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アメイジング・スパイダーマン2(2D・字幕版) [洋画レビュー]

The_Amazing_Spiderman_2_poster.jpg「アメイジング・スパイダーマン2(2D・字幕版)」
(監督:マーク・ウェブ)

今日もスパイダーマンとしてニューヨークの人々を守るピーター(アンドリュー・ガーフィールド)も、いよいよハイスクールの卒業式を迎える。総代スピーチは・・・なんとグウェン(エマ・ストーン)!素晴らしい卒業式だったが、その夜、グウェンの父親(デニス・リアリー)と交わした約束に取り付かれていたピーターはグウェンとの仲を終わらせる事に。
一方、オズコープ社では社長であるノーマン・オズボーンが病死、その息子でピーターの同級生ハリー・オズボーン(デイン・デハーン)が社長に就任する。しかしそのオズコープ社の発電装置で事故が起こり、従業員マックス(ジェイミー・フォックス)が電気人間エレクトロへと変容。ニューヨークはパニックに包まれる。


前作も高評価を得、今作の前評判も上場なマーク・ウェブ版スパイディ第2弾。確かに面白かった!「スパイダーマン」シリーズは、いったい何が受けているのか。その答えをまざまざと見せつけられるような作品だ。その答えは、一言で言えば『人間ドラマ』だ(笑)。余りにもそのまんまなのだが・・・・。

まぁちょっとアメコミ知ってる人には言わずもがななのだが、スパイディはある意味最も観客一人一人に近い存在だ。10数年、普通に(というよりちょっとひ弱に)育って来た少年が蜘蛛に噛まれたところから急にヒーローになってしまう。しかも孤独に戦うまちなかのヒーローだ(別名“親愛なる隣人”と呼ばれる由縁だ)。

例えば同じマーヴェルなら、先日最新作をレビューした「キャプテン・アメリカ」は生い立ちもあってS.H.I.E.L.D.で仲間と共に戦う。「ファンタスティック・フォー」も研究者仲間のヒーローユニット。「アイアンマン」は大富豪だし、「マイティ・ソー」に至っては神様だ。DC系なら「スーパーマン」は異星人だし、「バットマン」は大富豪、「ワンダーウーマン」はアマゾネスだ。ヒーロー物語を語るには、それなりのバックボーンが必要なのだ。

それらに比べるとスパイディは本当に孤独な戦いだ。巨大な陰謀にたった一人で立ちふさがり、時にユーモア溢れる軽口を叩いては自分を鼓舞する(この辺り前作より増えた印象で、暗くなり過ぎないことに貢献している)。だからこそ見ている我々はその他のヒーローたちに比べて深く感情移入し、だからこそ応援してその活躍に喝采するのだろう。

今回のピーターは、実は輪をかけて孤独な立場だ。同居しているメイおばさん(サリー・フィールド)には心配させないようにスパイダーマンである事は黙っているし、正体を知り理解してくれているグウェンとは別れるし、友人のハリーとは・・・・だし(汗)。

その一方でスパイディは、ピーターも思わぬ程に街の人気者へとなっていく。この落差が一層ピーターの立場を悲しいものに感じさせる。だからか、原作ファンには有名な反スパイディ編集長J.J.はメールでしか登場しない(笑)。スパイダーマンを非常に社会で肯定された存在として描いている。

しかしアンドリュー・ガーフィールドは上手い。ちょっと照れてはにかむような笑顔から、非常な悲しみに暮れる表情など、様々な人に翻弄され葛藤が続くピーターをしっかりと演じている。エマ・ストーンもややアイドルちっくながら(笑)アンドリューの演技をちゃんと受けていて好感。

ただメイ役のサリー・フィールドはなんとなくパッとしなかったなぁ。彼女が心に残る演技を披露していたら、スゴい映画になったと思うんだけど・・・・これは彼女の問題か、監督の問題か。監督かなぁ・・・自分が感情移入出来ないキャラクターの演出が弱いのかも、と想像。ピーターとの間にもう少しウィットに富んだ会話があって、ポイントポイントに胸を打つセリフがあれば良かったのになぁ。

とにかくスケール感アップ、アクションも大盛りに、ドラマもグッと深堀りされて、どこを取っても前作比でレベルアップしている。ワタシの好みの作風でないのは間違いないので、わざわざ再見するかというと微妙だけど、それでも見ている間は十二分に楽しむ事が出来た。お薦めです。




そう言えばワタシ、1作目でスパイディの正体がグウェンにバレてないと、ずーっと誤解してました(汗)。先日前作のテレビ放送を見て思い出しました・・・・恥ずかしい( ;´Д`)

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