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ハリー・ポッターと死の秘宝 [小説レビュー]

harrypotter7.jpg「ハリー・ポッターと死の秘宝」(J・K・ローリング)

ハリーはヴォルデモートに狙われている為に、叔父一家と別れを告げて不死鳥の騎士団が用意した隠れ家へと向かった。危険を回避する為に影武者を何人も用意し、撹乱作戦に出、多大なる犠牲を払ったが、何とかハリーは無事に隠れ家=ウィーズリー家に到着した。そこでハリーの誕生祝いやルーピンとトンクスの結婚式などで、ひと時ハレの雰囲気を楽しむハリーとロン、ハーマイオニー。しかし彼ら三人には、誰にも言えないダンプルドアの遺言たる使命があり、出発は間近に迫っていたのだった・・・・。

遂に終わった。既に単独の本としてどうか、と言った話はいいんじゃないでしょうか。隠れ家へ向かうアクションシーンからスタートし、ちょっと平和な中での落ち着いた話しがあって、その後はもう色々な事が起こりましてぇ、いろんなところに行きましてぇ、いろんな人に会いまして・・・・とにかく忙しい。(でもよく考えてみればハリポタは大概はそんな物語の作り方ですやねw)今回は特に、物語を終わらせる為の謎解きが多く、ロールプレイングゲームのような様相を呈している。

そして相変わらずウザキャラのハリーと、そして今回、上巻ではハリー以上のウザさを全開にするのがロン!諸処の事情があってそうなる訳ですが、まぁその辺りはネタバレになるんで詳しくは言えません。是非最終巻をコレクションに入れて、ご自分でご堪能ください(爆)。

それにしても本当に終わったんだなぁ、という感慨にふけらせてくれるのが最終章『十九年後』。(タイトルを言うだけで微妙にネタバレな感じですが、まぁ上巻の目次にも書いてありますから・・・・趣向はつまるところ、映画「ジュブナイル」のラストと似たようなもんですか笑)この章を読み、最後の『完』の文字を見ると、長かったハリーとの冒険が本当に終わったんだなぁ、と思います。これがこういう長編ならではの醍醐味ですよね。

「指輪物語」も長かったけど、あれは完結していて終わりが見えている中で読んでいたから、そんなに感じなかったのですが、「ハリポタ」は同時代の中で追い掛けて来ましたからね。

他の人の感想は全く読んでないので、世間的に終わり方をどう思っているのか分かりませんが、ワタシ的には納得と言うか、ストンと素直に胸に落ちて来た終わり方でした。(ネタバレにならないように書くのは難しいなぁ〜。)
これで、例えば続きを書かれても、ちょっと困るかもなぁ。

映画も楽しみにしている人は、どこで前後に分けるのかを予想してみるのも楽しいかもしれませんw ワタシの予想では上巻P550の2行目で終わる!という山場持ち越しプランとか、下巻第21章までの『死の秘宝』というキーワードが出て終わるプランとかが面白いかなぁと思ってます。単純に上下巻で切れる可能性も充分ありますがwそれじゃつまらんからね(爆)。


もう一度、一巻から通しで読みたいなぁ。
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

  • 作者: J. K. ローリング
  • 出版社/メーカー: 静山社
  • 発売日: 2008/07/23
  • メディア: 単行本

比較に出すのもどうかと思いますがwこちらの“○年後”は蛇足の極地でしたが、「ハリポタ7」の最終章はなかなか沁みる感じで良かったですよ(笑)。
ジュブナイル

ジュブナイル

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • メディア: DVD

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