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カンフーハッスル [洋画レビュー]

51HEnKt4OWL.jpg「カンフーハッスル」(監督:チャウ・シンチー)

警察も手を出せない暴力組織・斧頭会が牛耳っている街。その街の外れには、豚小屋砦と呼ばれる貧民街があった。貧しい事から斧頭会にも無視されており、住人たちは嫌みな大家夫婦に耐えながらも和気あいあいと過ごしていた。
そんなある日豚小屋砦に、斧頭会に入れずにいるチンピラ二人がやって来る。彼らは斧頭会を名乗り、嫌がらせをするが、住民たちから一蹴されてしまう。しかしそのゴタゴタから、近くを通った斧頭会の集団に介入され、住人の親子が見せしめに火あぶりにされそうになる。しかしその時、住人に紛れていたカンフーの達人たちが立ち上がるのだった・・・・。

先日、「ミラクル7号」公開直前という事でテレビで放送されたものを見た。しかし楽しい!アクションもいいし、笑えるし、ちょっとだけ泣けるw 実は公開時に劇場でも観たのだが、その時よりも楽しめたかも。

劇場公開時に観た時、一番感じたのは『予告編が全て』だった。クライマックスのラストバトル最大の見せ場(で笑わせ場)の“ありえねー!”技を含め、アクションのおいしいところを(よく言えば)惜し気もなく見せまくった予告編のお陰で、本編は予想の範囲に終始してしまい、面白いながらも本当の意味で楽しめなかった。これはシネコンの台頭で口コミでの尻上がりの動員が見込めなくなった(公開即ダッシュでないと、上映回数が激減してしまう)事に寄って、どんな手段を取ってもプロモーションで公開時に一番の動員を持って来ようとしているがため。それにしても今作を劇場で観た時には、本当にガッカリしたものだった。

しかしそれから3年経ち、記憶が曖昧になっていた事と、一度観たお陰で過度の期待がなかった為、肩の力を抜いて見る事が出来て、作品の面白さを純粋に楽しむ事が出来たのだ。

確かにストーリーは破綻している(爆)。主人公はいつまで経っても成長しないし、強くなるのは元々の体質と偶発的な事故(みたいなもの)。話の本筋に全然絡んで来ないので、感情移入する余地がほとんどない。ヒロインとの話も、更に本筋から離れてしまっていて、ラストシーンも微妙に泣かせるも『なんでこれがラスト!?』という気にさせる(笑)。普通復興なった豚小屋砦のシーンとかの方が妥当だと思うんだけどね。

でもアクションシーンの凝り方と、スゴさを通り越して笑ってしまうカンフー技の数々は、そんな事を忘れてしまう程痛快!豚小屋砦の三達人wの最初の活躍シーンから、斧頭会の殺し屋との戦い(見えない技のビジュアル化のスゴさ!)、大家夫婦の斧頭会へ乗り込んで行っての戦闘、そしてクライマックスのラストバトルと、次々と繰り出すアクションシーンのあの手この手のアイデアのぶち込み方は、悪く言えば見世物小屋の楽しさ面白さ。いったいどこまでエスカレートするのかというこちらの気持ちをグイグイ引っ張って行って、その度に笑わせてくれるのがスゴい。

だからこそ予告編の“終わりを見せてしまう”やり口は残念だった。今回再見して、その面白さが劇場で味わえなかった事のもったいなさを改めて感じたのであった・・・・。


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