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次のシンは何か。 [ひとり言]

無題481_20221028223411.jpg「シン・仮面ライダー」公開まで間もなく半年。「シン・仮面ライダー」制作発表時にみんなが書いていた『次なるシン』ですが、この期に及んでではありますが、私も考察してみたいと思いますw

まずはここまでの「シン〜」を振り返ってみましょう。
「シン・ゴジラ」(2016年公開/興収82.5億円)
「シン・エヴァンゲリオン劇場版(2021年公開/興収102.8億円)
「シン・ウルトラマン」(2022年公開/興収43.7億円?)
シンシリーズ(?)は「ウルトラマン」でかなり評価が微妙になってしまいましたね。私も(ほぼ)酷評してしまいましたし。

「ゴジラ」「エヴァ」は細かいことを言わなくても『スゴイ映画!』と言える迫力がありましたが、そういったものが「ウルトラマン」では感じられなかったのが残念でした。多分、それが興収に反映されているのだと思います。やはり、いわゆる『ジャンルもの』である以上、鑑賞対象となる層は一般的な映画やハリウッドものより確実に少なくなってしまいます。となると興収の多くは『リピーターを増やせるか否か』にかかってくるのだと思います。

私も「エヴァ」は二回観に行きましたが、「ウルトラマン」は一回しか行きませんでした。理性を吹き飛ばし『もう一度あの映画を劇場で体験したい!』と思わせるスゴさがないと、興収を大きく伸ばすことは難しいのだと思います。

『スゴイ映画』になるか否か、それが題材によるものなのか、はたまた庵野秀明の関与の度合いに関わることなのか、その辺りがちょっとわからないのが「シン・仮面ライダー」への一番の不安かもしれませんねぇ…。題材だとすると「仮面ライダー」はかなり規模感が小さくなるので期待薄。でも庵野秀明の関与の具合だとすると、「エヴァ」並に期待できるかもしれません。なにせ監督・脚本ですからね。

「シン・仮面ライダー」がスゴイ映画になって、興収が50億円を超えるような状況になったら、いよいよ次はなんだ!?という話題が本格化していくことになるかなと思います。色んな人が色んなことを言っていましたが、まぁ「ガンダム」とか「ナウシカ」とかはやらないでしょう笑。

バンダイは「ガンダム」やって欲しいかもしれません(ガンプラ売るための話題作りは多いほうがいい)が、サンライズが嫌がるでしょうし、本人の作風的にも戦記物みたいなのに興味はないんじゃないかと思います。第一、ガンダムには富野由悠季、ナウシカには宮崎駿という“重石”がついているので、そういうのも庵野秀明は嫌がるんじゃないかなぁ。

ただ、「宇宙戦艦ヤマト」は可能性あるんじゃないかと思うんですよね。本人の思い入れを考えると。問題は、現在進行系で「2199」から続くリブート作品がまさに今制作されているという状況ですね。多分次作となる「ヤマトよ永遠に REBEL3199」で一区切りとなるのだと思います(年号をここまで飛ばしておいて、次作をつくるとは思えないので…)が、現状公開時期未定で、私の想像ですが早くて2025年辺りになりそう。となると「シン・宇宙戦艦ヤマト」があったとしても、それ以降になると思います。

あとありそうなのは自作の「トップをねらえ!」とか「ふしぎの海のナディア」のリメイク…ですが、この辺りは「シン・エヴァ」でやりたいことはやっちゃったかもしれませんね。逆に一部でちょっと話題になっていたのが、完結したはずの「エヴァ」の新作。「破」と「Q」の間の14年間を描いた作品があるのでは!?と言われています。実際につくられるとしても、公開は10年後…とかかもですが笑。

同様に「マクロス」とか「メガゾーン23」とかもありそうですが…いずれにしても、ロボットものやるなら「エヴァ」でやりきったしな、ってなりそうですよね笑。

実は私が一番『あるかも』と思っているのは、「帰ってきたウルトラマン」のリメイク笑。庵野秀明が一番思い入れがあるのは、初代じゃなく帰りマンの方なんですよね。庵野秀明本人はきっと、「シン・ウルトラマン」の打診を受けた時に「シン・帰ってきたウルトラマン」をやりたかったんじゃないかと。でもいきなり帰りマンからは出来ないと言われて渋々初代のリメイクを受けたと笑。そうでなかったら、自主制作映画でウルトラマン本人を演じるほど思い入れがあるものを樋口真嗣に任せるはずがないと思うんですよね。

