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仮面ライダー響鬼(の、ようなもの) [ひとり言]

「仮面ライダー響鬼(というタイトルらしい)」三十之巻〜最終之巻 ※テレビシリーズ

というわけで、前項で「〜響鬼」の二十九之巻までの紹介をした訳ですが、それ以降について軽く触れると共に、何故ワタシが30話以降を別番組的に見ているかの理由を書いておきましょう。

要は、路線変更されたわけですね。良質な番組作りがワタシのような熱狂的なファンを作り出していたけれど、バンダイさんとしては商品が売れないと困ると。それでテコ入れという事だったんですが、これが酷いテコ入れで。前半のファンの気持ちはまるで無視で、前年までの、いわゆる(「〜クウガ」を除く)『平成ライダーシリーズ』の世界に逆戻り。人間関係はギスギスするわ、こんなヤツ普通いないだろ〜という極端な性格のキャラクターが続出するわ、時間軸の整合性を取ったウソのない脚本は消滅して『お前、いつワープした!?』みたいなご都合主義展開しまくりだわ(要は魔化魍出現→ライダー出現のタイムラグが極端に短い。どうやって魔化魍の事知ったのか、説明一切なし。)。一番困ったのは、今までのキャラクター達の性格が全然変わってしまった所。明日夢は悩みで堂々巡り、それに対して周りの大人は右往左往するばかりでマトモな助言も出来ない人間になってしまっているし、相手の事を思いやる事は全く出来ない俺オレ体質になっちゃうし。先週まで『こういうヤツらと友達になりたいなぁ』と思えたキャラ達が、『あー、こんなヤツ周りにいたらヤだ〜、ウザイ〜』というキャラになってしまったんですよ。こんなの詐欺ですよ。

こんな酷い事になるなら、「ウルトラマンレオ」のように、メインキャラクター一斉交代でもしてくれた方が良かった。(「レオ」では40話において、人間体の時に所属していたMAC(いわゆる地球防衛軍)が全滅するという形で登場人物が一掃された。)知っていると思っていた人たちが、その人にはあり得ない行動を起こすのは非常に違和感がある。それが好ましいと思っていた人たちなら尚更だ。

・・・・ということで、悪口は際限なく続いてしまうのでこの辺で(爆)。ちなみにこれ以来、平成ライダーシリーズは見るのを止めました。また、東映関連のキャラクターグッズも買うのを止めました。どうしても欲しい時は中古などで探してます。絶対売り上げ貢献してやるものか!!

上記文章で、何となく興味を持たれた方には、当時、ワタシのホームページに掲載していた文章を紹介しておきたいと思います。今より更に熱く熱く怒っていた時ですので、文章的にはどうかと思いますが、簡単な周囲の状況も紹介してありますので、現場でどういった事があったのか、知るよすがにはなろうかと思います。また、ウィキペディアの「〜響鬼」の項でもこの事に触れられていますので、ご参照下さい。

(以下2005年9月28日付文章)
皆さん、『仮面ライダー響鬼』というテレビ番組をご存知でしょうか。関東エリアでは日曜の朝8時からの30分番組で、テレビ朝日で放送しております。これを書いている段階で33話まで放送がされています。
参考に公式ホームページを挙げておきます。
東映公式
http://www.toei.co.jp/tv/hibiki/
テレビ朝日公式
http://www.tv-asahi.co.jp/hibiki/

その『響鬼』で先日、不可解な現象が起こりました。8月まで(29話)の番組の雰囲気と、9月以降の雰囲気が著しく変わったのです。それまでは「響鬼たちヒーロー」と「その敵、魔化魍」の存在以外は一般ドラマと何ら変わらない、ご都合主義のない世界で、優しくて暖かくて前向きなキャラクター達が一生懸命生きている話だったのに、9月を境にご都合主義がまかり通り、嫌な奴が闊歩し、今までのキャラクター達でさえお調子者のように扱われる話になってしまったのです。

