Gガール─破壊的な彼女─ [洋画レビュー]
Gガール─破壊的な彼女─(監督:アイヴァン・ライトマン)
いや、楽しかったよ。
普段は美術展の学芸員をしているジェニー(ユマ・サーマン)。しかし、いざとなれば弱きを助け、悪をくじく、その名はGガール!しかし彼女もお年頃。恋してキスしてセックスもしたい!という彼女を一人の気のいい男がナンパを仕掛けて来た。それからはトントン拍子に事が運び、下のお付き合いも順調と思われたのだが・・・・。
基本的におバカで下品なラブ・コメディ。対象は気のおけない男友達数人でガヤガヤ観に行くか、下品な冗談も一緒に笑い合えるだけの仲になっているアベック(死語)。しかしこの作品、そういう人たちに販促打ってないんじゃない?日比谷のみゆき座で観たんだけど、ガラガラだったなぁ。しかも来てるのがヲタク系ばかり(同類)。あとは暇つぶしに入って来ちゃった風のオジさんたち。なんだか切ない・・・。コメディなのに笑い声が起きないってのはマズイっしょ。ワタシはクスクスしてたけど、どう考えても客層が悪過ぎるよ(爆)。
しかし、ユマ・サーマンはハマってた。Gガールとしての颯爽としたカッコ良さと、嫉妬に狂った時のいやらしさ、どっちもお似合い(笑)。Gガールは要はスーパーウーマンなのだが、ステキなのは毎回コスチュームが変わるところ。アメコミヒーローとして考えると、どうしても決まったコスチュームをイメージしてしまうが、Gガールは黒ベースである事と、どこかにゴールドのGが入っている事のみが共通項で、後は様々。さながらファッションショーだ。
また、ユマ・サーマンの向こうを張って主人公を奪い合う関係になってしまう役のアンナ・ファリスもなかなかかわいくて良かった。
内容を下品と書いたが、男同士の下世話な会話と共にナイトライフも何度か出て来るが、ヌードシーンは全くと言っていいほどなく、いやらしいというより笑える演出がされていた。つまり「オトナ向け」のライトなコメディなのだ。分かっている人たちがちょっとお楽しみに来て、クスクスニヤニヤ笑って後のディナーでネタにして話を弾ませるような、そういう使い方をするのが一番あっている映画だと思う。
でも、そういうのって、日本ではほとんど理解されないんだよね。お陰で2週間でほとんどの劇場が上映終了。残念で悲しいお話ですわ。
「Gガール─破壊的な彼女─」公式サイト
http://movies.foxjapan.com/Ggirl/index.html
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