サロゲート

「サロゲート」（監督：ジョナサン・モストウ）

近未来、人々は家に居ながらにロボットの体を遠隔操作し、生活を営んでいた。街中にはサロゲートと呼ばれるロボットの体が闊歩し、世の中から事故死や犯罪が激減したものの、匿名性は上昇。そのサロゲートの容姿が、操作している人間とどれほどリンクしているかも分からなかった。一報そのような虚飾に反対し、サロゲートの侵入を許さない居住区も出るなど、局地的には大きな混乱も生んでいた。
FBIのトム・グリアー捜査官（ブルース・ウィリス）はある犯罪事件を担当する。それはありがちなサロゲート破壊事件かと思われたが、サロゲートの操作者＝オペレーターを訪ねると死んでいた。いくらサロゲートとオペレーターがリンクしているからといっても、このような事態は前代未聞であり、この事が公になれば社会の運営がサロゲート頼みになっている状態では世界的混乱は免れない。トムは相棒のジェニファー（ラダ・ミッチェル）と共に捜査に乗り出す。

これまたやや微妙な作品w　基本的にはアクション・エンタテインメントなのだが、そう考えるとラストが弱い。実際はそれをベースとしたヒューマン・ドラマと言った方が良いんだろう。

トムは、子供が事故死した時から心のキズが癒えぬ妻と生身で触れ合いたいと望むが、その妻はサロゲートを使って世界と距離を置く事で何とか心の痛みを抑えている。トムはそんな事ではいつまでも心の傷は癒えないと知りつつ、生身の彼女と会いたいとサロゲート越しに訴える事しか出来ない。
世界的事件を背景にしつつ、主題はこの、古典的とも言えるトムの個人的な問題を扱っている。最後は当然双方の問題がリンクして解決へと向かう訳だが、そこにややスペクタクルが欠けている。それがあればかなり満足感のある作品だったと思うんだけど、かなり残念だ。

あと、結構魅力的に描けているキャラクター・ジェニファーのオペレーターが途中でアッサリと退場してしまうのも個人的には残念だw　出来ればホントは最後の最後、復活のジェニファーがハン・ソロよろしくトムを助けてくれたりすると燃えたのになぁ（笑）。

冒頭の開発史的な部分を含め、ロボット周りの色々な挿話は楽しい。ガジェッターとしてはこの辺りの楽しさがあるから、尚更残念なんだよなぁ（爆）。
あ、もちろんサロゲートは現代のネット社会を風刺してるですよね。冒頭の事件のナイスバディの女のサロゲートのオペレーターがデブチンの男だったりするのを観れば、誰もがネカマを思い出すという事で分かり易いですw　その辺りも気にしながら観てるとよく考えられてたりするんだけど。

あぁ、今どき89分なんて短さにしないで、あと10分プラスして、ドラマかアクションか、どちらかをしっかりと描いていれば！

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レビューはこちら。

ラダ・ミッチェルさんは、コレの主役だったんですね。

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ジョナサン・モストウ監督といえば、コレでしょうw

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タグ：ジョナサン・モストウ サロゲート

コメント 3

＞あきらさん
nice!ありがとうございます。
あ〜あ、ワタシもスキー行きたいです（汗）。
by tomoart (2010-02-15 04:58) 

＞ととろさん
nice!ありがとうございます。ととろさんは「サロゲート」ご覧になりましたか？よろしければ感想もお聞かせくださいm(_ _)m
by tomoart (2010-02-17 02:07) 

＞inunekoさん
nice!ありがとうございます。inunekoさんもご覧になったんですねw　ワタシはinunekoさんほど否定的じゃないんですが（「ターミネーター3」も、実は結構好きw）、確かにもう少し何とかすればもっと良くなりそうな作品ではありました・・・・。
by tomoart (2010-02-24 05:58)