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パニッシャー:ウォー・ゾーン [洋画レビュー]

404px-Punisherwarzoneteaser.jpg.jpeg「パニッシャー:ウォー・ゾーン」(監督:レクシー・アレクサンダー)

マフィアに妻子を殺された事で『仕置き人=パニッシャー』となったフランク・キャッスル(レイ・スティーヴンソン)。今日の標的は、裏の手で法の網をくぐり抜け、無罪放免となったマフィアのボスの出所パーティだ。周到なやり口でマフィア一味を一人残らず葬り去ったはずだったが、片腕だったビリー・ルソッティ(ドミニク・ウェスト)とその部下たちに逃げられてしまう。それを追ったフランクは、波止場の倉庫で彼らを急襲。部下たちを撃ち殺し、ビリーは廃棄ガラスの粉砕機でガラスの破片たちに切り刻まれてゆく。
しかしビリーは生き残った。切り刻まれ縫い合わせだらけの醜い姿に生まれ変わった彼は、自ら『ジグソウ』と名を変え、凶悪な弟とわずかに残った部下と共に、パニッシャーへの復讐を誓う。
一方のフランクは、ビリー一味の部下に潜入捜査官ドナテッリがいた事を知ってしまう。悪だけを仕置きするパニッシャーとしての活動によって善人を殺してしまった事に衝撃を覚え、フランクはパニッシャーとしての活動を辞める事を考えるのだった・・・・。

もう観てから一ヶ月くらい経っちゃいました(汗)。既にほとんど上映も終わっていると思いますが(元々小規模上映だけど)、なんでこんなにレビューに時間がかかったかと言うと、何とも捉えどころのない映画で、ワタシの中で消化出来なかったから。

今作の一番の問題は、何に対してプライオリティを置いているのか全くわからないところ。
オープニングを飾るマフィア一味の仕置きシーンをはじめ、アクションシーンは当然多いのだが、そのアクションはスカッとする訳でもなく、取り立てて新味のあるものでもない。演出がフツーだからか、どうも引き込まれるものがないのだ。同じくサスペンスとしても演出に緊張感がなくて盛り上がりに欠ける。
パニッシャーのカッコ良さを描くにしては、今作ではグズグズするばかりでお話し的にそういった雰囲気はない。とは言え内面を描くにしてはドラマの深堀が全くされていない。
要は話のアウトラインをなぞるばかりで、この作品の魅力足るべきものがどこにもないというのが今作の問題点なのだ。

(大殺戮モノだけど)スカッと見せるならマフィアたちの非道な行いを見せまくってから仕置きさせなきゃいけないし、キャラクターたちの内面を描くならフランクの妻子との幸せな時期と殺される様子をもっとネチネチ描いたり、それと対比させてドナテッリの様子も同じく描く必要があっただろう。ヒーローとしてのパニッシャーをカッコ良く描きたいなら、そもそもストーリーの選択を間違っているw その辺りの見極めが出来ていないから中途半端な作品になってしまったのではないだろうか・・・・・。


主演のレイ・スティーヴンソンは結構渋くていい味出してるんだけど、もったいない。
パニッシャーウォーゾーン ムービーファインアートバスト パニッシャー

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  • 出版社/メーカー: 壽屋
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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ニコル

パニッシャーまた映画化するんですね
by ニコル (2009-06-01 16:39) 

tomoart

>ニコルさん
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます。
「パニッシャー」の映画化は3度目だそうですね。その中では今回の映画化が一番原作に忠実だったようですが、興行的には一番の失敗作として記憶される事になりそうです(爆)。マーヴェルが自ら映画化に乗り出しての大失敗で、今後の作品が心配になっちゃいますね(汗)。
by tomoart (2009-06-02 00:28) 

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