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AVP2 エイリアンズVS.プレデター [洋画レビュー]

Aliens_vs_Predator_Requiem_poster.jpg「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」(監督:コリン&グレッグ・ストラウス)

前作で南極から飛び立ったプレデターの宇宙船だったが、船内でエイリアンが暴れ出し、コロラド州ガニソン郡に落下。フェイスハッガーたちが逃走し、市民たちに寄生し始める。一方異変を察知したプレデターの母星からは、エイリアンの存在を抹消する為の特務係のプレデターが一人、解決の為に旅立つ。しかしその間にもエイリアンたちは、続々と繁殖していたのだった・・・・。

まさか続編があるとは思わなかった「エイリアンVSプレデター」だが、確かに続編という雰囲気はあまりない。ストーリー上前作を引きずっているのは、いきなりプレデターシップが地球圏内にいる理由と、プレデリアン誕生に至る経緯だけ。多少の予備知識さえあれば、前作を見ていなくても充分理解出来る内容だ。

そして前作と比較すると指向している方向性も全く違う。前作はある意味エイリアン的なシチュエーション(閉鎖された空間からの脱出)でプレデター的作風(アクション映画)でおバカ映画wだった。今回は逆で、プレデター的シチュエーション(森の中〜街中)でエイリアン的作風(ホラー映画)の割と真面目に作ったif映画となった。

お陰でお金のかけている方向もだいぶ違う。前作では舞台装置を再現するのに多少経費がかかっただろうが、俳優はほんの限られた人数しか出て来ない。しかもほぼ無名の役者たちだった。

今回は舞台は現代のコロラド州だから作り込み不要。しかしオープンスペースだから次から次へと登場人物はいっぱい出て来る。ほとんど一瞬で殺されちゃうけどw だから相変わらず無名の俳優たちばかり。

ところがこの、無名俳優ばかりなのが味噌で、いったい誰が生き残るのか、最後まで見当がつかない。この辺りは低予算B級映画を逆手に取ったうまい演出と言えるかも(成り行きかもしれんが汗)。

ワタシ的には前作のバカさ加減も悪くないが、今作の割と真面目なif映画ぶりは結構好き。作風は全く違うが、制作の姿勢としては「ガメラ大怪獣空中決戦」に近い。前提発想の『もし怪獣が現代に現れたら』の“怪獣”が“エイリアン”になったわけだ。

そういう場合事件前の描写が前後の落差を描く際に重要になる訳だが、その辺りの生活の活写も抜かりない為、キャラクターの人数が多くなっても割と判別出来て、殺されてしまうシーンで驚きを感じる事が出来る。そういう意味ではこの作品、ゲテモノ映画だが割としっかりしてる。

ただ残念なのは、しっかり作ってはあるものの、いかんせん地味。前作と比べてもビジュアルとしてのインパクトが薄過ぎる。多分それをわかっていて血糊を飛ばしまくったんだと思うがw残念ながら覆すには至らなかった。予算の都合もあっただろうけどね・・・・。


ノベライズ。
AVP2 エイリアンズVSプレデター (竹書房文庫 DR)

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  • 作者: 山下 慧
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2007/12/22
  • メディア: 文庫

これはスゴい。「エイリアン」「プレデター」シリーズ全作+「エイリアンVSプレデター」の7枚セット。この金額ならお買い得か。でもどうせなら本作もセットされたパーフェクトBOXが欲しいか(爆)。
エイリアン/プレデター/AVPコンプリートBOX [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

※追記:DVDリリースです。

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tomoart

>inunekoさん
nice!ありがとうございます。
by tomoart (2010-10-03 00:48) 

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