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スピード・レーサー [洋画レビュー]

Speed_racer_ver5_xlg.jpg「スピード・レーサー」(監督:アンディ&ラリー・ウォシャウスキー)

家族でレースチームを運営しているレーサー家。その次男スピードは子供の頃からレースの事しか頭にない無類のレース好きで、事故死した兄を超える素晴らしいドライバーに成長。今日も圧倒的なレース運びで優勝を飾った。翌日、スピードは大企業の社長ローヤルトンから傘下のチームに勧誘を受ける。素晴らしい環境に心揺れるスピードだったが、家族との絆を優先して辞退する。するとローヤルトンは豹変、レースの暗部を次々とまくしたて、自チームに入らなければ今後優勝どころか完走さえ出来ないだろうと脅すのだった・・・・。

興行成績も評判もかなり問題があったので心配だったんだけど、そんな心配をよそにとっても痛快な出来だった。いや、面白かった!

何が面白いって、やっぱりレースシーンでしょう。主要レースは3レースあって、そのどれもがかなり楽しめる。「マッハGoGoGo」を知っている人なら分かるだろうが、ガジェットいっぱいの車両たちがガツンガツンぶつかってのレースシーンは、通常のいわゆるカーレースとは全く違う面白さ。ガジェッターにはたまりませんw
ハッキリ言って今回の映画はレースと、そのレースに全員でぶつかっていくレーサー一家の『熱さ』に胸熱くするのが全て。レースの汚職など、その他のああだこうだは味付けで、レーサー一家の引き立て役に過ぎない。だから迫力あるレースシーンを堪能する為に、これまた劇場での鑑賞を強くお薦めするw 気になる方は是非お早めに。

確かに問題はいっぱいある。ワタシが一番気になったのは二つ。一つは敵方の人間関係や力関係が全然分からないこと。(ローヤルトン役のロジャー・アラムは、「Vフォー・ヴェンデッタ」に続き、またまた怪演してくれてるんだよなぁw)ただ、レースでの敵や目的はハッキリしているので救われているが。
もう一つはマッハ号のパワーアップがいろんなところで図られていて、何となくここぞ!という大改造シーンが目立たなかった事(笑)。何とこの映画には5台のマッハ号が出て来る、と言うのをパンフで初めて知った(爆)。・・・・そうか、そういうコトか!(爆)。

後は、ワタシ的には余り気にならなかったんだが、多分レースシーンでレースの状況が分からないとか、レースもマシンもレギュレーションが分からないとか、レースシーンに関しても多くの批判が出そうだ。ただそれに関しては、F1などの現実のレースとは根本的に違う事を頭にいれておくべきだ。要はレースの実況ではなく、『ドラマの中のレースの見せ方』になってるという事。(簡単に言っちゃうと、レースものを鑑賞するときの『お約束』だって事ねw)そういう意味ではスピードがどの位置にいるのか、味方や敵はどうなのか、と言った必要な情報は非常に分かり易く描かれていて、観客席のレーサー一家と一体になって応援する分には過不足ない描写だったと思う。
もう一つは物語全般的にご都合主義過ぎるのは間違いないか。ただこれもウォシャウスキー兄弟は『狙って』やっているような気がするのだ。そう、昔のアニメのいい加減さ、場当たりな展開などを意識して、取り入れちゃってるような感じがワタシはした。だからワタシはそこら中でニヤニヤしながら観ちゃったのだったw

以上、確かにハッキリ言って一般人向けの作品ではないのかもしれないが、ワタシ的には予告編を見て期待していた以上のものは観られたと思ってます。なんだかもう一回くらい観たいかも・・・・(爆)。

クリスティーナ・リッチも「ペネロピ」とはまた違うカワイさで魅力を振りまいてたし〜(またそれか)。続編見たいけど、ここまでコケるとないだろうなぁ・・・・。


ノベライズ。ストーリーを整理するならこれもアリかも。
スピード・レーサー (扶桑社ミステリー ウ 30-1)

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  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2008/06/17
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さすがアマゾンは既にDVDのページが出来てる!

映画で燃えたらやっぱ何か欲しくなるよね!って、去年の「トランスフォーマー」と同じ展開だ(笑)。
ホットウィール スピード・レーサー DXバトルレーサー:マッハ6

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  • 出版社/メーカー: マテル
  • メディア: おもちゃ&ホビー

映画観れば分かるけど、絶対レーサーXも欲しくなるぜ!カッコいい!!
ホットウィール スピード・レーサー DXバトルレーサー:レーサーX

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あきら

この映画の予告編を映画館で始めてみたときは目がちかちかしました(笑)。日本のアニメのほうを見ていた世代的には、あのきらきら感がちょっとなのですが。うーん。結構面白いのかな。ブログにおじゃましてちょっと見に行こうという気になりました♪。
by あきら (2008-07-07 23:52) 

tomoart

>あきらさん
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます。
アニメのイメージはあえて封印した方がいいかもしれませんw ワタシは何故か、アニメ版を真剣に見た記憶があんまりないんですよねぇ。再放送で何回かは見たと思うんですけど。その程度がちょうどいいのかもしれませんね。
派手派手しさは、意外と気になりませんでした。自分自身が綺麗な色好きだからと言うのがあるかどうか分かりませんが(爆)色彩感覚が見事に統一されているからかもしれません。
実は意外にもウルウルさせられたシーンが2〜3ヶ所ありましてw『スーザン・サランドンがママ役って、弟の年齢考えたらどうよ!?』と思っていたんですが(笑)やっぱりそういうシーンでは威力が違います。パパ役のジョン・グッドマンと併せ、ちゃんとした配役があんなビジュアルに説得力を持たせますねぇ。
他人に保証し辛い映画なんですが(木亥火暴)、興味がありましたら是非ご覧くださいませ〜。
by tomoart (2008-07-08 02:48) 

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