある重大な秘密が隠されていたのだった・・・・。

えー、結論としては、紀里谷監督は相変わらず紀里谷監督だったという(笑)。「CASSHERN」に比較するとだいぶトーンを頑張って抑えてはいるものの、それでも終盤に向かってどんどん説教臭くなって行く。しかもその説教の青いこと青いこと。この人はよっぽどピュアなのか、それとも世間知らずなんでしょうかね。

要は『反戦』て事なんで、まぁ「CASSHERN」と全く同じですね。そういう、映画史上だけでも何度も描かれて来て、使い古されたテーマってのは、皆さんご存知の通り普通オブラートに包んで、映画全体を見ればそういう意図は伝わります、といった形で描かれたりするもんですが、紀里谷監督は違います。とにかく直球勝負です。「CASSHERN」の時はキャシャーン本人の反戦モノローグが延々と流され辟易としましたが、今作ではもうちゃっと自然な形にはしているものの、五右衛門たちに堂々と喋らせちゃってます。
こういう余りにも当然なテーマなんてのは、ナマな形で提示されればされる程ドン引きしちゃうもんですが、その辺りが全くわかってないんだなぁ、この監督は。ワタシなんか五右衛門がテーマ的な事を言い出した途端に失笑してしまいましたよw 考えが浅いんだろうな、きっと。

それ以外に関しても、予想通りと言うか、紀里谷スタンダードな感じ。映像は暑苦しいCG映像で好みの別れるところでしょう。またこれも前回の反省か、映画冒頭は軽め、明るめの展開を見せますが、その後はどんどん暗く陰湿になって行きますw これなら冒頭の明るさに期待させない方が結果は良かったんじゃねぇの(爆)。アクション量は増えましたけど、この辺りのCG丸出しな演出(コナンと言おうか宮崎版ルパンと言おうか爆)もかなり好みが別れるでしょうね。実写でアニメ風の動きをさせるのは、製作側は楽しいかもしれないけど、ワタシなんかから見るとちょっと醒めますね。安易な気がして。もっとしっかりと実写としてのアクションを見せて欲しいし、新しい事に挑戦して欲しいです。「CASSHERN」の時はアニメに対してプラスアルファがあったと思うんですけど。

演出的な不備も散見されるけど、その辺りはまぁ些細な範疇。結局ワタシの結論としては「CASSHERN」の時と同じく、紀里谷氏は監督の器というよりはビジュアリストとして気のあう監督の下で働いた方が良いんじゃないの?といった感じです。


紀里谷監督前作。
CASSHERN [DVD]

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ヤッターマン [邦画レビュー]

T0006106.jpg「ヤッターマン」(監督:三池崇史)

4つの破片を揃えて一つにすれば、どんな願いも叶うという『ドクロストーン』を狙うドクロベエ(滝口順平)とその手下のドロンジョ(深田恭子)、ボヤッキー(生瀬勝久)、トンズラー(ケンドーコバヤシ)のドロンボー一味。それを阻止しようとするヤッターマン1号(櫻井翔)、2号(福田沙紀)。今日のその戦いは渋山で繰り広げられていた。押されていたヤッターマンだったが、相変わらずのドロンボーの自滅によって事なきを得た。その中でヤッターマンが出会った海江田翔子(岡本杏里)は、ドクロストーン研究の第一人者で行方不明になっている海江田博士(阿部サダヲ)の娘で破片の一つを持っていた。
再びドロンボーが、今度はオジプトの遺跡に現れるという情報から出動するヤッターマン。二つ目のドクロストーンの破片を手に入れる事に成功するが、戦いの中でヤッターワンは破壊され、何故かドロンジョとヤッターマン1号は恋に落ちてしまう!?
ドクロストーンの奪い合いを制するのは?ドクロベエの正体は、そしてその真の狙いは何なのか?そしてドロンジョの「初恋」の行方は・・・・・

