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紀元前1万年 [洋画レビュー]

「紀元前1万年」(監督:ローランド・エメリッヒ)

紀元前1万年、マンモスを狩るヤガル族の狩人・デレーは一人で巨大マンモスを倒し、次代のリーダーの座と愛する女性・エバレットを妻とする資格を得る。しかしデレーは自らがそのマンモスを倒したという実感がなかったため、リーダーの資格を前リーダーのティクティクに返上するなどして集落を離れている間に、集落は馬に乗る異民族に襲撃を受け、エバレットを始めとする数人が虜囚として連れ去られてしまう。愛するエバレットを取り戻すため、またリーダーとしての資質を磨くための追跡行が始まった・・・・。

何でしょうか・・・?全く入り込めませんでした(汗)。この作品、入り込めないで客観的に観てると最悪です。紀元前1万年の原始人が英語で喋ってるし、やたら洗練された姿してるし、エバレットは描き眉毛だし(爆)、歩いて行ける範囲なのに出て来る民族が全く違う外見だったり(コーカソイドとネグロイド)ね。フツフツと止めどなく疑問が出てくる。これは英語で喋るのは別として、その他のディテールはどれ位正確性があるのか。ま、たとえ正確だったとしても、今の普通人の印象としては違和感アリアリだと思う。

そういう点から言って、多分これは完全にファンタジーだと思って観なきゃいけない作品なんじゃなかろうか。そう思って観れば、大味なストーリーはエンタテインメントな王道一直線ストーリーだし、広大な雪山や砂漠など大パノラマな映像のオンパレードや、マンモス・サーベルタイガー・巨大鳥などのクリーチャー、そしてクライマックスの巨大建造物など、映像的な見どころもいっぱいで楽しむ事は充分に出来ると思う。相変わらずクライマックス前にはみんなを前にしたエメリッヒお得意の大演説シーンもあって、物語に乗れていれば拍手喝采となるだろうw

ただ、そう思ってもちょっと気になる部分がワタシには二つ程ある。
一つはサーベルタイガーの扱い。なんか思わせぶりな扱いの割には後半出て来ないのが話的には残念。もう一つはデレーの父親。こちらもなんだか放りっ放しでケツ拭かないままに終わってしまう。どちらも伏線ぽい割には使い切れてない印象で、それも大味に感じる一因だった。普通どちらかのキャラクターはやっぱり虜囚になっていて、クライマックスに主役がピンチに陥った時に颯爽と出てきて助けるような伏線の回収をするもんじゃないの?

なんだかどこまでいっても中途半端な印象の作品だった・・・・。


劇中、巨大スフィンクスも出て来るので、多分舞台はエジプトと思われ。エジプトの写真集楽しそうではある。
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