スター・トレック

「スター・トレック」（監督：J・J・エイブラムス）

出産直後に惑星連邦宇宙船艦長だった父を亡くした青年ジェイムズ・T・カーク（クリス・パイン）。彼は聡明な頭脳を持ちながら内なる情熱を持て余して酒とケンカに溺れる毎日を送っており、ある夜も売られたケンカを買う形でバーで騒ぎを起こす。居合わせたパイク大佐が父親を引き合いに出し、惑星連邦の宇宙艦隊アカデミーへの入隊を勧めると、元来危険を求める性格のカークは翌日には入隊を決めてしまう。
一方ヴァルカン星では、極度に理性的なヴァルカン人の中にあって、地球人の母を持つスポック青年（ザカリー・クイント）が非常に優秀な成績で学校を卒業。父に反発する気持ちもあって、宇宙艦隊アカデミーへと入隊する。
アカデミーで既に教官になっていたスポックと生徒として邂逅したカーク。水と油ほどに違うパーソナリティーから反発したカークは、スポックの作った実技テストでプログラムを改編する不正を犯し、謹慎を申し渡されてしまう。そこにヴァルカンから救助要請が入り、アカデミー生徒も宇宙艦隊に乗り込んで救助に向かう。同期のマッコイ（カール・アーバン）の機転により、パイク大佐が艦長を務めるU.S.S.エンタープライズ号に乗り込んだカークはワープ先で、残骸と化した宇宙艦隊と、父の死を招いた謎の巨大宇宙艦と遭遇する。

公開直後に観に行ったのに、何となく書き損じていたらもう公開終了間際になってしまった（汗）。「スタトレ」ファンじゃないから、やっぱり書き辛いんだよなぁ・・・・。実は「ラスト・ブラッド」「GOEMON」と同日に観に行ったんだよね。最後に観た今作が、やっぱり一番面白かったw

事前情報の通り、これは流行りのプリクエルであると共に、長大になり過ぎて今から全てを見始めるのがとても困難になってしまった（＝新しい観客を呼び込めない）「スター・トレック」シリーズをリブートし、新しい歴史を紡ぎ始めるパラレルワールドの話でもある。ワタシも「宇宙大作戦」に乗る事が出来ず、すっかり見なくなったクチなので、完全に刷新された作品として提示された事で今作に興味を持ったわけだ。
という事で今作は、円熟さ（悪く言えば古臭さ）が染み付いてしまった「スター・トレック」シリーズのエッセンスを引き継ぎながらも現代的な雰囲気を身にまとい、魅力的な若手俳優を積極的に使った事で今までにない、フレッシュな作品となった。過去作品との関連性はあるものの、全体から感じるイメージは全く違い、清潔感があって活力を感じさせる仕上がりだ。

結果、過去の作品を知っていればちりばめられた関連性（役者たちの雰囲気もかなり練られている）に興味をひかれるという元来のファンにも目配りしつつ、ファン以外でもシリーズ作品という事を意識せずに観る事が出来、一本のエンタテインメント作品として非常に楽しめる、バランスの取れた作品になったと言えるだろう。

確かにご都合主義的なところは鼻につくし、不自然に思う部分もなきにしもあらずだが、若手俳優たちが生き生きとキャラクターを演じており、作品的にも勢いがあって、そういったスクリーンからにじみ出る魅力の方が大きい。あまり深く考えずに楽しむのがたしなみと言うものだろうw

スター・トレック (角川文庫)

• 作者: アラン・ディーン・フォスター
• 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
• 発売日: 2009/05/23
• メディア: 文庫

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タグ：スター・トレック J・J・エイブラムス

コメント 2

面白かったし安心して楽しめる映画でした(^▽^)
次回もあるのかな？あるなら観たいです。
by turbo (2009-06-22 12:38) 

＞turboさん
ども。コメントありがとうございます。
シリーズ最大級のヒットを記録してますし、形は分かりませんが続編は作られるでしょうね。俳優たちがあんまり活躍しちゃうと、製作費が高騰してしまうかもしれませんが。J・J・エイブラムスが監督するかどうかが焦点でしょうか・・・・。
by tomoart (2009-06-23 01:26)