これはこれは、エラく楽しいバカ映画だ!三池監督のワタシ的前作、「妖怪大戦争」もかなりのバカ映画だったが、それよりも更にハジケまくっているw なので余り一生懸命に内容を解説してもしょうがないのだが・・・・。

そんな中、敢えて今から観に行く人へのアドバイスとしては、『テンション上げて行け!!!』という事。

ハッキリ言って徹頭徹尾バカ映画の今作は、そのテンションの高さも相当なものだ。そのテンションに乗り遅れたが最後、111分後に疲れた顔で劇場を出る事になる。この映画の『バカ』は、絶対に冷静に見てはいけないのだ。言ってみればやたら宴会芸で盛り上がりまくっている飲み会で、一人、水を飲んでいるような状態だ。そんなならいっそ欠席した方が良い。
もう一つは、『その宴会は同窓会だよ!』って事。盛り上がって各人が披露してくれる芸はそれぞれに楽しいが、やっぱりその人(キャラクター)を知ってる方が何倍も楽しめる。芸以外にそこここで展開されるディテールなんかは、同窓会ならではの楽しさで、一見さんには食い付く余地もない。このテンションの高さに付いて行ければそれだけで楽しめるが、やはり「ヤッターマン」作品にドップリ浸っている(いた)人たちのための映画なのだ。
という事で、少なくとも渋山編の間には作品のテンションに追いつく事がこの作品を楽しむための必須事項である。スクリーン上で展開されるギャグに、周りを気にせず大口あけて馬鹿笑い出来るくらいテンションが上がれば、至福の時間が提供される。

コスチューム含めたキャラクター造形も、心配とは裏腹に全く違和感を感じなかった。確かにフカキョンは小原乃梨子のドロンジョとはかなり違うのだが、後半の展開にはマッチしていたし、とにかくかわいく美しく光り輝いているw 他の若い二人のヒロインを美しく撮ろうという気持ちがないのとも相まって(爆)フカキョン=ドロンジョの映画での輝き方は群を抜いていると言ってもいい。

映像全体も思った以上に良かった。もっと荒々しい合成とかになってしまっているかと思ったが、ハチャメチャな世界観でもあり、安っぽく感じる部分はほとんどない。ヤッターマンの変身シーンもカッコ良く決まるし、ビックリどっきりメカの大群もバッチリ。ヤッターワンも、パワーアップして出て来るヤッターキングもなかなかだ。そして三悪が繰り出すドロンボーメカがとにかく楽しいしよく動く。

三池監督はやはりドロンボーの三人に限りなく愛情を注いでいるようだ。話の根幹はヤッターマン側で説明されて進んで行くのだが、この映画の魅力のほとんどは三悪人の側のドラマにある。
詐欺を働き大金を稼ぐが、それを全て使ってドロンボーメカをつくり、ドクロベエにこき使われてもめげず、それぞれが個性的な夢を持ち、アニメ同様に『天才ドロンボー』を歌って踊る。トンズラーは飯を喰い、ボヤッキーは日本中の女子高生を愛しているのに一方でドロンジョにプラトニックな愛情を持ち、ドロンジョはあろう事かヤッターマン1号を思ってため息をつく。

そしてふと気付くのだ。これってアニメの魅力そのままではないか!三池監督はアニメの実写化としては最高の仕事をしたんじゃないだろうか。原作をリアルタイムで見ていたワタシとしては、とにかくなっとくのデキだった。
今回の映画は、テレビ3話分の流れで構成されている。渋山編、オジプト編、そして最終決戦の南ハルプス編だ。この辺りの構成の妙もテレビ版そのものの印象を強くしてるかもしれない。

この作品、普通には劇場鑑賞をお薦めし辛いんだよなぁw 特に櫻井翔目当ての女の子が1〜2人で行くのは自殺行為と言っておこう。出来ればグループでワイワイ観に行って、見終わってから宴会やりながら劇中のキャラのモノマネでもして盛り上がるような、そんな鑑賞が最高です。もしくはアラフォーのオリジナル版アニメ「ヤッターマン」卒業生(例えばワタシ)なら、ニヤニヤ笑って若い頃の気分を取り戻す事が出来るでしょうw


