デスノート【前編】 [邦画レビュー]
デスノート【前編】(監督:金子修介)
後編も公開され、そのうち観に行くと思うので前編のおさらいを・・・。(DVD出てないんで、「過去の映画」というカテを復活!しました。)またカテ変更してます。
結論から言うと、ダメでした(爆)。金子修介にはサスペンスは荷が重かったんでは?監督の叙情的な作風には、デスノの乾いた「ロジックさ」は合わなかった気がする。
死神が落としたデスノートを拾った天才少年、夜神月〈ライト〉。彼は「犯罪のない理想の世界」をつくるため、犯罪者の名前をノートに書き続けて行く。犯罪者たちの不審な死という現状を解き明かし、犯人を捕まえる為に探偵L〈エル〉がライトの前に立ちふさがる。ライトとエル、二人の頭脳戦が幕を開けた。
漫画の映画化だからとか、死神の映像化が必要だからとか、ある意味青春劇だから(爆)とかって並べると金子修介っぽいけど、ストーリーの根幹はサスペンスだからね〜。「スリリングな展開」なんて言葉はカネコ監督に似合わないもんな〜。
とにかく、どこが山場なのかわからない話の展開やら、テンションが一定で牧歌的な演出やらで、デスノ的緊迫感はほぼ壊滅的。これが大ヒットだったという事なので、一般大衆が何を望んでいるのか、また分からなくなってしまったのだが・・・・。原作読んでない人たちが、アイデアだけ取り上げて「新しい!」と思ったのかなぁ。サスペンスだと思わずに、割とフツーのドラマとしてライトやエル、リュークというキャラクターを楽しむ作品だと思って観れば、いいのかなぁ。原作を読んでいる身からすると、もうそういう別角度から楽しむ事は出来ないが。
やっぱ、「あの」原作を映画にするってのは、元々とっても難しい作業なんでしょうねぇ。何しろワタシが一冊読むのに1時間かかるんですから。(フツーのマンガなら30分位。)しかも時々意味わからなくなるから戻って読み返さなきゃいけなくなったりしますしねぇ。あれって前頭葉を刺激する面白さでしょ?黙読での1時間は、それを朗読するだけで2〜3倍の時間がかかりますから。
面白くつくれたら、邦画版「羊たちの沈黙」なんて感じになったんじゃないかと思うとチト残念ですが(爆)。
あぁ、ライトを画面に出さないで映画化(パニック映画にしてエル目線で描く)したら面白かったのかも!!!なんてねw
映画「デスノート」公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote/
〈追記〉いよいよDVD発売ですかね。後編も同時発売ですね。
DEATH NOTE デスノート the Last name
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2007/03/14
- メディア: DVD
映画がダメだった人も、原作は面白いですよ。ラストに物議をかもしましたが・・・・。
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