これは何かがおかしい、と思っていましたが、先日ネットで響鬼の制作を行っている東映のメインプロデューサーが急遽交代になった旨の話題を見て仰天しました。制作を統括しているメインプロデューサーが、番組の途中で下ろされるなんて言うのは前代未聞だったからです。そしてそれが原因で、私の大好きだった響鬼という番組が、タイトルを残して全く違う番組になってしまった事を知ったのです。

3ヶ月で1タームの一般のドラマを見ている方にはあまりピンとこないかもしれませんが、いわゆる「特撮ヒーロー物」というジャンルは、一般的に言って1年間続く物です。響鬼もここまでで約半年続いており、付き合って来た時間が長い分だけ愛着も深くなります。まだあと半年楽しめると思っていた番組が、突如抜け殻のようになってしまった悲しみは、私をとても辛い気持ちにさせました。

この文章は、この東映が行った、私にとって許しがたい担当プロデューサー(以降P)の交代劇の理不尽さを皆さんに広くお伝えし、可能であれば賛同していただき、今後このような悲しい出来事が起こらないようにする為に活動していければと言う、私自身の宣言書のような物です。長文ですが、なるべく多くの方にお読みいただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

公式の発表が東映側から行われていないので、今回の騒動の実体はネットの情報を基に想像するしかありません。以下にまとめてみます。

高寺成紀氏更迭理由(?)と言われている内容
●一年分の番組制作予算を半年で使い切ってしまった。
●進行のスケジュール管理に問題があった。(作品納期が遅れがちであった。)
●メインスポンサーのバンダイが販売している玩具、特に主力のライダーベルトの販売不振。
●思うように上がらない視聴率。・・・等々

確かにこれだけあれば、資本主義社会での更迭理由としては充分かもしれません。私も一介の会社員ですが、企業内で経費・スケジュール管理がおぼつかず、成果も出なかったらあっという間に担当外されます。

とはいえ、個々には言い訳も可能です。

●経費の予算-実績管理の東映のチェック体制は?番組を見れば、個々の回に予算を超えた経費が投入されているのは誰の目にも明らかだったはず。東映社内で容認していた(または無関心だった)事実は無かったのでしょうか。
●進行管理の遅れなんて言うのは、どこの仕事でも恒常的にあります。制作が放送に間に合わなかった回があったなら兎も角、放送自体はしっかりとされていました。つまり、どんなに遅れてもギリギリの締め切りは守っていたと言う事です。
●販売不振に関しては、どこまでPの責任と言えるでしょうか。確かに子供に対して響鬼のベルトが魅力的か、と言うと難しい。やはりメカニックな仕掛けが少ないデザインですし、太鼓というアイテムも、ゲーム「太鼓の達人」が流行った後とはいえ、ヒーロー物としては難しいアイテムと言わざるを得ません。しかしそれ自体は企画段階から予想出来る事だったように思います。
それよりも、前年までのライダー(アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド)に比してずいぶん大人にもアピール出来ていたにも関わらず、従来の商品ラインナップから一歩も前に出ていないバンダイの体制こそが問題ではないか。発想を転換すればもっと面白い商品企画は考えられたのではないでしょうか。例えば「ロケ地巡りツアー」の開催。またその際に撮影に立ち会える、等という形にすれば、ツアー料金にロケ代を若干上乗せ出来、経費の突出にも一定のブレーキがかけられたのではないか。簡単なところで言えば、S.I.C.の響鬼版などは、ソフビや装着変身より受けた可能性は高い。あるいは登場する車、バイクのプラモデル+登場人物のフィギュアといったパッケージング。また、平行して謎本の出版やサイドストーリーの小説の発刊や、魅力的な登場人物をフューチャーした写真集やDVDの制作(これは龍騎辺りで終了後にやっていたと思いますが)。大人向けのロールプレイング的要素を持ったゲーム開発。精緻な桴の鑑賞用模型。
様々な著名人も、従来の響鬼にリスペクトされているようですから、上記のような派生「作品」の制作に対して、人材に困るような事は少ないと思われます。
また、これだけの作り込みを行っていた作品ですから、当然そのまま完結すれば映像ソフトとして、今後に生かせる重要な資産になったと思います。
●視聴率に関しては、こればかりは見る方の好みの問題が大きいですから難しいと思いますが、上記の関連商品の多様化・販路の拡大に因って、より広範囲の視聴者を取り込める可能性はあると思います。