えー、この作品で一番ヤバいのはオジプト編での『ヤッターワンVSバージンローダー』。まさかドロンボーメカでエロシーンを作り出すとは想像もできなかった!三池監督恐るべし!!
・・・・という事で、映画版のヤッターワンやヤッターキングも発売して欲しいぞ(爆)。
ヤッターマン YM-DX01 DXヤッターワン

ヤッターマン YM-DX01 DXヤッターワン

  • 出版社/メーカー: タカラトミー
  • メディア: おもちゃ&ホビー

本作最大の魅力、ドロンジョ様の写真集。内容は分かりませんが、こんな本が出ちゃう位のインパクトは確かにありますw
深田恭子写真集『KYOKO TOKYO PIN-UP GIRL』

深田恭子写真集『KYOKO TOKYO PIN-UP GIRL』

  • 作者: Miura Kenji
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2009/02/20
  • メディア: 大型本

今作のもう一つの魅力は、やはり山本正之氏のスコア。「ヤッターマンの歌2009」「天才ドロンボー実写版」も素晴らしい歌だけど、どうやらザ・クロマニヨンズの「ヤッターキング2009」は入っていないようで残念!
映画『ヤッターマン』 オリジナル・サウンドトラック(仮)

映画『ヤッターマン』 オリジナル・サウンドトラック(仮)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ジェイ・ストーム
  • 発売日: 2009/03/04
  • メディア: CD

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テクノポリス21C [邦画レビュー]

ate0064k_l.jpg「テクノポリス21C」(監督:松本正志)

近未来が舞台。地方警察に勤務する25歳の壬生京介(安原義人)は急に転属を申し付けられる。転属先は特捜マシーン隊と呼ばれる“テクノポリス”。最新のマシーンを使った凶悪な犯罪が横行する未来都市センチネル・シティに出来た、全く新しい独立組織だった。テクノポリスに集まった京介、風吹エレナ(滝沢久美子)、香坂かおる(池田勝)は部長の鳴海吾郎(内海賢二)のもと、新たに開発された“テクロイド(ロボット)”のブレーダー(大林隆介)、スキャニー(島津冴子)、ビゴラスとコンビを組み、凶悪犯罪に立ち向かっていく。
ある日、敵国の策略により強奪された最新型の戦車・テムジンが、空輸中の輸送機からセンチネル・シティに落下。街を蹂躙していくが、軍部の妨害に遭いながらもテクロイドたちのコンビネーションによって無事に捕獲された。しかし犯人たちが引きずり出されたテムジンは、何故か急にオートパイロットで動き出す。調査のために車内に入ったエレナと共に。そこには軍がひた隠しにしている“コマンドII”なるシステムの介入があったのだ・・・・。

technopolice21c1.jpg超マイナー・カルト・アニメ映画w「テクノポリス21C」(1982年)です。さて、いったいどれだけの人が知ってるんでしょうか・・・・。テレビアニメを目指して企画がスタートしたのですが、途中で頓挫。紆余曲折をへて、当初のパイロットフィルムが超限定的に劇場公開されました。アートミックとスタジオぬえがガッチリ手を組んで製作しただけに、スゴいスタッフが勢揃いしながらも、だいぶ無茶なものになってますw

スタッフの一例をあげますと、メカデザインは「宇宙の戦士(ハインライン)パワードスーツデザインで名高いスタジオぬえ宮武一貴と、一部、最近では監督業での活躍が目立つが、「超時空要塞マクロス」バルキリーのデザインで一世を風靡した河森正治が担当し、キャラクターデザインは今やイラストレーターからファインアート的に売れ過ぎな感もある天野喜孝で、美術設定はタツノコでの「ガッチャマン」からサンライズロボット作品全般で大活躍の中村光穀。脚本には松崎健一(ぬえ)、星山博之(ガンダムメインライター)、山本優(J9シリーズ)と「機動戦士ガンダム(ファースト)」経験者が参加し、特撮作品を中心に活躍していた佐々木守も監修したようです。音楽は今では「おくりびと」も担当した久石譲が軽快なBGMを提供しています。

