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ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー [洋画レビュー]

Hellboy_2_poster.jpg「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」(監督:ギレルモ・デル・トロ)

一般人に知られてはいけない組織・超常現象捜査防衛局(BPRD)だったが、エージェントであるヘルボーイ(ロン・パールマン)の派手な行動に振り回され続けていた。そんな時、ニューヨークで古物のオークション会場が妖精の王子・ヌアダ(ルーク・ゴス)の襲撃に遭う。立ち向かったヘルボーイ、エイブ(ダグ・ジョーンズ)、エリザベス(セルマ・ブレア)たちBPRDエージェントたちは、ひとまず化け物たちを撃退するものの、派手な爆発を起こしてすっかり世間に姿を知られてしまうのだった。
そしてその騒動の中でヌアダが持ち去ったのは、遥か昔にヌアダの父で妖精の王・バロル(ロイ・ドートリス)が機械仕掛けの兵士たち、ゴールデン・アーミーを動かす為に身につけた金の王冠のパーツ。残る二つのパーツも手に入れるべく、ヌアダは王と王女・ヌアラ(アンナ・ウォルトン)の元へと向かう。
伝説のゴールデンアーミーが蘇ったら、人間は滅ぼされてしまう。ヘルボーイたちは阻止出来るのか・・・・。

これはなかなか良かったですよ。1作目が詰め込み過ぎで中途半端なイメージでしたが、こちらはそんな感じもなく、うまく配分されてる印象。

二つの物語が入り組んだ筋立てなのだが、それぞれの関係性がしっかり描かれているので、ちゃんと理解出来るようになっている。
一つはロマンス。前作で一応の結実を迎えたレッドとリズの痴話喧嘩から始まり、ブルーの意外なロマンスも描かれる。要は“こっち側”の物語で、ユーモアも交え、時に切ないながらも楽しい仕上がり。
もう一つは悲劇の王子・ヌアダの物語。親をも殺し、自分の信じる事に一直線に進む姿は正に悲劇。その戦う相手が現代の我々そのものであるにも関わらず、その悲劇性を目の当たりにする時、見ている方も切なくなってしまう。この皮肉は、この世界を救っているレッドに対する一般人の反応によって一層補完されてしまう。この辺りがこの作品を、ピリリと辛い大人のものにしている一番の要因だろう。

クリーチャーも端々にギレルモ節が感じられて楽しい。アクションシーンの回数は多いものの意外と淡白なのだが、クリーチャーたちで画面が賑やかなので全く不満は感じませんでしたw

この作品、85百万ドルもBudget掛けてる割にはDomesticでは興収76百万ドルと元取れず。Worldwideで16千万ドル稼いだので最終的には黒字だと思いますけど。この数字、どれも1作目(Budget:66百万ドル、Domestic:60百万ドル、Worldwide:99百万ドル)からは増えてるんです。どちらにしても微妙な収支バランスですが、3作目はあるんでしょうか。ある意味2作目が作られたのが奇跡とも言えるんで、難しいところですかねぇ・・・・。



前作。これ見ておかないと話についていけないので、見る時は順番にw レビューはこちら
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ヘルボーイはフィギュアもお楽しみかな?もっと安いのが出りゃいいのになぁ・・・・この頃、そういう傾向が強くていかんですね。マニアしか買わない商材だけでは、ファン層が広がらずにそのうち商売が行き詰まりますよ・・・・。

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