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デイ・ウォッチ [洋画レビュー]

「デイ・ウォッチ」(監督:ティムール・ベクマンベトフ)

人間の与り知らぬところで、特殊能力を持った異種(ヴァンパイア、狼男、予知能力者、呪術師など)たちは光の側と闇の側に分かれて太古から争っていた。しかし、1千年前についに休戦協定が結ばれ、以来光の側は闇を見張り(ナイト・ウォッチ)、闇の側は光を見張って(デイ・ウォッチ)協定の遵守を図り、危ういバランスを現代に至るまで保って来ていた。
前作(「ナイト・ウォッチ」)で闇側に自分の息子イゴールを連れ去られたナイト・ウォッチであるアントンは、同じく前作で異種の能力に目覚めたスヴェトラーナを研修生として連れ、街中をいつものようにパトロールしていた。すると本部から一般人が闇側に襲われたと言う報が入る。駆けつけてみると、その闇側の異種はイゴールだった。何も知らないスヴェトラーナはイゴールを捕まえようとするが、アントンはそれを阻止してしまう。最初は“些細な事”だと思われたその行為が、真綿で首を絞めるように徐々にアントンを闇側の罠へと落としていくのだった・・・・・。

いや、フツーに面白かったです、ホント。製作予算も1作目よりずいぶんパワーアップしたらしく、アクションもだいぶ派手になっていて楽しめます。「ナイト・ウォッチ」ではチンプンカンプンだった主原因である役者の見分けもハッキリ分かるようになり、主人公アントンの特殊能力である予知能力も影を潜めていますので、頭に?の灯る回数が激減しまして、お陰で充分にストーリーも堪能出来ました。
そんな中でもハリウッドとは一線を画すビジュアルセンスも生きていて良い。一作目のグチャグチャベトベトな感じは後退したが、スモークがかった薄暗い映像は、我々がロシアと言われて想像するイメージにピッタリ。ピーカンの似合うハリウッドのイメージとは明らかに違う映像センスを感じます。しかもクライマックスではモスクワが大崩壊に見舞われると言う壮大なSFXまで駆使しており、前作のこじんまり感からはここでも進化の跡が見えますw
登場する女性キャラもみんな美人で楽しい(爆)。ヒロインのスヴェトラーナ役のマリア・ポロシナ、アリサ役のジャンナ・フリスケも良いが、今作では何といってもオリガ役のガリーナ・チューニナ。スヴェトラーナと見つめ合うシーンがあるのだが、この辺りのシチュエーションでの彼女の視線の強さ、キリッとした表情は何とも言えぬ美しさでした。

今作では一応話は完結したようになっているのですが、詳しくはネタバレになるので言えませんが、残念ながらある意味夢オチのようなラストで、ちょっとどうよと思う人も多いでしょう。ワタシも思いました(爆)。
ところがこの更に続編があるのです。「ダスク・ウォッチ(意味不明)」です。更に言うと、原作では「ラスト・ウォッチ」という4巻目があるそうです。今作の続きを想像するのはなかなか難しいですが、まぁ、見たままだけのラストではないという事を認識しておくと、もしかしたら更なる続編がいつか見られるかもしれません。(DVDだけかもしれませんが・・・・)


劇場版より8分長いディレクターズ・カットだそうです。
ナイト・ウォッチ/ディレクターズ・カット

ナイト・ウォッチ/ディレクターズ・カット

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD



ナイトウォッチ

ナイトウォッチ

  • 作者: セルゲイ・ルキヤネンコ
  • 出版社/メーカー: バジリコ
  • 発売日: 2005/11/29
  • メディア: 単行本

デイ・ウォッチ

デイ・ウォッチ

  • 作者: セルゲイ・ルキヤネンコ/ウラジーミル・ワシーリエフ
  • 出版社/メーカー: バジリコ
  • 発売日: 2007/06/20
  • メディア: ハードカバー



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