そうなんです。以上のスタッフはスゴいんですよ。主に立ち上げの時、本当に力が入っていたんでしょうねぇ。メカに限らず設定はかなり突っ込んで作っています。ところがテレビアニメとしての企画が頓挫すると、もう後はメロメロです(汗)。何せ今みたいに発表の場は多くありません。レンタルビデオ店黎明期で、OVA(ビデオ発売用オリジナルアニメ)として初めて「ダロス」が出るのは翌年の事。当然CSやらBSやらの影も形もありません。アニメが深夜枠で放送される時が来るなんて想像もできない時代です。企画は一気に萎んでしまいます。しかし、とにかく完成させたかったんでしょうねぇ。致し方なく格安で受けてくれる(?)アニメ制作プロダクションに発注し、出来たのが本作、といったところでしょう。(この文章、後半はほとんどワタシの想像です・・・)

technopolice21c2.jpgだからアニメ作品としては非常にバランスが悪いんですよ。ぬえデザインのメカたちは設定画だけを見れば非常にスタイリッシュでカッコいいんですが、元々実写特撮でやる事も考えていたらしく、そういった意味からもアニメメカとしては当時異例の線の多さ。今なら全てCG描写でしょうが、当然今作では手描きですから、大変な事になってます。しかも戦車が何台も出てきて縦横無尽に突っ走るという話ですからねぇ。戦車って無限軌道なので滅茶苦茶描き辛いんですよね。それを定位置回転とかさせようとするもんだから、作画の力量のなさが如実に表れます(汗)。テクロイドたちもあんまり動きませんし、描く人によって少しマシだったり全然ダメだったり。肝心のプロポーションがダメダメな場合が多いのも、描いてる人がディテールに気が行ってしまって描き切れていないことの証拠でしょうね。

それよりは人間のキャラクターの方が作画はマシです。天野氏の描くキャラはメカとは全く逆で線が少ない。だから自分解釈で描けば結構マトモに描けるんですよね。ただ、だからこそ場面場面で顔がてんでバラバラなのがイタい(爆)。作画監督の手が行き届かなかったんでしょう。というかこの作品、作画監督はクレジットされているけど、ホントに修正作業してるのか?影の付き方などもみんな違うんだよなぁ。

お話自体は結構無茶だしダイジェスト感もあって、やっぱりせいぜいがパイロットフィルムだよなぁ、とは思うものの、作画を別とすればキャラクターは皆それなりに魅力的(ステロタイプな印象は拭えないが・・・)だし、メカなんかも今のクオリティで作画されれば化けもの番組になるのは必定。そう、リメイク流行の昨今、これ、どこかでこのまんま作り直してくれないかなぁ・・・。一年とは言わないから半年くらいのスパンでテレビシリーズとか。でもきっと、スタジオぬえがこんな古い企画を今さら作りたくないって言うんだろうなぁ・・・・。


おもちゃ企画頓挫の資料集らしいですw ぬえは企画会社だからそういう話には事欠かないんでしょうね。イラストを描いた加藤直之氏が著者としてクレジットされていますが、デザインの大半は宮武氏が起こしたようです。アマゾンのレビュー読むと、『メカデザイナー志望者必読!』だそうですw 最近ワタシもちょっと欲しくなってきました。
機甲天使ガブリエル

機甲天使ガブリエル

  • 作者: 加藤 直之
  • 出版社/メーカー: ラピュータ
  • 発売日: 2008/11/05
  • メディア: 単行本

これ、「ロボテック」関連の記事の時にさんざん書きましたけど、多分80年代メカデザインのNo.1ヒット作でしょう。(あ、ガンダムは70年代ですから爆)
超時空要塞マクロス オリジン・オブ・バルキリー バルキリーVF-1J (一条輝機)

