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バイオハザードIV アフターライフ(3D・吹替版) [洋画レビュー]

Resident_Evil-_Afterlife.jpg「バイオハザードIV アフターライフ(3D・吹替版)」(監督:ポール・W・S・アンダーソン)

東京のアンブレラ本部を、自らのクローンたちと共に強襲したアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。本部を破壊し幹部のウェスカー(ショーン・ロバーツ)の脱出艇を墜落に追い込んだアリスだったが、クローンたちは全滅。アリスもウェスカーに抗Tウィルス剤を注射され、圧倒的な超能力を無力化されてしまう。
それからしばらく経ち、アリスはレシプロ機で空を飛んでいた。目指すのはアラスカ・アルカディア。しばらく前から「安全な場所」として人々を誘導する無線放送が繰り返しながれている場所だった。しかしたどり着いてみると無人の地と化していた。落胆するアリス。さらに、何者かに襲われるのだった。

このシリーズもなかなか展開が難しい段階に入ってきた。その中で、ある意味では原点回帰的な展開を中心に据えて、ゲームに寄り添った形にしてきた。

前と後ろにやや毛色の違う話を持って来ているが、基本的には刑務所からの脱出劇。閉鎖された空間からの脱出はバイオハザードの十八番ということになる。

ただ、残念な事にそのシチュエーションはオマージュ以上の使い方をされていない気がする。閉鎖空間での行き詰まる様なサスペンスを感じないからだ。それを感じられるほどの時間も(前後の話があるからか)与えられていない。

話の展開としては、前(東京)中前(アラスカ)中(ロス)後(船)と、大きく4つに分かれており、アラスカはやや短いが、他はそれなりにボリュームを与えられているので、それが逆に小粒感につながってしまっている。本当ならロス刑務所の話をもっとコンパクトにして、他の部分で膨らませた方が良かったのだろうが、ポール・W・S・アンダーソンはバイオハザードらしさにこだわるあまり、一本の作品としてのバランスを欠いてしまったのかもしれない。

また今回はアリスの能力が抑えられたという設定もあるからか、ド派手なアクションシーンが少ない。冒頭の東京本部急襲が一番目立つかもしれない。そういう意味でも画面上やや弱い。3Dという命題を与えられて、消化し切れなかったという事なのだろうか・・・・。
その3D版ではあるが、やはり使い切れていないように思う。途中全く生かされていない為、3Dを観ているという意識がなくなってしまった(笑)。アニメと違って、濁った色味中心の映像なので、マイナスの働きは余りないかもしれないが・・・・。

日米その他の国でも公開週の興収トップを獲得するなど、非常に期待された作品だが、本家のゲームをリスペクトしているアンダーソン監督だからこそ、やや中途半端なデキになってしまったのかもしれない。残念。ラストシークエンスの様子や、ミラ・ジョヴォヴィッチから「V」製作の発言が飛び出すなど、制作側の続編への意欲も満々のようだが、次作はもっと突き抜けた、映画独自の魅力を見いだしていって欲しい。



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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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コメント 4

tomoart

>Yakohaさん
nice!ありがとうございます。バイオハザードシリーズは、大いなるB級を期待する故に、辛口になってしまいます(^-^)
by tomoart (2010-09-21 23:00) 

エコピーマン

BIOHAZARD AfterLifeは DVDレンタルで見ます
何となくのらないのです
トロン LEGACYはじぇったい観に行きます(^_^)v 
by エコピーマン (2010-09-24 19:10) 

tomoart

>inunekoさん
nice!ありがとうございます。

>エコピーマンさん
nice!&コメントありがとうございます。「バイオハザードIV」は、3Dの見えがかりに未練がなければ、確かにDVDでもいいかも・・・・。
by tomoart (2010-09-25 01:51) 

tomoart

>AKB48画像箱さん
nice!ありがとうございます。
by tomoart (2010-09-26 03:56) 

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