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「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が恥ずかしい… [その他レビュー]

25767_1_1.png現在絶賛放送中の「機動戦士ガンダム 水星の魔女」ですが、私的には全く乗れない。しかしSNSやYou Tubeでは絶賛のようで…どこがいいのかさっぱりわからないのですが笑。

私が乗れない理由の一つは、キャラクターにリアルさを感じられないこと。これはもしかしたら近年のアニメでは普通になってしまっているのかもしれませんが…性格がデフォルメされすぎていて、人間としてマトモに見られません。

おどおどしている主人公、すぐに暴力を振るう男子キャラ、エゴをストレートに子供に押し付ける親…本当の人間ならこういう行動は絶対にしないでしょう。実際はおどおどしていても、それを人前では何とか隠そうとするし、安易に人のものを壊すなんて普通の文明人には考えられない(あなたは平気で人のものを壊せますか?)、親のエゴは隠しながら押し付けるものです。その程度のキャラ描写しか日本のアニメはできなくなってしまったんでしょうか。

もう一つの理由は、設定の練り込みのなさ。これも上のキャラの問題に負けず劣らずひどい。今回、なぜかよくわからないけど学園モノということになっています。ガンダムなんて、学園モノにしなくたって売れると思うのですが、何故か学園モノ。それは仕方ない。でも学園モノなら学園モノらしい配慮が必要です。

例えば子供がMSを動かす。これ危険ですよね?上の暴力を振るうキャラなんかにMS操縦させるわけですから、誰が踏み潰されるかわかったものじゃありません。危険は承知だったとしても、事故が起こらないよう、最善の策は講じるはずです。当然、MSを動かせるのは、学園内の限られた場所だけ、というふうになるはずです。ところがこの学園では生徒たちのすぐ隣をMSが跋扈しているわけです。このビジュアルを見ただけで、制作側のだらけた姿勢が透けて見えましたね。

しかも高校生同士で『決闘』だとほざきやがるわけですよ。はあ、それはいいでしょう。でも高校生レベルの決闘なら、同じMSを使うべきでしょうね、本来。まぁそこも百歩譲ってみましょう。でも実弾や武装は使わんでしょうな。MSを壊すようなことになれば、修理はいったいいくらになるのでしょうか、子供の喧嘩で。そんな高校ありませんよ。番組内ではMSをバランバランにしてましたけどね(苦笑)。

しかもその決闘とやらを見守るのは、これまた高校生たち。先生たちが出てくる気配は全くありません。おかしくないですか。真面目にやったら死人が出るレベルの決闘ですよ。大人の介入ゼロで行えるシステムなのがおかしすぎる。

本来ならせいぜいガンプラバトルみたいな、MSのデータを使った仮想戦闘がいいところでしょう。学園モノにしたいのなら、そのレベルすら考えず、本物バトルにしちゃったお陰で普通の感覚を持っている人間は興ざめですよ。こんな陳腐な世界観についていける訳ありません。製作者はみんな脳みそが腐っているのでしょう。

まぁ「ガンダム」と付いてしまっているから私もこんなに怒りが湧いているわけで、ただのしょーもないB級ロボットものだと思えば見なきゃいい、それが視聴者の特権です。可哀想なのは富野監督で、こんなボロいアニメに原作者としてクレジットされてしまって泣いていると思います。「閃光のハサウェイ」の映画はすごく良く出来ていたのにね。

ハッキリ言ってこんなの茶番以外の何物でもないです。こんなのを喜んでみていたら、日本アニメの衰退に拍車をかけることになりかねません。でも悲しいことにガンダムと付いているので、多分私ももう少し見続けると思いますが…
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