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赤ずきん(字幕版) [洋画レビュー]

Red_riding_hood_ver2.jpg「赤ずきん(字幕版)」
(監督:キャサリン・ハードウィック)

中世ヨーロッパの奥深い森の中の村。恐ろしい狼が森に住み、村人たちは狼が出ない日中だけ表で働き、夜は動物を生贄に捧げる事で何十年も狼とうまく付き合っていた。
村に住む娘・ヴァレリー(アマンダ・サイフリッド)は幼なじみのピーター(シャイロー・フェルナンデス)との生活を夢みていたが、母親(バージニア・マドセン)の意向で金持ちのヘンリー(マックス・アイアンズ)との結婚が決まっており、悩む日々を送っていた。
そんなある日、ヴァレリーの姉が狼に殺されるという事件が起きる。

いや、アマンダ・サイフリッドはなかなか綺麗でしたよ(笑)。というのが一番印象に残る作品だったなぁ。

以前の記事でも紹介したように、監督のキャサリン・ハードウィックは「トワイライト」シリーズで一躍名が売れた人。ただ元々プロダクションデザイナーだった彼女にとって「トワイライト」シリーズのような現代劇は物足りなかったんじゃないでしょうか。美術デザインの自由度が高い中世を舞台に、「トワイライト」的な恋愛劇をやりたい、というのが企画の趣旨なんじゃないかと想像しますw

つまりそういう感じの作品に仕上がっています(笑)。ワタシ自身は「トワイライト」を観てないけど(汗)。

ただ、どうも中途半端なんだよなぁ(また!?)。多分この作品の見どころは、美しい美術と三角関係の恋愛劇と人狼描写辺りかと思いますが、人狼に関してははなから脇役調。というか、狂言回しです(笑)。そうなると後の二つがどうなのかと言う事ですが。

恋愛劇は何となくおママゴト調な感じで終始。もう少し激情とか秘めた思いとかが出てるといいんだけど、どうもみんなお行儀がよくて、お人形さんみたい。これって「トワイライト」もそうなのかなぁ。登場人物も少なめで、人間ドラマは踏み込みが二つも三つも甘い。

美しい美術は確かに良い感じではあるのだが、なんか今イチなんだよね。理由を一生懸命考えていたんだが、どうも演出と撮影が問題なんじゃないか。

暗い森、白い雪、中世の装束、赤いマントなど、要素は悪くないのだが、こういったモチーフが生きて来るのはやはり画面に溢れる緊張感があってこそ。その辺りが希薄なんだよなぁ。画面からスリルもサスペンスも余り伝わって来ないから、いくら美しそうな要素も生きて来ない。

撮影も、こういった美術を生かすなら観客にフレームを意識させちゃダメだと思うんだけど、割とぞんざいなフレームワークで、手持ち風なブレを感じるシーンも多かった。きちっとしたフレームワーク、据え置き中心の撮影など、計画通りにしっかりと作られた画面に仕上がっていれば、美しい美術が美しい映像に昇華されたと思うのだが。

という事で、最終的にはアマンダの印象的な目が心に残る、という感じになってしまった次第w まぁアイドル映画だと思えば充分満足だけど(爆)。


アマンダ・サイフリッド近作。この冴えない同級生がアマンダw あと、日本では先般公開された「ジュリエットからの手紙」にも主演してます。まだ上映中ですね。
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tomoart

>beamuseさん
nice!ありがとうございます。ご覧になったんですねぇ。たしかにアマンダ・サイフリッドはキレイでした。「ジュリエットからの手紙」も観たんじゃ、アマンダ続きでしたね(笑)。
by tomoart (2011-07-04 01:42) 

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