「シン・ウルトラマン」も興収40億円超えでウルトラマン映画の最高興収を塗り替えたし、そういう意味では円谷プロも「シン・帰りマン」にGOが出るかも!?あとの問題は「セブン」をどうするのか、ですかね笑。
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ティム・バートンが自身が監督をしたバットマン2作について語る [洋画News]



バットスーツの乳首のくだりは面白いな(笑)。当時もちょっと話題になったけど。ティム・バートンが監督した「バットマン フォーエヴァー」も、今となってはちょっと見てみたかったな。「バットマン フォーエヴァー」のヴィランはトゥーフェイスとリドラーで、ロビンが登場することでも有名。そしてバットマン役はヴァル・キルマー。

当時劇場で見た私は『ロビンなんて出すからおかしくなるんだ』と思っていたけど、実はバートン自身「バットマン・リターンズ」でロビンを出そうとしていて見送ったとも。バートンが考えるロビン像ってどんな感じだったのかなぁ。「リターンズ」までのバットマンは孤独な存在(アルフレッドはいるけど)だったわけで、ロビンという同志の扱いによっては魅力を半減させてしまう危険があったと思う。そういう意味では「リターンズ」にロビンが出なかったのは僥倖と言わざるを得ない。

現在ではバットマン映画の最高峰は「ダークナイト」と思っている人は多いと思う。でも私の人生のベストムービーは今でも「バットマン・リターンズ」だし、アメコミ映画を一般向けのものにした嚆矢は「バットマン」だと思っている。

「バットマン・リターンズ」「ダークナイト」など無料登録で見られます。(2022/8/16現在)

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最新作「ザ・バットマン」も入会特典の600円の範囲で見られますよ。(私まだ見れてないけどw)
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シン・ウルトラマンは映画になっていない [邦画レビュー]

「シン・ウルトラマン」(樋口真嗣監督)

シン・シリーズということで世の中的にはかなり期待され、公開後は賛否両論となっている今作。私も公開間もない時期に観に行ったが、なんと言うべきかまとまらなかった。ただ興収も40億円が見えてきたということで、そろそろネガティブなことも書いていいかなと。

つまり以下ほぼネガティブなんで、今作を褒め称えたい人は読まないでください笑。



基本的には『まぁまぁ面白いけど手放しでは褒められない』そしてシン・シリーズとしては三作目にしてかなり評価の落ちる作品という印象。


この作品、庵野作品として見られる語られることが多いと思うが、内容的には明らかに樋口作品。樋口真嗣という人は「NOと言えない」監督なんだろうな…そんな感じで最大公約数的な、みんなの意見をまとめたらこうなりましたみたいな内容という気がする。その中に「シン」であること=庵野秀明が入っているのが良いのか悪いのか。

作品全体のトーンは庵野作品を模して作られている。登場人物の多くが理性的で、描かれる内容は派手なのに、全体を俯瞰して距離を置いた視点から物語が語られている。ところがそんな中で浅見弘子(長澤まさみ)の描写だけ浮いている。ギャグ風味なのだ。これが全体の雰囲気をぶち壊している。

これは「シン・ゴジラ」のカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)と同じ位置づけだが、ゴジラでは後半にならないと登場しないので影響は限定的だったと思う。今回のウルトラマンでは初っ端から浅見が出てくるので、映画全体が落ち着かない。

だいたい長澤まさみがかわいくない。こういう主に男性をターゲットにした映画でヒロインをかわいく撮れないなんて致命傷だと思うのだが…

私見だが、長澤まさみって佇まいで見せる人ではない。割と元気いっぱい活動的で動いているのがかわいい人だと思うので、「シン」としては人選からして間違っている気がするのだが。ここをもう少し理知的で真面目なキャラにして、ギャグ(というかユーモア)担当はメフィラス(山本耕史)に絞ってもっと徹底的にやればよかったんじゃないか?

