「第3回全日本オラタコ選手権」出品作コンセプトワーク - その1(承前) [プラモ・玩具]
予告したように、Hobby Japan主催「第3回全日本オラタコ選手権」出品作のコンセプトワークをば、お披露目したいと思います。だいぶ長い話になるので、いくつかに分けて上げて行きたいと思います。
まず第1回目は、「タコ=スコープドッグって、なに?」という一般の方のために、オリジナルの説明をしておきましょう。マニアな方は飛ばしていただければと思います。
スコープドッグとは、1983年に放映されたロボットアニメ「装甲騎兵ボトムズ」に出て来た主役ロボット(番組内では“AT”)です。ただ主役と言っても量産機で、舞台となる架空の星域・アストラギウス銀河内では非常に一般的な機体でした。監督が「ジープのつもりで設定した」と言う通り、全長は4m前後と、アニメに登場するロボットとしては今でも最小の部類です(ちなみにガンダムは18m)。主役のキリコ・キュービィが乗るから主役ロボット、という感覚で、乗っていたスコープドッグが壊れれば乗り捨て、次の機体に乗り換えるなどの従来なかったロボットの扱い方が話題になりました。この描写は未だ追従する作品がない程独特でした。アニメ作品自体は好評のうちに一年間で放送が終了。ガンダム程一般化はしなかったものの、その後ビデオ作品などで続編や番外編などが幾つか作られ、今もちょうど新作ビデオが順に発売になっています。
当時はおもちゃは高級なもの、小遣いの中から自分で買うのはプラモデル、という時代でしたから、ガンダムの大ブーム以来のリアルロボットアニメ量産期にはプラモデルが大御所バンダイを中心に山のように出回り、ガンプラブームの後を受けて世の男の子はみんなが製作に勤しんでいました。その中で当時のタカラ(今はタカラトミー)は「ボトムズ」の前年に製作されたロボットアニメ「太陽の牙ダグラム」で遂にロボットプラモに参戦。「ダグラム」プラモが大好評(なにしろプラモが売れたお陰で作品も低視聴率ながら1年半続いた)だった事に気を良くし、満を持して「ボトムズ」関連プラモを発売します。ロボットの設定サイズが小さいため、ガンダムの1/100や1/144と違い、1/24、1/35という他ジャンルのプラモデルと非常に合わせやすい縮尺(1/24はカーモデル、1/35はAFV系ミリタリーモデル・・・ガンプラ縮尺は航空機によく使われる)を採用した事や、特に「1/24スコープドッグ」に関してはアニメ設定にない、プラモデルオリジナルのスケールモデル的なディテール追加が施され、そのリアルさにティーンモデラーは狂喜したものでした。
その後タカラがプラモ事業から撤退していたため再販には恵まれませんでしたが、昨年、タカラトミーとなって久しぶりにオリジナルの「ボトムズ」プラモデルシリーズが再販。とはいえその間の20年余りの期間も、ガレージキットなどマイナーではあるものの商品化は続いており、今や伝説化しているタカラ製「1/24スコープドッグ」キットもウェーブが金型をタカラから借り受け(?)自社製作のディテールアップパーツを同梱して延々と発売が続いていました。
表舞台を与え続けられている「機動戦士ガンダム」とはまた違う裏街道ながら、アニメ作品としてもプラモデル(及び玩具)としても、この25年間脈々と生き続けて来た希有な作品だと言えるでしょう。
・・・・続くw
その2
その3
その4
伝説のタカラ製「1/24スコープドッグ」プラモデルキット再販版です。まだ売ってますね。
今出ている新作のアニメ。DVDだけでの展開なのが、さんざんテレビ放送している「ガンダム」との違いですかねw
まず第1回目は、「タコ=スコープドッグって、なに?」という一般の方のために、オリジナルの説明をしておきましょう。マニアな方は飛ばしていただければと思います。
スコープドッグとは、1983年に放映されたロボットアニメ「装甲騎兵ボトムズ」に出て来た主役ロボット(番組内では“AT”)です。ただ主役と言っても量産機で、舞台となる架空の星域・アストラギウス銀河内では非常に一般的な機体でした。監督が「ジープのつもりで設定した」と言う通り、全長は4m前後と、アニメに登場するロボットとしては今でも最小の部類です(ちなみにガンダムは18m)。主役のキリコ・キュービィが乗るから主役ロボット、という感覚で、乗っていたスコープドッグが壊れれば乗り捨て、次の機体に乗り換えるなどの従来なかったロボットの扱い方が話題になりました。この描写は未だ追従する作品がない程独特でした。アニメ作品自体は好評のうちに一年間で放送が終了。ガンダム程一般化はしなかったものの、その後ビデオ作品などで続編や番外編などが幾つか作られ、今もちょうど新作ビデオが順に発売になっています。
当時はおもちゃは高級なもの、小遣いの中から自分で買うのはプラモデル、という時代でしたから、ガンダムの大ブーム以来のリアルロボットアニメ量産期にはプラモデルが大御所バンダイを中心に山のように出回り、ガンプラブームの後を受けて世の男の子はみんなが製作に勤しんでいました。その中で当時のタカラ(今はタカラトミー)は「ボトムズ」の前年に製作されたロボットアニメ「太陽の牙ダグラム」で遂にロボットプラモに参戦。「ダグラム」プラモが大好評(なにしろプラモが売れたお陰で作品も低視聴率ながら1年半続いた)だった事に気を良くし、満を持して「ボトムズ」関連プラモを発売します。ロボットの設定サイズが小さいため、ガンダムの1/100や1/144と違い、1/24、1/35という他ジャンルのプラモデルと非常に合わせやすい縮尺(1/24はカーモデル、1/35はAFV系ミリタリーモデル・・・ガンプラ縮尺は航空機によく使われる)を採用した事や、特に「1/24スコープドッグ」に関してはアニメ設定にない、プラモデルオリジナルのスケールモデル的なディテール追加が施され、そのリアルさにティーンモデラーは狂喜したものでした。
その後タカラがプラモ事業から撤退していたため再販には恵まれませんでしたが、昨年、タカラトミーとなって久しぶりにオリジナルの「ボトムズ」プラモデルシリーズが再販。とはいえその間の20年余りの期間も、ガレージキットなどマイナーではあるものの商品化は続いており、今や伝説化しているタカラ製「1/24スコープドッグ」キットもウェーブが金型をタカラから借り受け(?)自社製作のディテールアップパーツを同梱して延々と発売が続いていました。
表舞台を与え続けられている「機動戦士ガンダム」とはまた違う裏街道ながら、アニメ作品としてもプラモデル(及び玩具)としても、この25年間脈々と生き続けて来た希有な作品だと言えるでしょう。
・・・・続くw
その2
その3
その4
伝説のタカラ製「1/24スコープドッグ」プラモデルキット再販版です。まだ売ってますね。
装甲騎兵ボトムズ 24SAKリバイバルコレクション 01 スコープドッグ
- 出版社/メーカー: タカラトミー
- メディア: おもちゃ&ホビー
今出ている新作のアニメ。DVDだけでの展開なのが、さんざんテレビ放送している「ガンダム」との違いですかねw
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