超時空要塞マクロス オリジン・オブ・バルキリー バルキリーVF-1J (一条輝機)

  • 出版社/メーカー: バンダイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

天野喜孝よ、どこへいく・・・・といった気になる最近の動向(汗)。一介の挿絵画家の時の天野氏の絵が好きでした・・・・。
天野喜孝全版画集

天野喜孝全版画集

  • 作者: 天野 喜孝
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 2002/04/10
  • メディア: 大型本


※追加のモノクロイラスト2枚は、tomoartイラストです・・・・。
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感染列島 [邦画レビュー]

感染列島「感染列島」(監督:瀬々敬久)

ある日、いずみ野市立病院に救急患者が搬送されて来る。それは救命救急医・松岡剛(妻夫木聡)が前日診たばかりの患者だった。前日は単なる風邪に見えた病気は、しかしその日、激烈な症状に変わった。救命病棟で激しく咳き込むと吐血、そして流す涙が赤く染まる。必死の努力にも関わらずその患者は目の前で死亡した。それから間もなく、同様の症状の症例かポツポツと報告され始めると、総務省の、そして政府の対応は後手を踏み、感染が激烈なスピードで拡大。いずみ野市立病院も感染患者の隔離など対応に追われる。
そんな中、WHO(世界保健機構)からウィルス感染の専門家として小林栄子(壇れい)が派遣されてくる。栄子は剛の元恋人だった。栄子は感染拡大を防ぐため様々な手を打つが、その強引なやり方に病院側は反発を強めていく。そして、感染は更なる広がりを見せていくのだった・・・・・。

各所で書かれている通り、いわゆるシミュレーション映画である。新型のウィルスによるパンデミックの恐怖を、日本を舞台に描いた作品だ。これはまぁ、時事ネタと言おうか、新型インフルエンザが取り沙汰されている中での公開で、企画の勝利と言おうか。見終わって映画館を出ると、マスクを付けてないとなんだか心配になるような作品である(笑)。

シミュレーション映画といえば、当ブログ的に言えば『怪獣映画』w 最初に思い出すのは大傑作・平成ガメラ第一弾「ガメラ大怪獣空中決戦」だろう。もう少し一般的な作品で思い出されるのは「黄泉がえり」か。最近ではアニメだが「河童のクゥと夏休み」も話の規模は小さいがシミュレーション映画だった。いずれも現代の日本に大なり小なり超常現象が起きたら、というIFを中心にした人間ドラマが展開される。

思うに今回の「感染列島」に雰囲気やシミュレーションの規模が近いのは「ガメラ2レギオン襲来」ではないだろうか。日本全土を事件が席巻する規模や、ドラマよりシミュレーション的要素が勝っているストーリー。そここそが両作の魅力であり、それが故に欠点も共通しているのだ。

大規模シミュレーションの面白さは、なんと言っても緻密な設定の魅力だ。例えば時間の進行と共に進んでいく事件。普通のドラマでは描かれない周辺の人々の巻き込まれていく過程。想像がつかない程に拡大していく余波。観ている我々が思い描くシチュエーションの、更に先を映像として提出してくれる事で、いわゆるセンス・オブ・ワンダーを感じるわけ。そしてこれは、言ってみれば論理的な気持ち良さ、理系な楽しさなのだ。心は揺さぶられないのである。

だから欠点として、どうしても個々のドラマが弱くなるのだ。そりゃそうだ。全体の話が大きくなっていくから出て来る人物は当然増えるし、個々の描写は表層的なものにならざるを得なくなる。また主要人物と事件との関係性も曖昧になってしまう。そうなると感情を高ぶらせる事は難しくなる。

