インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 [洋画レビュー]
「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(監督:スティーブン・スピルバーグ)
米軍になりすましたソ連軍に拉致されて政府の倉庫に連れ込まれたインディ。彼はそこで、10年前の“ある事件”のミイラを捜し出すように指示される。渋々協力したインディは、隙をついて逃げ出す事に成功。しかし彼は、FBIから共産主義者のレッテルを貼られ、大学教授職については無期限休職処分を受ける。失意のインディに、ある若者が接触を図る。彼が言うには、インディの友人である考古学者と共に、若者の母親がペルーから助けを求めていると言うのだが・・・・。
言わずと知れた19年ぶりのインディ・ジョーンズシリーズ第4作。劇中の時間も実時間と同様流れており、時は1957年と第二次世界大戦後の冷戦時代が舞台となった。
いや、しかしこれは、紛れもないインディ・ジョーンズ。それ以上でも以下でもない。間違いなく面白くて、観ている間浮き世を忘れて楽しむ事が出来るエンターテインメントである。
ワタシはこれを観る前に、「失われたアーク」と「魔宮の伝説」を復習していたのだが(「最後の聖戦」まで辿り着かなかった汗)、こうして連続して見るとインディシリーズは改めて“アクションの玉手箱”なんだなぁ、と思う。有名な一作目の『巨大岩石球が追いかけてくる』シークエンスが象徴するように、SFXとアクションを巧みに融合し、その連続によって観客をぐいぐいと引っ張って行くスタイルが、このインディシリーズの面白さだろう。(今回もまぁ、サルやらアリやら滝やらで楽しませてくれる。)だからストーリーだとか、キャラクターの深堀とかは当然言っちゃいけないのだw 純粋に眼前に広がるアクションに『すごいなぁ』『面白いなぁ』と盛り上がってウレシがるのがたしなみという物である(爆)。
それにしても今回のキャラクターの中で白眉なのは、ケイト・ブランシェット演じるイリーナ・スパルコ。英語が全然分からないワタシが聞いても、イリーナの話す英語がロシア訛りなのがわかると言うスゴさ!英語がわかる方にはやりすぎな感じなのかもと思ったが、ワタシは単純に面白かったw 恐れ入りました。
最後の帽子に関するシークエンスも喝采をおくりたくなる事間違いなしで、『わかってるなぁ』という感じw これからもインディ・ジョーンズシリーズを作るぞ!という宣言にも見え、嬉しくなってしまう。ハリソン・フォードも近年の精神的にタフな役から肉体的にもタフな役に戻って来て、往時を彷彿とさせる。顔は歳とったけどねぇ・・・・。
しかしこの設定年代、ルーカス&スピルバーグも難儀したんだと思う。ハリソン・フォードを主役に据える以上、「最後の聖戦」からそれなりの年月が経ったという設定にするしかない訳だが、第二次大戦に絡めてしまうと戦争映画になってしまう。さすがにそんな時期に宝探しというわけにもいかない。という事で、大戦のほとぼりが醒め、ベトナム戦争の本格化する前であるこの年代に設定したのだろう。次作があるかどうかは微妙な感じだが、いずれにしてもベトナム戦争に突入してしまうとインディ・ジョーンズを成り立たせられる状況ではない気がするので、やるなら近々という事になるのじゃないだろうか・・・・。
今作の公開に合わせ、出版も盛り上がってますね。
※DVD出ましたね。
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 スペシャル・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
米軍になりすましたソ連軍に拉致されて政府の倉庫に連れ込まれたインディ。彼はそこで、10年前の“ある事件”のミイラを捜し出すように指示される。渋々協力したインディは、隙をついて逃げ出す事に成功。しかし彼は、FBIから共産主義者のレッテルを貼られ、大学教授職については無期限休職処分を受ける。失意のインディに、ある若者が接触を図る。彼が言うには、インディの友人である考古学者と共に、若者の母親がペルーから助けを求めていると言うのだが・・・・。
言わずと知れた19年ぶりのインディ・ジョーンズシリーズ第4作。劇中の時間も実時間と同様流れており、時は1957年と第二次世界大戦後の冷戦時代が舞台となった。
いや、しかしこれは、紛れもないインディ・ジョーンズ。それ以上でも以下でもない。間違いなく面白くて、観ている間浮き世を忘れて楽しむ事が出来るエンターテインメントである。
