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RED／レッド　[洋画レビュー] [編集]

「RED／レッド」（監督：ロベルト・シュヴェンケ）

元CIAの凄腕エージェントだったフランク（ブルース・ウィリス）は引退して独身貴族。市の年金課の担当であるサラ（メアリー＝ルイーズ・パーカー）に少年のような恋をしているのが生きている楽しみのような生活だ。しかしそのフランクの家を集団が急襲。フランクはサラを道連れに、敵を撒きながら昔からの仲間であるジョー（モーガン・フリーマン）、マーヴィン（ジョン・マルコビッチ）、ヴィクトリア（ヘレン・ミレン）らと共に反撃の機会をうかがう・・・・。

こういう映画はいいよねぇ。内容が云々というややこしい話じゃない。とにかく名だたる往年のスターたちの競演。だからといって変ななれ合いなんてない、逆にみんな演技に関しては真剣勝負。こんな引き出しも持ってるぞーって、ある意味映画のストーリー同様、子供のように競り合っている印象だ。

そしてそれがギスギスする事なく、全体でうまーく調和しているのはもうベテランたちの余裕というしかない。みんな楽しみながら撮影に臨んでいるのがよくわかる。往年の同窓会の如く、である。60を過ぎてこの楽しさ、羨ましい限りだ（笑）。その余裕がとぼけたユーモアの切れ味も感じさせる。アクションあり、ユーモアあり、そして最後はすっきりして、中年以上の観客には明日への活力も与えてくれる。ストーリーを語る映画としては凡作かもしれないがwベテラン俳優たちの味でこの作品は変え難いものとなっているようだ。

相手をした現役CIAエージェント役のカール・アーバンも奮闘している。なかなかコメディシーンも奮闘しているのがイイ。どこかで見た顔だと思ったが、新生「スター・トレック」のマッコイ役やってたんだよねw

こういう作品、数年に一度は観てホッとしたい映画だ（笑）。ライトな映画ファンも含め、誰にでもお勧め出来る楽しい作品である。