7月24日通りのクリスマス〈part2〉 [邦画レビュー]
7月24日通りのクリスマス(監督:村上正典)
(part1はこちら→7月24日通りのクリスマス[映画・DVD])
ナゼか、「7月24日通りのクリスマス」が、頭から離れないのである。お陰でビジュアルブックやらSayuri's Happy Diaryなんていう本買ってしまったり、リスボンからのプレゼントなんていうDVD借りて見てしまったりした。
自分でも『好感の持てるデキ』位の感想の作品に対して何でこんなに入れ込んでしまったのか、今イチよく分からなかったので原因を考えていたら、この映画の新たな魅力に気付いてしまったのだ。
それは「悪意の不在」ということ。
主人公のサユリがおっちょこちょいで夢見がち、更にいささか暗めの性格なんていう場合、たいがい嘲笑の的になったりしがちなのだが、この作品では意外だがそういうシーンはない。あえていえばOB会でのシーンがあるが、笑っているのは顔の見えないモブ達だけ。ある意味状況を説明する為の風景みたいなものだ。勤め先でバカにされてるかと思いきや、そんなそぶりは誰も見せないし、普通に同僚ともうわさ話をしたりしている。
ある種恋敵ともいえる先輩の亜希子はというと、残念ながら聡史の向こうにいるサユリに気付きもしていないので、意地悪シーンもなし。
ということで、主な登場人物のだれにも悪意が感じられない映画なのだ。「阿弥陀堂だより」の項でも若干書いたが、ワタシは主人公が悪意にさらされるのは基本的に嫌いなのである。映画では、話を盛り上げる為にも、どうしてもそういうシーンが出て来るものだし、内容によってはワタシもすべてを否定するわけではないけれど、やはり悪意の存在しない映画は見ていてとても気持ちがいい。
上記に気付いたお陰で、この映画のワタシの中での評価はワンランクアップしましたw
上映もそろそろ終わりだと思いますが、出来ればぜひゼヒご覧くださいm(_ _)m。
7月24日通りのクリスマス
http://www.724-christmas.com/index.html
以下の参考書(?)は、どちらかと言うと映画を見て、好きになった人が読んだり見たりするのがいい感じ。事前に読むと、本編の情報が満載で、劇場でのお楽しみが半減しちゃうので。
↓この本、割と恥ずかしいけど読むとぎくしゃくしていたストーリーが何となく繋がって、割といい感じです。製本がチープなのが残念だけど。
Sayuri's Happy Diary~7月24日通りのクリスマス~
- 作者: 河合 夏希
- 出版社/メーカー: SDP
- 発売日: 2006/10/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
〈追記〉DVD発売決定ですよ〜w
ワタシ、何となくサユリストとなっているの事よ。ナカタニさんのファンというのもあるが、それと別にサユリというキャラクターが気になる人であった。
by tomoart (2007-03-07 02:14)