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キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(吹替版) [洋画レビュー]

Captain_America_The_Winter_Soldier.jpg「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(吹替版)」
(監督:アンソニー&ジョー・ルッソ)

S.H.I.E.L.D.の貨物船がシージャックされた。急行して犯人たちをあっさりと片付けるキャップ(クリス・エヴァンス)たちだったが、この事件には裏があった。それを調べようと動き出したニック・フューリー(サミュエル・L.ジャクソン)は、直後に偽装警官たちに襲われる。そしてそこに一人の兵士(セバスチャン・スタン)が現れる。“ウィンター・ソルジャー”と呼ばれる彼は、数々の仕事を成し遂げてきた生粋の暗殺者。ついにフューリーもその餌食になってしまう。悲しみに暮れるキャップやブラックウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)だったが、そこに新たな陰謀が立ちふさがるのだった・・・・。

北米週末興収3週連続トップと快進撃を続けている今作、先週末についに日本公開されたので、「ロボコップ」や「キック・アス2」の二の舞三の舞にならないようにさっそく見てきたw

これは確かに面白い!上映時間136分丸々アクションモリモリなのに権謀術数吹き荒れまくりで、目も頭も結構使う(笑)。ちょっと固有名詞を聞きそびれると話について行けないところがあるので、これから観る人は途中で集中を切らさないように。プロデューサーのケヴィン・フェイグが“ポリティカル・アクション映画”と言っていたのがよく分かる。

コミックの「ウィンター・ソルジャー」も読んだが、映画ではストーリーのアウトライン自体が相当違う。ウィンター・ソルジャーというキャラクターのベースは同じだけど、コミックではロシア過激派の手先となっていたのに対し、今作では前作「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」でも敵役だった“ヒドラ”の手先として出てくる。そして彼は今作ではキャップのアクション相手として派手な活躍をするが、物語上はほぼ狂言回し(笑)。

陰謀やら謎解きやら様々な仕掛けがうまく効いていて、ストーリー自体が観客を力強くグイグイ引っ張って行く。それが今作の一番の面白さ。冒頭の貨物船救出作戦も、普通ならキャラクター紹介のシーンとして単なるアクションの見せ場で終わるところが今作では後々ストーリーの根幹に関わってくる。伏線という程ではないが、ちりばめられた仕掛けが繋ぎ合わさっていくのを見るのは、プロの仕事らしくてやっぱり気持ちがいい。そして観ていて単純に楽しい。

アクションシーンも満載でこの点でも楽しませてくれる。キャップは特殊能力がないヒーロー(というか、そういう意味では今回の映画には特殊能力のあるキャラクターは基本的に出て来ないが)の上、飛び道具も持っていないので等身大の肉弾戦中心になるのだが、クルマや立体交差する道路を使ったり、クライマックスでは例のヘリキャリアを使ったりで、立体的なアクションを見せていて飽きさせない。何よりファルコンが飛び回っているのがイイ(またか笑)。

ちなみにキャップ唯一の武器である盾だが、今作では劇中で全く説明がないので知らない人に言っておくと、あれは特殊合金ヴィブラニウムで出来ていて、とにかく硬くて全く壊れないという設定になっている。多分米国人にとっては、その事は常識過ぎて説明不要なんだろう。

しかしさすがにポリティカルとアクションでモリモリになったお陰か、この作品、人間ドラマがやや弱い・・・・これは致し方のないところかな。出来ればもう少しアクションを減らしても、キャップの現代社会への不適応に悩む姿を描いて欲しかったが。コミック版の10分の1くらいしか悩まないもんなぁ(笑)。





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