SUPER8/スーパーエイト(吹替版) [洋画レビュー]
「SUPER8/スーパーエイト(吹替版)」
(監督:J・J・エイブラムス)
1979年オハイオ州のある小さな町。ジュニアハイスクールに通うジョー(ジョエル・コートニー)は、工場の事故で母を亡くし沈みがち。警官の父(カイル・チャンドラー)との仲もギクシャクしていた。そのジョーの楽しみは、同級生の友人たちと作る8mm映画。題材は“ゾンビ”だ。監督を務めるチャールズ(ライリー・グリフィス)のもと、ジョーは手先の器用さを買われてメイク係をしていた。ある日、男ばかりの撮影現場にアリス(エル・ファニング)が現れる。ストーリーに新味を加えようとチャールズが出演を頼んだのだった。アリスの演技の達者さに皆が感動した時、その横を軍の列車が通りがかる。撮影に生かそうと躍起になる少年たちだったが、彼らの目の前でその列車に車が突入し、大爆発が起こる。必死に逃げるジョーたちは辛くも怪我一つなく助かるが、それは異常事態の前触れでしかなかった・・・・。
日本では米国以上に大ヒットしてるようですね、この作品。非常に丁寧に作られているし、SFXを使ったモンスター作品だし、ノスタルジックな70年代という時代設定もいい感じだし、エイブラムス監督の知名度は日本では今イチな上にスターの出演もないけど、ネームバリューとしてはスピルバーグも製作として名を連ねてる。あんまり派手に宣伝してた感じではなかったけど、こういう“ちょい地味”作品がヒットしてくれるのは結構ウレシイw
作品としては隙がなく、も一度言わせてもらうと非常に丁寧に作られた感じがしてとても好感が持てた。ストーリーに破綻もなく、異常事態が徐々に拡大し、謎が渦巻く中で少しずつモンスターが姿を現すところなど、さすが達者だ。うまい。配役も子供たちが個性的だし頑張っている。今作がデビュー作となる主演のジョエル・コートニーもかわいい顔をしていてこれまた好感大だ。エル・ファニングもちょっとツンデレ入っててカワイイ(笑)。ジョーの父との確執やアリスの父親の人物造形など、スパイスもうまく散らされていて甘くなり過ぎないようになっている。
という事でよく出来てるし、好感も大きい訳なんだけど、どうもワタシ的にはもう一歩満足感が薄い・・・・。漠然とした納得感のなさがあるのだ。何だろうかと考えていたのだが、どうも目新しさに乏しい事が問題のようだ。
ノスタルジックな風景はいいのだが、内容もどうもノスタルジックで終わってしまったように思うのだ。監督自ら認めているようだが、スピルバーグ作品「未知との遭遇」「E.T.」などへのオマージュが過ぎるのではないか。ブルーのライティングなどを多用した映像もその感を強くする。
また子供たちのキャラクター造形も余りにもステロタイプな気がする。こういうのは黄金律があるから似るのは仕方ないとこもあるし、そのお陰で安心して見ていられるってのもあるけど、それにしても変化球がもう少しあってもいいのに。
折角エイブラムスとスピルバーグというエンタテインメント作品のビッグネームの組み合わせなんだから、もっと強烈な、この作品特有のオリジナリティが欲しかったな。それがあったら前出の「未知との遭遇」「E.T.」などと肩を並べる作品になったかもしれないのにね、残念。
あ、吹替版を観たんですが、一言。みんなは絶対字幕で観てね(木亥火暴)。どうして日本の吹替って、子供に子役を当てるようになっちゃったんだろう・・・・リアルだとか思ってんのかな?それとも当然だけどギャラの問題か。誰も彼も棒読みで残念な事になってた(涙)。「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」の子供時代もそうだったよなぁ・・・・。
監督前作。考えてみれば、これもオリジナルあっての作品だし、エイブラムスはまとめるのはうまいけど、独自性を発揮出来ないタイプなんですかねぇ・・・・。
名作。やっぱスピルバーグってスゴいよね・・・・。
(監督:J・J・エイブラムス)