あと、実は前述のヒロイン問題よりもっと大きい問題が『テレビの4話分を単純につなぎました』みたいな話の組み立てだ。『ウルトラマン登場〜対禍威獣戦』『ザラブ戦』『巨大浅見弘子〜メフィラス戦』『ゼットン戦』このそれぞれがバラバラの物語で、一本貫くストーリーがない(禍威獣がメフィラスの仕掛けだったという話はあったが、言葉だけ)。

公開前にネット民が予想したように『ザラブがメフィラスの手下』だったらもう少し印象が変わったのだが。貫くストーリーがないから、映画全体での盛り上がりがほとんど感じられない。ゼットンの描写にしても、一発くらい火球を発射して、その恐ろしい威力を見せるべきだった。それがないから恐怖感が全く感じられない。予算的にディザスターを描写出来ないなら、そもそもそんなラスボスを設定すべきではない。

いずれにしてもウルトラマンが地球上で活躍したという描写がもう少し必要だ。冒頭の「ウルトラQ」リスペクトを入れるくらいなら、途中にウルトラマンが次々と禍威獣を退治するようなシーンを入れて、ウルトラマンが地球人類に信用されていくシチュエーションを感じさせるべきだった。それがストーリーテリングの基本だと思うのだが。語られている話が全てだと、ウルトラマンがポッと出てきて引っ掻き回して去っていきました、みたいな感じで、話に広がり感がまるでない。

各国の対応などの描写もない、話の中心である禍特対がどの辺りにいるのかの位置関係の描写が全くない、禍特対の日常がほとんど描かれない、バディバディと言う割にはバディで何かする描写もない…この映画には周辺の情報がほとんど出てこないので、腑に落ちないままに見ているからやたらとモヤモヤする。これならザラブの話なんか吹っ飛ばして、この辺りの描写を入れてくれた方が良かった。

つまり私が考える「シン・ウルトラマン」改善策としては、・敵をメフィラスに絞り ・ザラブは大幅縮小しメフィラスの部下に、またはカット ・ゼットン戦もカット!メフィラスをラスボスにしてちゃんと決着をつける ・対禍威獣戦を、簡単ダイジェスト(冒頭のウルQ程度)でいいのであと3〜4回入れ、人間社会の反応を見せる ・禍特対描写をもっと拡大 ・長澤まさみ(てかヒロイン)をちゃんと魅力的に撮る! …等々、でしょうか笑。書き出してみたら多い…

前々から言ってるんですが、樋口真嗣は映画監督やらずに特技監督を専門にした方が良いと思うんだよなぁ。良い人だから(=作家性ゼロ)、周囲が重宝がってるんだろうけど(想像)。監督やらせるなら誰かが守ってあげないと、ちゃんとした映画をつくるのは無理だと思う。今回は東宝(興収・配役)・バンダイ(キャラビジネス)・円谷プロ(予算とウルアイデンティティ)・庵野秀明(ウル愛と作風)に挟まれて、大変だったんだろう。ご愁傷様です…

まぁ、大してデキが良くなくても(失礼)大人向けにつくったヒーロー映画が興収40億いける、っていう実績をつくったのは良かった。子供だましの平成令和ライダーとか平成令和ウルトラマンとかじゃない、大人の鑑賞に耐え得る和製ヒーロー映画がたくさんつくられるようになったら、改めて今作『シン・ウルトラマン』の功績を讃えたいな。
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「シン・仮面ライダー」にそこはかとなく感じる不安。 [邦画News]

「シン・仮面ライダー」の2号ライダーの配役やビジュアルが公開され、ニュースになっています。あ、あけましておめでとうございます爆。

https://mantan-web.jp/


このビジュアルを見ていて、なんだかちょっとモヤモヤしてしまいました…

庵野氏がやたら登用され始めたのは、皆さんご存知の通り「シン・ゴジラ」がヒットしたところからでしょう。更には「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が100億を超える興収を上げたことで神格化してしまったと言ってもいい。一躍時の人となったわけです。そして矢継ぎ早に「シン・ウルトラマン」「シン・仮面ライダー」と発表されるに至った。

「エヴァ新劇場版」シリーズはまぁ特殊な位置づけなので置いておくとすると、庵野秀明のホントの実績って「シン・ゴジラ」しかないわけですよね。

みんなは分かりませんが、私が「シン・ゴジラ」で良いなと思ったのは、絵空事なのがゴジラという存在だけだったこと。どう考えても現代にはあり得ないスーパー兵器などが出てこず、つまらなそうに描写されがちな政治判断みたいなところにも触れず、現在存在しているものを使って何とかゴジラを撃退しようとする官僚たちの奮闘がなんともリアルだったわけです。(石原さとみはコメディリリーフだから…)