ワタシはこれを観る前に、「失われたアーク」と「魔宮の伝説」を復習していたのだが(「最後の聖戦」まで辿り着かなかった汗)、こうして連続して見るとインディシリーズは改めて“アクションの玉手箱”なんだなぁ、と思う。有名な一作目の『巨大岩石球が追いかけてくる』シークエンスが象徴するように、SFXとアクションを巧みに融合し、その連続によって観客をぐいぐいと引っ張って行くスタイルが、このインディシリーズの面白さだろう。(今回もまぁ、サルやらアリやら滝やらで楽しませてくれる。)だからストーリーだとか、キャラクターの深堀とかは当然言っちゃいけないのだw 純粋に眼前に広がるアクションに『すごいなぁ』『面白いなぁ』と盛り上がってウレシがるのがたしなみという物である(爆)。
それにしても今回のキャラクターの中で白眉なのは、ケイト・ブランシェット演じるイリーナ・スパルコ。英語が全然分からないワタシが聞いても、イリーナの話す英語がロシア訛りなのがわかると言うスゴさ!英語がわかる方にはやりすぎな感じなのかもと思ったが、ワタシは単純に面白かったw 恐れ入りました。
最後の帽子に関するシークエンスも喝采をおくりたくなる事間違いなしで、『わかってるなぁ』という感じw これからもインディ・ジョーンズシリーズを作るぞ!という宣言にも見え、嬉しくなってしまう。ハリソン・フォードも近年の精神的にタフな役から肉体的にもタフな役に戻って来て、往時を彷彿とさせる。顔は歳とったけどねぇ・・・・。
しかしこの設定年代、ルーカス&スピルバーグも難儀したんだと思う。ハリソン・フォードを主役に据える以上、「最後の聖戦」からそれなりの年月が経ったという設定にするしかない訳だが、第二次大戦に絡めてしまうと戦争映画になってしまう。さすがにそんな時期に宝探しというわけにもいかない。という事で、大戦のほとぼりが醒め、ベトナム戦争の本格化する前であるこの年代に設定したのだろう。次作があるかどうかは微妙な感じだが、いずれにしてもベトナム戦争に突入してしまうとインディ・ジョーンズを成り立たせられる状況ではない気がするので、やるなら近々という事になるのじゃないだろうか・・・・。
今作の公開に合わせ、出版も盛り上がってますね。
メイキング・オブ・インディ・ジョーンズ -全映画の知られざる舞台裏- (LUCAS BOOKS)
- 作者: ジョナサン・W・リンズラー/ローレン・ボザロー
- 出版社/メーカー: 小学館プロダクション
- 発売日: 2008/05/31
- メディア: 大型本
インディ・ジョーンズアルティメット・ガイド (LUCAS BOOKS)
- 作者: ジェームズ・ルシーノ
- 出版社/メーカー: エフエックス
- 発売日: 2008/06
- メディア: 大型本
インディ・ジョーンズクリスタル・スカルの王国 (ハヤカワ文庫 NV イ 4-4) (ハヤカワ文庫 NV イ 4-4)
- 作者: ジェイムズ・ローリンズ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/05/23
- メディア: 文庫
※DVD出ましたね。
インディ・ジョーンズ/ クリスタル・スカルの王国 スペシャルコレクターズ・エディション【2枚組】 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- メディア: Blu-ray
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 スペシャル・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
タグ:インディ・ジョーンズ
2008-07-23 21:33
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こんばんは。
ハリソン、がんばってましたね~。
↑のDVDの写真を見ると、やっぱり昔は、ハリソンは若いですね。(あたりまえですが(^^)次回作があるかどうか、ちょっと期待しちゃいます。
TBさせていただきます。
by coco030705 (2008-07-29 01:07)
>coco030705さん
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます。
ハリソン・フォードは次作やる気満々なコメントを出してましたけど、どうですかね。確かに4部作ってちょっと中途半端だしw5作目(もしかしたら6作目)まで作った方がシリーズとしてはしっくり来る気はします。でも、ワタシは未見ですが、テレビシリーズとかもあるので、製作側がどう思ってるかは未知数ですね・・・。ジャンルものファンとしては(SF風味が)物足りない部分もありますが、娯楽の王道といった風格のこのシリーズは、やっぱり見逃せませんね!
by tomoart (2008-07-29 02:50)