さて、改めて「感染列島」である。前半は非常にシミュレーション映画然としている。小さい事件の発端から始まり、徐々に徐々に感染が拡大していく様子を、いずみ野市立病院を舞台に描き、政府や厚生労働省の話、鳥インフルエンザが発生した飼育場、各地で報告される感染事例などが逐一字幕で提示される時系列に沿って進んでいく。

ところが、残念ながらそれは中盤以降、何故かドラマ優先にシフトしてシミュレーションとしての凄みを大きく後退させてしまうのだ。これは結局、終盤に向けて感動ドラマをシミュレーション映画に無理矢理組み込もうとしてしまったが為に起きたのだろう。お陰でトランプの城のように精緻に組み上げてきたリアリティが中盤からメロメロになってしまう。

主役とは言え、たかが一介の医者が養鶏場へ出向き、民間ウィルス研究者に接触し、果ては感染経路を特定するために海外へと飛び立つ。それも眼前のWHOメディカルオフィサーを差し置いて、である。これは完全に彼が『主人公』だから、という理由でしかない。シミュレーションをリアルにやればやる程、スーパーマンは作れなくなる。残念ながら今作では剛が急にスーパーマンになってしまうのだ。

同様に終盤のテレビ電話シーンも余りにもその場の設定に無理がありすぎる。急患を診ている目の前にわざわざPCを持ち出してのカメラ越しの会話は、どう見ても不自然。ここでそこまで無理な設定の中で会話させる必要は全くなかったと思う。お陰でワタシはすっかり興醒めしてしまい、その後の展開に乗る事が出来なかった。この辺りは完全にメロウなお涙ちょうだいシーンを無理して作ろうとし過ぎた事が原因だろう。

リアリティを維持し、シミュレーションを壊さずに感動シーンを組み込む事は充分に可能だ。例えば政府筋に剛や栄子の知人を配し、連携させる事で剛の荒唐無稽な行動の肩代わりをさせても良い。またクライマックスでは(ボカして書きますとw)わざと両者を逢わせずに、事後に手紙などで心情を吐露させても良かったのでは。その方が破綻なく終盤まで展開を持って行く事が出来たと思う。実際それに近い事は別のキャラクターでやっている。(国仲涼子の話。ワタシはこちらのドラマでは目頭が熱くなりましたw)

長々と書いてきたが、この作品、着眼点は非常に良かったのだが、それを上手く完成型に持って行けなかった事が悔やまれる、・・・・今年度ナンバーワンの残念作になるかもしれない(爆)。


ノベライズ。
感染列島―映画ノベライズ版 (小学館文庫)

感染列島―映画ノベライズ版 (小学館文庫)

  • 作者: 涌井 学
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/12/05
  • メディア: 文庫

ホントはみんなが「感染列島」で思い出す作品はこちらでしょうねw でも実は今作はシミュレーション映画というより、夫婦の再生のドラマが主題でしょう。ハリウッドらしく、最後はハッピーエンドだから単純に楽しめますね。
アウトブレイク [Blu-ray]

アウトブレイク [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray

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おくりびと [邦画レビュー]

おくりびと「おくりびと」(監督:滝田洋二郎)

プロチェロ奏者の小林大悟(本木雅弘)は、所属の楽団が解散した事をきっかけにチェロの道を諦め、妻の美香(広末涼子)と共に実家のある山形に帰って来た。職を探していた大悟は、求人の条件だけを見てNKエージェントという会社の面接に出掛けるが、そこは死体を清めて姿を整える事を生業とする『納棺師』の会社だった。大悟は、事務の女性(余貴美子)を除けばその会社の唯一の働き手である社長(山崎努)に押し切られるようにNKエージェントで働き始める。そして初めて死体に対する作業を手伝う事になるのだが、その死体は孤独死を迎えて2週間が経った老婦のものだった・・・・。

という事で、予告通りレビューします。まぁ、これだけ話題になって、日本アカデミー賞もとって、あまつさえ米のアカデミー賞最優秀外国語映画賞までとり、未だにロングラン続いているだけあって、ワタシが何も言わずとて当然ながら、とても良い映画でした。

