さくら日和 [小説レビュー]
「さくら日和」(さくらももこ) 集英社文庫
大好評さくらももこのエッセイ集。初刊は前世紀末なのでちょっと古い。賀来千香子のお兄さんをさくらプロダクションにスカウトする話とか、新福さん祭り上げパーティとかの話から始まって、台湾旅行やら健康研究の話やらが続く。
ワタシは「コジコジ」がアニメも漫画も大好きで、漫画などはソニーマガジン版(全3巻)と幻冬社版(全4巻)の二種を持っているくらいなのだ。アニメは本当はDVDボックスが欲しいのだが、今はスーパープレミアムがついていてとても買えない。早く再販して欲しい。
奥さんも「コジコジ」は大好きで、それについては共通認識があるのだが、奥さんはそこからさくらももこのエッセイを読み出してやたらと買って来るようになった。これがワタシ的には今イチ。でも奥さんが貸してくれるから、嫌とも言えずに読んでいる(気弱)。
いや、つまらないって訳ではない。文章量も大した事ないからババッと読めてしまうので、それほど負担でもないし。読んでる時は、ツボに入ればニヤニヤ笑いしてしまったりするのだ。
それでもなんだかなぁ、と思ってしまうのである。エッセイと言えば聞こえは良いが、この内容で金とっていいんだろうか・・・という感じなのだ。
さくらももこのエッセイを読んだ方は分かると思うが、要は日記である。さくらももこという存在のファンでなければ99%意味をなさない内容だ。政治経済やスポーツ芸能などの時事的な話題もほとんどない。さくらももこの周囲の話に終始している。これの前に読んだ「さくらえび」はさらにひどく、編集者の仕込みにさくらももこが参加してその顛末を書くという、ほぼバラエティノリ。恐ろしい・・・。
文章は全然達者ではないが、この内容にはあっていて文体に独特の魅力はある。それはまるでさくらももこのマンガ同様だ。ただ内容が・・・・(以下同様)
これは既に『さくらももこのエッセイ』という一つのジャンルである。ワタシのように、余りにも内容のなさに脱力を感じてしまう人間には合わないが、ライトな文章で暇つぶしをしたい方には格好の本と言えるだろう。そしてそういう需要はワタシが想像している以上に多い。さくらももこのエッセイは毎度ベストセラーである。
こちら本作。単行本が発売になったのは1999年7月だそうです。
こちらは単行本は2002年8月らしいので、文章としてはこちらの方が新しいようですね。
こちら「コジコジ」。読んだ事ない人は是非読んでください。第一話からシュールな世界と戯れられますよ(爆)。
コジコジ大好きです。
ものすごくくだらない笑いと涙と感動の物語です。
by ウォンカスキー (2007-11-15 18:15)
>ウォンカスキーさん
コジコジは何度読んでも飽きないです。時々読み返してはクスクスしてます。
ケータイからのコメントサンキューです。落ち着かないのね(汗)。
by tomoart (2007-11-16 03:52)