以上のように現在、理由とされている事項に対して、本当にPを交代させるようなモノだったのかと言うと、私的には全くのクエスチョンです。

その上で、今回のP交代劇に因って大変問題だと思うのは、上記のように何か不備があった場合、簡単にスタッフの首がすげ変わって、後任が(前任の仕事を評価していた視聴者としては)改悪を行い、結局前・後任スタッフ、東映、テレビ朝日、バンダイ、そして視聴者と、誰もトクをしない状態になってしまったと言うことです。

●後半分の制作費を抑えることで、映像作品としてのトータルクオリティは著しく下がり、今後の再利用なども非常に限定されてしまう。
●馴れないスタッフがスケジュール優先にすることで、なお一層のクオリティ低下を招く。
●既に始まっていますが、従来のファンがどんどん離れますから視聴率は下がりこそすれ、上がるとは考えられない。
●視聴率が下がれば、いくら新兵器でテコ入れを図っても、玩具の売上増は限定的にならざるを得ない。更にDVDの売上はどん底になる危険高し。

ところで、なぜ東映は後任に白倉伸一郎Pを選んだのでしょうか。ネット上のコミュニティでは言い尽くされていますが、従来路線との相性は最悪でした。P交代が避けられなかったとしても、作品を大事にする気があるならば、天下の東映には別のPを選ぶ事だって出来たはずです。

去年までライダーを担当していたPだから?少ない予算で、短いスケジュールで作った実績があったから?

結果を見ていると、その選択理由には、どうも作品に対する愛情・敬意が全く感じられません。イコール作品に対して愛情を持っている視聴者に対する心遣いが感じられないのです。

いい加減に作られていた、どうでもいい子供番組であれば、それもいいでしょう。いい加減に作られた作品に対しては、視聴者だっていい加減な愛情しか感じられないからです。

しかし響鬼は全く違う作品でした。

私は響鬼という作品を愛していました。
それを制作サイドは完膚なきまでに踏みにじって行ったのです。

確かに今放送している響鬼の方がいいという方もいらっしゃいます。あまり代り映えしないという方もいるでしょう。しかし、愛していた立場から見れば、愛していた部分のちょっとした変化もになります。それが、誰かにとっては良くなったように見えても、従来のファンにとっては変わってしまった事が重大問題=悪なのです。

私は、戦いのシーンが少ない事を愛していたのではありません。
私は、新兵器が少ないから愛していたのではありません。
私は、山や川のロケが多いから愛していたのではありません。
私は、魔化魍のCGがスゴいから愛していたのではありません。

私は、ヒビキさんや明日夢君などの愛すべき人たち、そしてその人たちが作りだす優しい空間を愛してやまなかったのです。

他のモノがいくら変わろうと、それだけを守ってもらえれば、ここまでの反対意見は持たなかったはずです。物語を作ろうとする会社が、それを全く顧みずに、工業製品の如くパーツをすげ替えたのだとしたら・・・・
これからは怖くて、私たは東映の作る作品を愛する事など出来ません。

そして、この事を許してしまったら、新・響鬼の方が良い、と思っている方達も、またはそんな事つゆ知らない方達も、今後いつ何時、自分たちの愛する作品を取り上げられないとも限らないのです。

私たち視聴者は立ち上がらなければならない。制作サイドのこの横暴さを許してはいけないと思うのです。

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(以上2005年9月28日付文章)

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