ミラクル7号 [洋画レビュー]
「ミラクル7号」(監督:チャウ・シンチー)
超ビンボーなチャウ親子。父親のティーは日雇いの工事現場で働き、希望を託して息子のディッキーをお金持ち子女が通う小学校に通わせている。しかし余りにも身分違いな学校に通っているため、ディッキーの毎日は苦痛の連続。いじめにあうのはもちろん、成績が悪い上に汚い身なりをしているので先生からも疎まれる。ディーからは『物を盗むな』『嘘をつくな』『人の役に立つ人になれ』と毎日説教を受けるが、ディッキーとしてはまだピンと来ないのだった。
そんなある夜、ティーは毎度の事ながらディッキーの運動靴を(買う金がないので)拾いにゴミ捨て場を物色していたが、そこで変な緑色のボールを発見。ディッキーのオモチャにと持ち帰る。実はそれはUFOの落としていったペット型ロボット(?)で、ディッキーはそれに“ミラクル7号=ナナちゃん”と名付けて持ち歩き始めるのだった・・・・。
うーん・・・・まぁ、悪くないんだけどぉ・・・・。って感じかな(爆)。
雰囲気は持ってる。SFの殻を借りた人情ドラマで、笑いの要素が入っていて、お陰で重くなり過ぎず、安心して見ていられる。ただ、どうもそれがうまく組み合っていなくて、スムーズに進行していないような気がする。
大きいのはディッキーの設定が中途半端な気がするのだ。基本的にはいい子なのだが、時々駄々をこねたり、ナナちゃんの能力に過大な期待を持ったり(詳しく言うとネタバレになっちゃうんだけどw要はディッキー自身がなりたい自分の姿だと思うのだが、それがスゴいやなヤツなんだよなぁ。翻って考えると、実際のディッキーはとても卑屈なんだなぁ、と思えちゃう)。確かにそういう複合的な性格付けがなく、ステロタイプなキャラクターだとリアリティに欠ける訳だが、これだけ盛り沢山な内容になると内面の設定がいくら複雑でも実際の作中での描写は表層的にならざるを得ず、なんだか感情移入し辛いキャラクターになっちゃった気がする。物語中で性格的に一回り成長する訳だが、その辺りも当初の性格付けが微妙な為に描き分けがし切れていない印象だ。これなら紋切り型でもいいからハッキリとした分かり易い性格付けの方が良かった。
チャウ・シンチーは今作ではカンフーをほぼ封印し、“疲れたオヤジ”を熱演している。その代わりと言う訳でもなかろうが、あるシーンでディッキーがシンチー映画の有名なシーンのパロディを披露してくれる。ここは爆笑してしまった〜w
ナナちゃんは今どき流行の“キモカワキャラ”な感じで、なかなか活躍してくれるが、活躍が周りに評価されないのがちょっとストレス。ただ、ラストでちょっと姿が変わるんだけど、これがかわいそうで哀れを誘うと共に、とってもカワイイ!!(爆)。あれ、ちょっと欲しいなぁ(笑)。
総じて映画館でまで観る作品かは少々疑問。ナナちゃん見たさ、以外の方は(爆)DVD鑑賞で充分なんじゃないでしょうか。
ナナちゃんグッズの数々。等身大ぬいぐるみかぁ。いいかもw でもワタシ的には、こういうのなら「妖怪大戦争」のすねこすりが欲しい(爆)。
これが映画ラストの姿の商品化ならなぁw
※DVD、Blu-ray発売決定。
超ビンボーなチャウ親子。父親のティーは日雇いの工事現場で働き、希望を託して息子のディッキーをお金持ち子女が通う小学校に通わせている。しかし余りにも身分違いな学校に通っているため、ディッキーの毎日は苦痛の連続。いじめにあうのはもちろん、成績が悪い上に汚い身なりをしているので先生からも疎まれる。ディーからは『物を盗むな』『嘘をつくな』『人の役に立つ人になれ』と毎日説教を受けるが、ディッキーとしてはまだピンと来ないのだった。
そんなある夜、ティーは毎度の事ながらディッキーの運動靴を(買う金がないので)拾いにゴミ捨て場を物色していたが、そこで変な緑色のボールを発見。ディッキーのオモチャにと持ち帰る。実はそれはUFOの落としていったペット型ロボット(?)で、ディッキーはそれに“ミラクル7号=ナナちゃん”と名付けて持ち歩き始めるのだった・・・・。
うーん・・・・まぁ、悪くないんだけどぉ・・・・。って感じかな(爆)。
雰囲気は持ってる。SFの殻を借りた人情ドラマで、笑いの要素が入っていて、お陰で重くなり過ぎず、安心して見ていられる。ただ、どうもそれがうまく組み合っていなくて、スムーズに進行していないような気がする。
大きいのはディッキーの設定が中途半端な気がするのだ。基本的にはいい子なのだが、時々駄々をこねたり、ナナちゃんの能力に過大な期待を持ったり(詳しく言うとネタバレになっちゃうんだけどw要はディッキー自身がなりたい自分の姿だと思うのだが、それがスゴいやなヤツなんだよなぁ。翻って考えると、実際のディッキーはとても卑屈なんだなぁ、と思えちゃう)。確かにそういう複合的な性格付けがなく、ステロタイプなキャラクターだとリアリティに欠ける訳だが、これだけ盛り沢山な内容になると内面の設定がいくら複雑でも実際の作中での描写は表層的にならざるを得ず、なんだか感情移入し辛いキャラクターになっちゃった気がする。物語中で性格的に一回り成長する訳だが、その辺りも当初の性格付けが微妙な為に描き分けがし切れていない印象だ。これなら紋切り型でもいいからハッキリとした分かり易い性格付けの方が良かった。
チャウ・シンチーは今作ではカンフーをほぼ封印し、“疲れたオヤジ”を熱演している。その代わりと言う訳でもなかろうが、あるシーンでディッキーがシンチー映画の有名なシーンのパロディを披露してくれる。ここは爆笑してしまった〜w
ナナちゃんは今どき流行の“キモカワキャラ”な感じで、なかなか活躍してくれるが、活躍が周りに評価されないのがちょっとストレス。ただ、ラストでちょっと姿が変わるんだけど、これがかわいそうで哀れを誘うと共に、とってもカワイイ!!(爆)。あれ、ちょっと欲しいなぁ(笑)。
総じて映画館でまで観る作品かは少々疑問。ナナちゃん見たさ、以外の方は(爆)DVD鑑賞で充分なんじゃないでしょうか。
ナナちゃんグッズの数々。等身大ぬいぐるみかぁ。いいかもw でもワタシ的には、こういうのなら「妖怪大戦争」のすねこすりが欲しい(爆)。
これが映画ラストの姿の商品化ならなぁw
※DVD、Blu-ray発売決定。
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