1979年オハイオ州のある小さな町。ジュニアハイスクールに通うジョー(ジョエル・コートニー)は、工場の事故で母を亡くし沈みがち。警官の父(カイル・チャンドラー)との仲もギクシャクしていた。そのジョーの楽しみは、同級生の友人たちと作る8mm映画。題材は“ゾンビ”だ。監督を務めるチャールズ(ライリー・グリフィス)のもと、ジョーは手先の器用さを買われてメイク係をしていた。ある日、男ばかりの撮影現場にアリス(エル・ファニング)が現れる。ストーリーに新味を加えようとチャールズが出演を頼んだのだった。アリスの演技の達者さに皆が感動した時、その横を軍の列車が通りがかる。撮影に生かそうと躍起になる少年たちだったが、彼らの目の前でその列車に車が突入し、大爆発が起こる。必死に逃げるジョーたちは辛くも怪我一つなく助かるが、それは異常事態の前触れでしかなかった・・・・。
日本では米国以上に大ヒットしてるようですね、この作品。非常に丁寧に作られているし、SFXを使ったモンスター作品だし、ノスタルジックな70年代という時代設定もいい感じだし、エイブラムス監督の知名度は日本では今イチな上にスターの出演もないけど、ネームバリューとしてはスピルバーグも製作として名を連ねてる。あんまり派手に宣伝してた感じではなかったけど、こういう“ちょい地味”作品がヒットしてくれるのは結構ウレシイw
作品としては隙がなく、も一度言わせてもらうと非常に丁寧に作られた感じがしてとても好感が持てた。ストーリーに破綻もなく、異常事態が徐々に拡大し、謎が渦巻く中で少しずつモンスターが姿を現すところなど、さすが達者だ。うまい。配役も子供たちが個性的だし頑張っている。今作がデビュー作となる主演のジョエル・コートニーもかわいい顔をしていてこれまた好感大だ。エル・ファニングもちょっとツンデレ入っててカワイイ(笑)。ジョーの父との確執やアリスの父親の人物造形など、スパイスもうまく散らされていて甘くなり過ぎないようになっている。
という事でよく出来てるし、好感も大きい訳なんだけど、どうもワタシ的にはもう一歩満足感が薄い・・・・。漠然とした納得感のなさがあるのだ。何だろうかと考えていたのだが、どうも目新しさに乏しい事が問題のようだ。
ノスタルジックな風景はいいのだが、内容もどうもノスタルジックで終わってしまったように思うのだ。監督自ら認めているようだが、スピルバーグ作品「未知との遭遇」「E.T.」などへのオマージュが過ぎるのではないか。ブルーのライティングなどを多用した映像もその感を強くする。
また子供たちのキャラクター造形も余りにもステロタイプな気がする。こういうのは黄金律があるから似るのは仕方ないとこもあるし、そのお陰で安心して見ていられるってのもあるけど、それにしても変化球がもう少しあってもいいのに。
折角エイブラムスとスピルバーグというエンタテインメント作品のビッグネームの組み合わせなんだから、もっと強烈な、この作品特有のオリジナリティが欲しかったな。それがあったら前出の「未知との遭遇」「E.T.」などと肩を並べる作品になったかもしれないのにね、残念。
あ、吹替版を観たんですが、一言。みんなは絶対字幕で観てね(木亥火暴)。どうして日本の吹替って、子供に子役を当てるようになっちゃったんだろう・・・・リアルだとか思ってんのかな?それとも当然だけどギャラの問題か。誰も彼も棒読みで残念な事になってた(涙)。「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」の子供時代もそうだったよなぁ・・・・。
監督前作。考えてみれば、これもオリジナルあっての作品だし、エイブラムスはまとめるのはうまいけど、独自性を発揮出来ないタイプなんですかねぇ・・・・。
名作。やっぱスピルバーグってスゴいよね・・・・。
E.T. 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- メディア: DVD
タグ:スーパー8 J・J・エイブラムス
>peachさん
>幸せ家族さん
nice!ありがとうございます。ご覧になられましたか?ワタシには何となく優等生の高校生みたいな作品だなぁ、という印象でした(笑)。悪くはないんですが・・・・もっと面白く出来たんじゃないかなぁ。
by tomoart (2011-07-21 05:12)