ライラの冒険 神秘の短剣(上・下) [小説レビュー]
「ライラの冒険 神秘の短剣(上・下)」(フィリップ・プルマン) 新潮文庫
イギリスに住む少年・ウィルは、精神的にバランスを失っている母を助けるため、そして彼が生まれてすぐに行方不明になった探検家の父を捜すため、偶然見つけた平行世界に身を隠しつつ探索を開始する。その傍らには平行世界で出会った、また別の世界から来たと言う少女・ライラがいた。彼らはそれぞれの求める真実を見つけるべく奮闘する。
一方ライラの世界では、気球乗りのリー・スコーズビーがライラを救うべく、死んだと見なされていたグラマン教授を捜し、魔女のセラフィナ・ペカーラはキーとなる存在、ライラを見つけるべく旅立つのだった・・・・。
もともと「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(小説版レビューはこちら)からしてファンタジーの枕詞の『夢と冒険』の夢の部分は余り多い方ではなかったが、今作では物語はいよいよダークに転がって行く。フィリップ・プルマンの筆先は容赦なくウィルとライラを権謀渦巻く大人の世界の試練に晒し、物語終盤には主要人物の幾人かが壮絶な最期を迎える。
「帝国の逆襲」の例を持ち出すまでもなく、大河ドラマの中盤というのはそこだけ取るとダークトーンの話が多い。これは当然一旦落としておいてクライマックスに向けた上昇曲線を描いて行かなければならないためだが、この「神秘の短剣」は想像以上に救いのない話だった・・・・。冒頭ウィルの境遇を見るだけでいかにも悲惨だがw悲惨さはどんどんエスカレートして行き、最後は愕然とするような断ち切り方で終了する。うえぇ!そんなとこで終わるか!?(爆)
と言う事で、今作を読む時は絶対に「琥珀の望遠鏡」を買って用意しておき、遺憾なくチェーンリーディング出来るようにしておく事をお薦めする。ワタシはこれから買わないといけないんだけど(汗)。最近どこの書店行っても「ライラ」の文庫本が置いてないんだよねぇ。再版されてないのか?新潮さん頼みますよ!
琥珀の望遠鏡〈上〉ライラの冒険III
琥珀の望遠鏡〈下〉ライラの冒険III
イギリスに住む少年・ウィルは、精神的にバランスを失っている母を助けるため、そして彼が生まれてすぐに行方不明になった探検家の父を捜すため、偶然見つけた平行世界に身を隠しつつ探索を開始する。その傍らには平行世界で出会った、また別の世界から来たと言う少女・ライラがいた。彼らはそれぞれの求める真実を見つけるべく奮闘する。
一方ライラの世界では、気球乗りのリー・スコーズビーがライラを救うべく、死んだと見なされていたグラマン教授を捜し、魔女のセラフィナ・ペカーラはキーとなる存在、ライラを見つけるべく旅立つのだった・・・・。
もともと「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(小説版レビューはこちら)からしてファンタジーの枕詞の『夢と冒険』の夢の部分は余り多い方ではなかったが、今作では物語はいよいよダークに転がって行く。フィリップ・プルマンの筆先は容赦なくウィルとライラを権謀渦巻く大人の世界の試練に晒し、物語終盤には主要人物の幾人かが壮絶な最期を迎える。
「帝国の逆襲」の例を持ち出すまでもなく、大河ドラマの中盤というのはそこだけ取るとダークトーンの話が多い。これは当然一旦落としておいてクライマックスに向けた上昇曲線を描いて行かなければならないためだが、この「神秘の短剣」は想像以上に救いのない話だった・・・・。冒頭ウィルの境遇を見るだけでいかにも悲惨だがw悲惨さはどんどんエスカレートして行き、最後は愕然とするような断ち切り方で終了する。うえぇ!そんなとこで終わるか!?(爆)
と言う事で、今作を読む時は絶対に「琥珀の望遠鏡」を買って用意しておき、遺憾なくチェーンリーディング出来るようにしておく事をお薦めする。ワタシはこれから買わないといけないんだけど(汗)。最近どこの書店行っても「ライラ」の文庫本が置いてないんだよねぇ。再版されてないのか?新潮さん頼みますよ!
琥珀の望遠鏡〈上〉ライラの冒険III
琥珀の望遠鏡〈下〉ライラの冒険III
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