グリーンランタン(3D・字幕版) [洋画レビュー]
「グリーンランタン(3D・字幕版)」
(監督:マーティン・キャンベル)
飛行機開発のテストパイロット・ハル・ジョーダン(ライアン・レイノルズ)はある日、緑色球形のエネルギーに取り込まれ、沿岸へと運ばれる。そこにはエイリアン、アビン・サー(テムエラ・モリソン)がおり、傷を負って死にかけていた。彼は緑のエネルギーを備えたリングをハルに託し息絶える。そのリングは全宇宙を守る警察機構・グリーンランタンの一員である証だったのだ。ハルは否応もなく超人的エネルギーを与えられ、銀河を守る“グリーンランタン”としての活動を求められるのだった。
うーむ、まぁ、普通にスーパーヒーロー映画、でしたね(笑)。ちょっと時代錯誤なくらいでした(爆)。
同じく牧歌的なスーパーヒーロー映画と言えば、DCとマーヴェルの違いはあれど、「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」(宇宙が舞台に含まれる点も一緒)がありますがw大きく違うのは「F4」は結局4人の物語に収斂してくのに対し、この「グリーンランタン」は全銀河を舞台にした広大な話。「F4」に比べても、話が散漫にならざるを得ない。これはデカかった。
つまり「F4」は映画の中で話が完結しているのに対し、今作では余りにもデカい固有の前提条件(グリーンランタン・コーズの存在≒多くの宇宙人たちの存在)があり、それが映画としてはかなり子供っぽさにつながってしまっている。何しろ何百・何千という種類の宇宙人が登場するのだ。今となってはそれはSFですらない。ファンタジーの領域となってしまう。ただ原作ありきの事なので仕方ないと言えば言えるのだが・・・・。
となればドラマ部分でリアリティを持ち直すしかないのだが、こちらもかなりお粗末。ストーリー的にはハルの成長物語でもあるはずだし、実際そうなっているのだが、ハルが成長して行く描写が皆無なので、はい成長しました、なんて劇中で言われても観客は置いてきぼりである。エイリアンとの遭遇時の行動も現実離れしており、生身の人間としては全くうなずけない。ま、大体ハルのキャラクター造形が軽過ぎて話にならない気がするんだがw
またヒロインのキャロル・フェリス(ブレイク・ライヴリー)の行動も、実在する人間としてのリアリティが全くない。ハルが無茶な飛行機の操縦をした時には心配しているのに、グリーンランタンとしての活動に従事する事(もちろん飛行機飛ばすより遥かに危険)に賛成するなんていくら何でも破綻し過ぎだろう。脚本の練り込み不足としか思えない。
この作品、本当はやはりハルから始まり、観客をハルに感情移入させてからアビン・サーとの遭遇の描写があり、最初の事件を解決してから惑星オアに招聘され、簡単なグリーンランタンの成り立ちをパパッと教わってから地球上に戻ってキャロルに話すと危険だと止められ、でも第二の事件が勃発してキャロルが巻き込まれた為にハルが出張って解決するが何らかの失敗を犯して落ち込み、一念発起してオアへ舞い戻って修練し、成長して行く・・・・みたいな展開が良かったんじゃないかと考えてしまうのだがいかがだろうか。
監督のマーティン・キャンベルは「007 カジノ・ロワイヤル」の監督でもあって、それほど悪い監督だとは思わなかったんだが、今作はダメだったなぁ。子供向けだと考えていたのか?それとも「007〜」が合ってただけなのか?w ブレイク・ライヴリーが思ったよりもチャーミングに映っていて、それは良かったけどね・・・(笑)。
ヴィレッジとショプロ、頑張ってますなw
(監督:マーティン・キャンベル)
飛行機開発のテストパイロット・ハル・ジョーダン(ライアン・レイノルズ)はある日、緑色球形のエネルギーに取り込まれ、沿岸へと運ばれる。そこにはエイリアン、アビン・サー(テムエラ・モリソン)がおり、傷を負って死にかけていた。彼は緑のエネルギーを備えたリングをハルに託し息絶える。そのリングは全宇宙を守る警察機構・グリーンランタンの一員である証だったのだ。ハルは否応もなく超人的エネルギーを与えられ、銀河を守る“グリーンランタン”としての活動を求められるのだった。
うーむ、まぁ、普通にスーパーヒーロー映画、でしたね(笑)。ちょっと時代錯誤なくらいでした(爆)。
同じく牧歌的なスーパーヒーロー映画と言えば、DCとマーヴェルの違いはあれど、「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」(宇宙が舞台に含まれる点も一緒)がありますがw大きく違うのは「F4」は結局4人の物語に収斂してくのに対し、この「グリーンランタン」は全銀河を舞台にした広大な話。「F4」に比べても、話が散漫にならざるを得ない。これはデカかった。
つまり「F4」は映画の中で話が完結しているのに対し、今作では余りにもデカい固有の前提条件(グリーンランタン・コーズの存在≒多くの宇宙人たちの存在)があり、それが映画としてはかなり子供っぽさにつながってしまっている。何しろ何百・何千という種類の宇宙人が登場するのだ。今となってはそれはSFですらない。ファンタジーの領域となってしまう。ただ原作ありきの事なので仕方ないと言えば言えるのだが・・・・。
となればドラマ部分でリアリティを持ち直すしかないのだが、こちらもかなりお粗末。ストーリー的にはハルの成長物語でもあるはずだし、実際そうなっているのだが、ハルが成長して行く描写が皆無なので、はい成長しました、なんて劇中で言われても観客は置いてきぼりである。エイリアンとの遭遇時の行動も現実離れしており、生身の人間としては全くうなずけない。ま、大体ハルのキャラクター造形が軽過ぎて話にならない気がするんだがw
またヒロインのキャロル・フェリス(ブレイク・ライヴリー)の行動も、実在する人間としてのリアリティが全くない。ハルが無茶な飛行機の操縦をした時には心配しているのに、グリーンランタンとしての活動に従事する事(もちろん飛行機飛ばすより遥かに危険)に賛成するなんていくら何でも破綻し過ぎだろう。脚本の練り込み不足としか思えない。
この作品、本当はやはりハルから始まり、観客をハルに感情移入させてからアビン・サーとの遭遇の描写があり、最初の事件を解決してから惑星オアに招聘され、簡単なグリーンランタンの成り立ちをパパッと教わってから地球上に戻ってキャロルに話すと危険だと止められ、でも第二の事件が勃発してキャロルが巻き込まれた為にハルが出張って解決するが何らかの失敗を犯して落ち込み、一念発起してオアへ舞い戻って修練し、成長して行く・・・・みたいな展開が良かったんじゃないかと考えてしまうのだがいかがだろうか。
監督のマーティン・キャンベルは「007 カジノ・ロワイヤル」の監督でもあって、それほど悪い監督だとは思わなかったんだが、今作はダメだったなぁ。子供向けだと考えていたのか?それとも「007〜」が合ってただけなのか?w ブレイク・ライヴリーが思ったよりもチャーミングに映っていて、それは良かったけどね・・・(笑)。
ヴィレッジとショプロ、頑張ってますなw
グリーンランタン/グリーンアロー (ShoPro Books)
- 作者: デニス・オニール
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2011/08/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
>peachさん
>素老人さん
nice!ありがとうございます。
by tomoart (2011-09-30 20:51)