その後「シン・ウルトラマン」が発表されましたが、これはゴジラの延長線上である程度予想できる感があり、また科特隊(多分)が変なコスチュームを着ることなく、真剣な表情で描かれた予告編を見るにつけ、「シン・ゴジラ」同様にリアルなシチュエーションを大事にしていると感じました。

ところが今回の「シン・仮面ライダー」に関しては、原作のテレビをなぞったような、そして一部のデザインだけアップデートした感の映像ばかりが公開されており、庵野氏の目指している方向がどこを向いているのかわからなくなってしまった次第なのです。

ここで改めて“リアル”であることの重要性を指摘しておきたいと思います。これまたいろいろな捉え方があるかと思いますが、私がここで言うリアルというのは「本当らしい」「実際にありそう」と思えること、ということになります。
例えば普通の現代劇のドラマというのは、舞台としてはリアルではありますが、登場人物に余りにも素っ頓狂なキャラを配置すればその作品はリアルから逸脱することになります。

もちろん怪獣映画やヒーロー映画は中心にリアルでないもの(ex.ゴジラやウルトラマン)が据えられますので、完全なリアル感はあり得ません。しかしそこで諦めずに、それ以外のところ(ex.科特隊の衣装とか)を極力リアルにすることで、『ありそう』と思わせることが出来る。それを真剣に考えることで作品としての深みも獲得できると私は思うのです。

そしてリアルであればあるほど、一般の観客に対してもアピールすることが出来ます。宇宙人のウルトラマンが出てくるからといって、現代科学で開発不可能なスーパー兵器が出てきたら、あれもこれも絵空事として、特撮ファン以外の人達は興ざめしてしまうでしょう。そして多くの人に「この作品は子供騙し」というレッテルを貼られてしまうと思います。

だからこそ「シン・仮面ライダー」もリアルであることを大事にして欲しいと願っているのです。

最初のコンセプトアートが公開された時にはある程度納得しました。あのロングコートをはおった姿。しかしスーツが作られてみれば、最初の仮面ライダーの焼き直しでした。もちろん、まだそれがリアルでないと決めつけることは出来ません。何らかの理屈付けがありうるとは思います。
しかし、コートなど一般的な服、せいぜい一般に売られているライダースーツそのままの姿であったら…もっとリアルだったのではないか。

権力を持った組織から逃亡した身で、オリジナルのスーツをつくるなんて、普通に考えたらあり得ないですよね。ベルトの風車が回ると変身する設定だとしたら、ベルトは肉体に接続されていなければなりません。そう、もっともっと生物?、もしくはマン・マシンシステム的でなければリアルではないのではないでしょうか?

バイクだって、普通のバイクに毛が生えたくらいのもので充分だったと思うのですが…

私は最初の仮面ライダーが放送された頃、幼稚園でした。何話目かから見始めて、それからずっと見ていました。ですからダブルライダーの立つ姿に感動しないわけではありません。

ただ、それ以上に作品を見て感動したい。何年何十年後にも「シン・仮面ライダー」が傑作として名を残す作品になってもらいたいと思っています。ぜひこの心配が杞憂に終わるような作品であることを願っています。
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「マトリックス レザレクションズ」は最高の続編! [洋画レビュー]

The_Matrix_Resurrections.jpgバックスが“モーダル(マトリックスのような世界)”に侵入し、そこであたかも「マトリックス」冒頭のトリニティのアクションシーン(のような)を目撃。「私、これを見たことがあるわ」「でも少し違うみたい」。すると隣に3Dで映し出されているセコイアが「バージョンアップしている」と言う。そのうちにバックス自身がエージェントたちに見つかってしまい、危うく捕まりそうになるが、なぜかエージェントの中の一人に助けられる。そのエージェントはモーフィアスだと名乗るのだった。

まずは一言。とにかく面白かった!

もちろん不満点はあるが、全体として「マトリックス」シリーズの続編として良く出来ているし、前作群を知っているという前提ではあるが面白く観ることが出来た。

以降、完全にネタバレです!観てから読んでね!!


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