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エンバー 失われた光の物語 [洋画レビュー]

City_of_ember.jpg「エンバー 失われた光の物語」(監督;ギル・キーナン)

遠い未来。人類唯一の都市となった地下都市エンバーに異変が起きていた。200年間電力を供給し続けて来たボイラーが頻繁に止まり、停電が起きていたのだ。
一方、エンバーに住む少女・リーナ(シアーシャ・ローナン)は、家の物置き部屋で怪しい箱を見つける。その中に入っていた文書は、幼い妹のせいでバラバラになってしまっていた。どうやらその箱は、リーナの血筋でもある数代前のエンバーの市長と何らかの関係があるらしい。興味を持ったリーナは、停電や食料不足などの不安を払拭する可能性を感じて、友人のドゥーン(ハリー・トレッダウェイ)と共に解読に乗り出すのだが・・・・。

TSUTAYA先行レンタル開始の報も紹介したので、新作ながらワタシも借りて見てみた。(もしかしたら新作は初めてかも・・・・。)で、感想なんだけど・・・・うーむ、ビミョーかなー(汗)。

世界観・美術は予告編で見る通り、やはり楽しい。ある意味スチームパンクな感じで、中世と未来が混ざったようなビジュアルになっている。この辺りは、画作り自体も暗めになっている為、テレビで見るとディテールが見辛くていかん。やっぱり劇場で観たかったな・・・。

注目のシアーシャ・ローナンも思ったより良かったですよw 結構かわいく撮れてる。もう少し男の子が美形だったら別の売り出し方もあったのに(笑)。

ただ物語が弱い。言ってみれば子供向けファンタジーをそのまま映像化したような。原作からも若干アレンジしているようなのだが、全体の雰囲気などはどうなんだろうか。端的に言ってユルいのだ。世紀末SF的な捉え方も出来るし、作品の色としてもダーク方向に振っている訳で、もう少し現実とのつながりを感じさせるとか、リアリティがあった方が良かったように思う。
また、謎解きの面白さやクライマックスのスペクタクルなども意外な程にアッサリとしていて残念。もう少しじっくりと描いてくれれば、全体の印象がかなり良くなったと思うのだが。

また、ストーリー中の謎をそのままにし過ぎているのも問題か。多分核戦争なのだと思うのだが、地上の人類が滅亡した理由も描かれない、市長(ビル・マーレイ)が何を目論んでいたのかもハッキリしない。その他細々とした謎も放置。想像の余地があると言えば聞こえはいいが、もう少しティテールも描いてよ、という気がする。

かように欠点のある作品だが、何となく愛すべき小品といった感じがあって憎めないんだよなぁ(爆)。90分という短さもあり、繰り返し見る事で放置されている謎を自分なりに消化する事が出来るし、劇場をスルーしてDVD化というのもマイナスだけじゃないかもしれん。取りあえず多くを期待せずに映像を楽しむつもりで見れば、レンタルだし損はしないと思いますよ。


いきなり買うのは・・・・見て気に入ってからでいいんじゃないですかね。
エンバー 失われた光の物語 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

原作もちょっと読んでみたい気が・・・。
エンバー―失われた光の物語 (集英社の海外ファンタジー)

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  • 作者: ジェニー デュープロ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本

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