SPACE BATTLESHIP ヤマト [邦画レビュー]
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(監督:山崎貴)
西暦2199年、地球は滅亡の危機に瀕していた。突然異星からの放射能攻撃を受け、地球はみるみる荒廃した赤い星と化した。数少ない生き残った人類は地下に潜み、なんとか命をつないでいた。このままでは人類絶滅まであと1年・・・・。
個人的な事情から軍を除隊し、地表にあるレアメタル回収で生計を立てていた古代進(木村拓哉)は作業中に落ちて来た謎の隕石によって対放射能装置を吹き飛ばされてしまう。通常なら高濃度の放射能に侵され、あっという間に命を落とすところだったが、なぜか無事に救助される。隕石が運んで来たカプセルのお陰とも思われ、救助に現れた艦の艦長・沖田(山崎努)や技術班の真田(柳葉敏郎)らが調査を進めるのだった・・・・。
決して面白くないわけではないが、何となく引っ掛かるものがある。何だろう・・・・。
この作品にはオマージュ的シーンが数多く出て来るが、その全てではないにしろ、やや浮いているシーンがあった。やはりアニメの演出を実写に持って来ると、いくら違和感のないように留意していても難しい場面は出て来る。それほどまでしてやるべきだったかはクエスチョンだ。
艦載機の発進シーンなどはもっと現実に即してメカニカルに描けなかったのだろうか。艦載機が無造作に広場みたいな場所に置かれているってのは、やっぱりおかしい。スペース効率がシビアな戦艦内では、やぱり羽根が畳まれてギュウギュウに詰めて置かれているはず。その辺りはやっぱり喰い足りない・・・・。でもそうなってしまった理由はマシンパワーの不足と経費の問題かな・・・・・。また山崎貴監督のVFXは、どうしても得意のCGに偏っていて、ミニチュア合成の方が良さそうなところもCGで作っちゃってる感じがある。現場的にはその方が楽なんだろうけど。
キャラクターも、配置はアニメ版を踏襲しているものの、発表当初から分かっていた性別の変更を始め意外なほどにアニメキャラとはかけ離れている。古代進はもっと真面目で理性的だったし、雪は古代とのペアでこそ生きるキャラだった。それはもちろん絶対に必要な変更だったと思う。
やっぱり実写版「ヤマト」は原作のアニメとは別作品として見るべきだ。アニメと実写という表現手法の違い、30年前と現代という製作・鑑賞環境の違いは、こういったシリアスな作品ではかなり大きな隔たりとなる。
それは製作側も分かっていたはず。だからこそ異星人を顔の青い人間にはしなかった訳だし。キャラにしろ物語にしろ、アニメと全く同じモノをやろうとしたら、かなり陳腐なものになっていただろう。
だが度々出て来るオマージュシーンが別作品である事を許さない。そこがどうも引っ掛かる一番の要因のようだ。
本当はもっと実写作品としての「ヤマト」を真摯に追って欲しかった。それが素直な感想なのだった。
逆説的になってしまうが、旧作のBGMが流れてくるとそれだけで泣ける!(爆)音楽ってのはやっぱり強いね。「スターウォーズ」「スーパーマン」「インディ・ジョーンズ」など、ファンファーレで泣ける作品は多いけどwこれも間違いなくそのひとつ。
いろいろ問題も(すごく)多かった方ではありますが、アニメ隆盛の一翼を間違いなく担った西崎義展氏。ご冥福をお祈りいたします。
しかし復活編の第二部は作られるんだろうか・・・・。出来れば観てみたいんですけどね。森雪(古代雪か)復活を観たい!!
こちらが本当の旧作。バンダイとしては珍しくw安い価格で出しましたね。
西暦2199年、地球は滅亡の危機に瀕していた。突然異星からの放射能攻撃を受け、地球はみるみる荒廃した赤い星と化した。数少ない生き残った人類は地下に潜み、なんとか命をつないでいた。このままでは人類絶滅まであと1年・・・・。
個人的な事情から軍を除隊し、地表にあるレアメタル回収で生計を立てていた古代進(木村拓哉)は作業中に落ちて来た謎の隕石によって対放射能装置を吹き飛ばされてしまう。通常なら高濃度の放射能に侵され、あっという間に命を落とすところだったが、なぜか無事に救助される。隕石が運んで来たカプセルのお陰とも思われ、救助に現れた艦の艦長・沖田(山崎努)や技術班の真田(柳葉敏郎)らが調査を進めるのだった・・・・。
決して面白くないわけではないが、何となく引っ掛かるものがある。何だろう・・・・。
この作品にはオマージュ的シーンが数多く出て来るが、その全てではないにしろ、やや浮いているシーンがあった。やはりアニメの演出を実写に持って来ると、いくら違和感のないように留意していても難しい場面は出て来る。それほどまでしてやるべきだったかはクエスチョンだ。
艦載機の発進シーンなどはもっと現実に即してメカニカルに描けなかったのだろうか。艦載機が無造作に広場みたいな場所に置かれているってのは、やっぱりおかしい。スペース効率がシビアな戦艦内では、やぱり羽根が畳まれてギュウギュウに詰めて置かれているはず。その辺りはやっぱり喰い足りない・・・・。でもそうなってしまった理由はマシンパワーの不足と経費の問題かな・・・・・。また山崎貴監督のVFXは、どうしても得意のCGに偏っていて、ミニチュア合成の方が良さそうなところもCGで作っちゃってる感じがある。現場的にはその方が楽なんだろうけど。
キャラクターも、配置はアニメ版を踏襲しているものの、発表当初から分かっていた性別の変更を始め意外なほどにアニメキャラとはかけ離れている。古代進はもっと真面目で理性的だったし、雪は古代とのペアでこそ生きるキャラだった。それはもちろん絶対に必要な変更だったと思う。
やっぱり実写版「ヤマト」は原作のアニメとは別作品として見るべきだ。アニメと実写という表現手法の違い、30年前と現代という製作・鑑賞環境の違いは、こういったシリアスな作品ではかなり大きな隔たりとなる。
それは製作側も分かっていたはず。だからこそ異星人を顔の青い人間にはしなかった訳だし。キャラにしろ物語にしろ、アニメと全く同じモノをやろうとしたら、かなり陳腐なものになっていただろう。
だが度々出て来るオマージュシーンが別作品である事を許さない。そこがどうも引っ掛かる一番の要因のようだ。
本当はもっと実写作品としての「ヤマト」を真摯に追って欲しかった。それが素直な感想なのだった。
逆説的になってしまうが、旧作のBGMが流れてくるとそれだけで泣ける!(爆)音楽ってのはやっぱり強いね。「スターウォーズ」「スーパーマン」「インディ・ジョーンズ」など、ファンファーレで泣ける作品は多いけどwこれも間違いなくそのひとつ。
いろいろ問題も(すごく)多かった方ではありますが、アニメ隆盛の一翼を間違いなく担った西崎義展氏。ご冥福をお祈りいたします。
しかし復活編の第二部は作られるんだろうか・・・・。出来れば観てみたいんですけどね。森雪(古代雪か)復活を観たい!!
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EMOTION the Best 宇宙戦艦ヤマト 劇場版 [DVD]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- メディア: DVD
EMOTION the Best さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち [DVD]
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>み~ちゃんさん
nice!ありがとうございます。宇宙戦艦ヤマトは、やはり思い入れが、強いため、やや辛口のレビューとなりました。全体の出来は悪くないと思いますか。
by tomoart (2010-12-15 00:58)
>chiekoさん
nice!ありがとうございます。
by tomoart (2010-12-16 17:46)