揺籃の星(上・下) [小説レビュー]
「揺籃の星 上・下」(ジェイムズ・P・ホーガン)
数十年前にユートピア思想の実現に向けて地球を離れ、土星星域に暮らすクロニア人は地球へ使節団を送り、硬直化している地球の科学界を相手に真実を追求する大切さを説く。同調する科学者もいたが、既得権益にしがみ付く主流派たちの策略により押しつぶされてゆく。
一方、木星から飛び出した彗星『アテナ』は、当初は宇宙の見せ物的に捉えられていたが、予想以上に地球に接近する事が判明するに連れ、波紋が広がりだす。
真実を求めて科学の将来を憂い、クロニア人たちに同調していたキーンは、クロニア人からの情報によって、アテナが地球に未曾有の大災害を与える事を知るのだった・・・・。
何度か書いたが、続編「黎明の星」の発売に合わせ、すっかり内容を忘れていたので多少斜めながらw再読した。
久しぶりに読んでみたら、さわりは覚えているもののディテールは完全に忘れていて、展開が読めなかったので再読ながら本当に楽しめた(爆)。上巻の中盤くらいまでは結構ストレスのたまる展開で斜め率が高かったのだがw後半から下巻まではパニック小説として面白くて、読んでる方も勢いが出てきて一気に読み切ってしまった。(お陰でハリポタ7の読書が遅れているのだが・・・。)
今作は、それこそ『きみは生き延びる事が出来るか?』という内容で、下巻途中からは完全にカタストロフ状態の中を必死の行軍を行い、地球を脱出するまでを描く。続巻があるのだから主人公が生き延びる事はほぼ見えているのだが、それ以外のキャラクターたちの中で誰が生き延びるのかは分からないまま、端からバッタバッタと死んでいくのがスゴい。ホーガンの小説の中でも、これだけ死体が出てきた作品はさすがに初めてだろう。割と生な死体に関する描写もあるし、ダメな人はダメかもしれん。
ここから始めてどう続巻に話がつながっていくのか。同様のパニック小説風に進むのはなさそう(これ以上の派手な脱出劇は不可能だろうから)なので、ホーガンお得意のサイエンス系に行くのか、それとも一時傾注した政治風味になるのか、「黎明の星」を続けて読みますんで、またレビューしたいと思います。
数十年前にユートピア思想の実現に向けて地球を離れ、土星星域に暮らすクロニア人は地球へ使節団を送り、硬直化している地球の科学界を相手に真実を追求する大切さを説く。同調する科学者もいたが、既得権益にしがみ付く主流派たちの策略により押しつぶされてゆく。
一方、木星から飛び出した彗星『アテナ』は、当初は宇宙の見せ物的に捉えられていたが、予想以上に地球に接近する事が判明するに連れ、波紋が広がりだす。
真実を求めて科学の将来を憂い、クロニア人たちに同調していたキーンは、クロニア人からの情報によって、アテナが地球に未曾有の大災害を与える事を知るのだった・・・・。
何度か書いたが、続編「黎明の星」の発売に合わせ、すっかり内容を忘れていたので多少斜めながらw再読した。
久しぶりに読んでみたら、さわりは覚えているもののディテールは完全に忘れていて、展開が読めなかったので再読ながら本当に楽しめた(爆)。上巻の中盤くらいまでは結構ストレスのたまる展開で斜め率が高かったのだがw後半から下巻まではパニック小説として面白くて、読んでる方も勢いが出てきて一気に読み切ってしまった。(お陰でハリポタ7の読書が遅れているのだが・・・。)
今作は、それこそ『きみは生き延びる事が出来るか?』という内容で、下巻途中からは完全にカタストロフ状態の中を必死の行軍を行い、地球を脱出するまでを描く。続巻があるのだから主人公が生き延びる事はほぼ見えているのだが、それ以外のキャラクターたちの中で誰が生き延びるのかは分からないまま、端からバッタバッタと死んでいくのがスゴい。ホーガンの小説の中でも、これだけ死体が出てきた作品はさすがに初めてだろう。割と生な死体に関する描写もあるし、ダメな人はダメかもしれん。
ここから始めてどう続巻に話がつながっていくのか。同様のパニック小説風に進むのはなさそう(これ以上の派手な脱出劇は不可能だろうから)なので、ホーガンお得意のサイエンス系に行くのか、それとも一時傾注した政治風味になるのか、「黎明の星」を続けて読みますんで、またレビューしたいと思います。
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