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「機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙編」を見て [邦画レビュー]

スキャン.jpg「小説ハサウェイ」「水星の魔女」と感想を書いて、ふと「ファーストガンダム」についてあんまりこのブログで書いていないんだよなぁ、と思ったから(なのか!?)、何となくファーストについてちょっと書こうかと。レビューってほどでもないけど…

見直すとなると、誰しも劇場版、となると思う。テレビ版を見るとしても最初の数話だろう。第一話は劇場版とほぼ同じ内容だし、劇場版よりテレビ版のほうが思い入れが強い分、劇場版で書き直されたり追加された“きれいな絵”の部分が逆に違和感を憶えてしまう。だから何となく第一話は時々見たくなるんだよね笑。

だが今見たいと思うファーストガンダムと言えば、やはり劇場版ガンダムⅢ「めぐりあい宇宙」だろう。安彦さんが倒れたあと、悲惨なことになったwテレビ版後半を、本人が改めて描き直したという美麗な戦闘シーンやキャラクターたち。物語はほぼ隅々まで知っているので、どうしても絵を中心に見直すことになってしまう。

特に「めぐりあい宇宙」の冒頭、キャメル艦隊戦ではメカも美しく、そしてアムロのスーパーさが心地よくて、ここだけでも何度も見返してしまう笑。

それから中盤のコンスコン隊戦も、割とテレビ版の荒々しいタッチの絵が多いながら、編集の違いもあるのかリズムが良くて見入ってしまう。合間に入る、かわいく描かれたララァもまた良し笑(女性にはシャアか笑)。

私はアムロに感情移入しがちなので、実はその後のソロモン攻略戦はあんまり見ない。ガンダムのスーパーな戦いぶりとかあんまりないし。ビグザムが美しく描かれていても萌えないんだよなぁ。そしてミライさんの悲恋も、結構微妙だから…

ミライさん、今作の中では四角関係になっていて、割と恋愛は描かれないファーストの中でラブストーリー担当みたいになってしまっているわけですが…
特に映画では時間が圧縮されているからか、スレッガーさんとの接点があまりにも少ない。カムランさんの一件だけで、しかもそれからしばらく時間が経っての急な片思い。これじゃちょっと、いくら私のようなラブコメ好きおじさんでも感情移入できません汗。ほんのちょっとでいいから、ミライさんがスレッガーさんに気持ちを寄せていく場面が描かれていればなぁ、と思ってしまう。

ということで唐突ではありますが、ララァの件も飛ばして、最終決戦のア・バオア・クー戦となります笑。ア・バオア・クー戦で見るのは、私はアムロがテレパシー?でみんなに声を掛けていくシーン以降。ここでホワイトベースのみんなが本当に家族のように集まっていくところが好きでしてね、ええ。そしてそんなみんなの目の前でホワイトベースが壊れていくシーン。みんなにとっては家だったものなわけで、それが爆発していくのは涙なくして見れません…

その中で、多分テレビ版と結構違うのが、アムロとセイラさんの関係じゃないかと思うのです。テレビでは二人の関係はそれほど特筆すべきものではなかった(ように見えた)。でも劇場版と前後して発表された、富野監督が書いた小説版では完全に男女の関係になっているのは御存知の通り。私もその印象が強烈で、それまでTVシリーズを見ていてもあまり感じていなかったセイラさんの魅力に気づいてしまいました笑。

それが反映されたのか、劇場版クライマックスの脱出シーンでは、よく見てみると結構二人どちらもがある程度意識している(より大事に感じている)ように演出されています。そう意識して見ると、実はかなりしっかりと描かれているんですよね。

もちろん劇場版にも『ぼくの好きなフラウ』というセリフはあります。しかし、これはなんというか、言い訳というか餞別というか笑。こういうふうにサクッと言える「好き」、裏表のない(恋愛感情の薄い)好き、なのかな、という感じで聞こえるのです。それも含め、セイラさんとの気持ちの関係性が深くなっているのかな、と思ったんですよね。

決定的なのは、アムロがコアファイターで脱出してランチへと向かうシーン。このシーンをテレビ版と劇場版でよく見比べると、テレビ版では誰に向かっているとも言えないような微妙な方向で近づいていますが、劇場版では明らかにセイラさんに向かっているんです。

そして迎え入れようと手を広げるセイラさん(そこはみんなもですが)。テレビ版ではカイさんが支えてあげています。それに対して劇場版では最初は支えていますが、最後は一歩下がっているんです!これ、二人の気持ちに気がついたカイさんの優しさじゃないですかね!?と個人的に盛り上がっています笑。

もちろん、その後のZガンダム、ZZ、逆襲のシャアに二人の関係は繋がっていないわけですが、富野さんは続編を作ることを嫌がってたのは有名な話で、続編のことは全く考えていなかったと思う。だからファーストガンダムのラストでは、アムロはセイラさんの胸の中に飛び込んでいったんだと、私の中では思っています。
やっぱり強烈なニュータイプであるアムロにとって、その感覚を共有できる人、そして同時にパイロット仲間であって、その面でも話が合うというのは、セイラさんが唯一無二だったんじゃないかな、と思うわけです。

まぁ、これはやや妄想です笑。でも、ファーストガンダムって、ガンダム作品の中で唯一くらいのハッキリとハッピーエンドじゃないですか。主要な仲間はみんな助かって。小説版なんて主人公死んじゃうくらい悲惨なのに笑。
だからこそ、何度も見返したくなる。見返すと、いろいろなことに気づいていく。見方がまたいろいろと変わっていく。それがホントに楽しいです。きっとこれからも何度も見返すんだろうなぁ。
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