“納棺師”という非常にニッチな職業をモチーフにしているにもかかわらず、これだけのヒット作となったのは、やはり普遍的なテーマである『生と死』『親と子』が表現されているからだろう。そしてそれを飄々とした軽妙と言っていいようなタッチで描いた滝田洋二郎監督がまた素晴らしい。

『生と死』はもちろん納棺師の話だから死が出て来るのは当然だし、中盤老若男女の死体を相手に次々と仕事をこなしていく大悟を描き、それがイコール、誰でも最後は死んでいく、という事を意識させる。終盤描かれる二つの死は、その事の集大成的な意味合いが強い。そしてこの作品は、多くの普通の『死』を描く事で、逆に『生』を意識させる。生と死が不可分なものではなく、表裏一体のものだと言う事が教訓めく訳でなく、じんわりと沁みて来る。
もう一つの『親と子』は、人生と人生は交わって意味を持っていくのだと言う事の象徴だ。大悟の心に起こる二つの変化(ネタバレになるので詳しく書けないが、『父』という言葉に集約される出来事)、それこそがこの作品の根幹なのだ。そしてそれを補完するように様々な葬儀の挿話のほとんどで親子関係が描かれていく。
つまり『死』という人生の終わりを描く事で、その人がこの世に残していった『絆』という痕跡があぶり出される訳だ。死んでしまえば全て終わり、などという人生はない。そう、この作品は人生讃歌そのものでもある。

主演の本木雅弘は相変わらずうまい。田舎のあんちゃんにしてはカッコ良過ぎるがw作中で何度も見せる、困った顔が真面目顔なのに何ともユーモラスで、死を描いている作品としての品を保ちながらも軽妙な雰囲気を失わない、絶妙なバランス感。そしてこの物語はとにかく大悟の物語である。大悟の変容、成長、寛容へと至る物語なのだ。モッくんは今作の企画の立ち上げも行っているし、さすがに作品世界を充分理解していることもあるだろう。見事な表現力でした。

脇役の山崎努や余貴美子、吉行和子など、芸達者揃いなのでこの辺りは改めて言う言葉も既にないが、日本アカデミー賞の主要部門で唯一賞を逃した広末涼子について一言。
今回の彼女は全く悪くないのだが、作中では主人公の妻役ではありながら、ほとんどスポットライトが当たらない役で、これでは賞をとるのはさすがに無理だろうという扱い。いや、大悟に大きな影響を与える重要な役なのだが、それは幾分記号的な意味合いが強いのだ。役者としてのアピールポイントはほとんどないと言って良いのではないか。後半見せる愁いを帯びた顔、潤んだ目が印象に残るが、それだけで賞が取れるものでもない。そういう意味では役者としてはちょっとかわいそうではありました。

見え見えの予定調和な展開や、使い切れていない設定(美香がウェブデザイナー)など、気にならないではないが、抑えた演出ながら泣きのポイントはいくつもあり、気持ち良く泣けて最後は清々しく見終われる。誰にでもお薦め出来る作品です。ロングラン中ですから、DVDなどと言わずに是非劇場で。


3月18日DVD発売。でもBlu-rayはまだ予定にないみたい。山形の自然が美しく切り取られていて、その辺りも見どころなので、どうせならBlu-rayも早めに出て欲しいです。
おくりびと [DVD]

おくりびと [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD

ノベライズですね。
おくりびと (小学館文庫)

おくりびと (小学館文庫)

  • 作者: 百瀬 しのぶ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/07/04
  • メディア: 文庫

サントラ。久石譲の音楽も雰囲気作りに一役買っています。
「おくりびと」オリジナルサウンドトラック

「おくりびと」オリジナルサウンドトラック

  • アーティスト: 久石譲
  • 出版社/メーカー: UNIVERSAL SIGMA(P)(M)
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: CD

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