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エンジェル ウォーズ(吹替版) [洋画レビュー]

Sucker_Punch_poster.jpg「エンジェル ウォーズ(吹替版)」(監督:ザック・スナイダー)

義父の策略で母と妹を失い、自身もロボトミー手術を受ける為に精神病院に入れられてしまったベイビードール(エミリー・ブラウニング)。そこで彼女は同じような境遇のスイートピー(アビー・コーニッシュ)、ロケット(ジェナ・マローン)、ブロンディ(ヴァネッサ・ハジェンズ)、アンバー(ジェイミー・チャン)に出会う。彼女らは不幸な境遇からの脱出を図るのだが・・・・。

これまたスランプの時に劇場で観たので未レビューでした。

判断に苦しむ作品ではありますねぇ(笑)。「300<スリーハンドレッド>」などと同様、ザック・スナイダーの映像テイストは遺憾なく発揮されていて、ダークで重厚ながら様々な色彩が使われており、絢爛さをも感じさせます。そこは期待を裏切らないところ。ただその辺りは劇場でこそ堪能出来るところでもあり、テレビで見ても良さは十分には伝わらないかも・・・・w ソフト用に映像コンバートがきれいにいっている事を願うのみです。

物語ですが、さて、どうしたものか。本当は『5人の少女が精神病院から逃走を図る』様が描かれているだけ、なんですよね(笑)。それを娼館からの逃走に置き換え、更に戦場でのミッションに置き換えて表現してる訳ですが、どうもそこに必然性が感じられない。演出的に彼女らの脳内妄想である、といった方向性も余り見せていないし。

だから置き換えが単に監督の好み、映像化した時の見映えだけで行っている行為にしか見えないんですよ。確かに前述の通り、それによってザック的ビジュアルは遺憾なく堪能出来る状況になっている訳ではあるのですが、メインで見せているストーリーが映画の中の現実世界ではない以上、その置き換えに必然性が欲しいのは人情。それがないから、監督がいくら否定しても『ゲーム的』と言われてしまうんじゃないでしょうか。

特にこの入れ子状況は、もちろん去年のビッグタイトル「インセプション」に近い訳で、あからさまではなくとも比較されて見られるのは致し方ないところ。ビジュアルの違いはあろうとも、水も漏らさぬ設定のかの作品と比較されてしまっては、今作のダダ漏れ具合はいかがなものか(笑)と言わざるを得ない。

あと、残念ながら心配した通り、少女たちがあんまり美しく見えないのが残念(爆)。やっぱザックの映像美と耽美的世界は相性悪いのでは。ワタシの観た限り、ロケットはまだ良かったけど。主役のベイビードールがねぇ・・・・。その辺りが全員バチバチ綺麗だったら、また別の(邦題に沿ったようなw)観客も呼べたんじゃないかとは思うんですけどね。

てことで今作はちょっと残念だけど「ウォッチメン」のように全方位にオススメする程ではありませんでした(汗)。ザックのビジュアルを堪能したい人、あとはせいぜいジェナ・マローンファンにオススメするくらいですかねぇ(笑)。ザックにはやっぱり男たちのドラマを作ってもらった方がいいな(爆)。


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tomoart

>ウォンカスキーさん
nice!ありがとうございます。
by tomoart (2011-06-12 09:53) 

tomoart

>beamuseさん
nice!ありがとうございます。ベイビードール、お気に召したようで良かったですねw ワタシはあんまりピンと来なかったんで辛口になってしまいました・・・・。好みの問題でもありますね、こういう事は。
by tomoart (2011-07-04 01:46) 

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