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ウルトラマントリガーをちょっとだけ見た感想。(ティガの思い出も) [その他レビュー]

ただいま放送中の「ウルトラマントリガー」ですが、結論から言うと私はダメでしたね。

正式タイトル「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」という通り、伝説のV6長野博くん主演「ウルトラマンティガ」の世界観を引き継ぐ(「ウルトラマンダイナ」は…?笑)作品ということで、やはりティガ放送時に衝撃を受けた一人としてはチェックしてみようと思ったわけです。

ティガ放送25周年。その間私も見直す機会は特になかったので印象だけでの話になってしまいますが、ティガは「恥ずかしくないウルトラマン」が来たな!という印象だった。当時のテレビとしては特撮が凄かったのも思い出ですが、やっぱりドラマツルギーが大人が観ても(余り)恥ずかしくない出来で、それが素晴らしかった。「ウルトラマン80」から16年経ち、「オレたちのウルトラマンがつくりたい!」というスタッフたちの熱い思いが溢れるいい作品だったと思う。

ティガを語る上で外せないのが平成ガメラでしょう。それまでの日本の特撮が陥っていたチープ沼から、「日本の特撮予算でもこれだけ出来るんだ!」という見本を見せてくれたのが平成ガメラでした。1作目の公開が1995年、2作目が1996年、3作目が1999年。ティガの放送が1996〜1997年なので、平成ガメラのビジュアル・ショックをモロに浴びてつくられたのがティガなのは間違いないし、見ているこっちも「ガメラの特撮がテレビにフィードバックされた!」という思いで見ていました。

そんな思い入れのあるティガを受け継ぐ作品となれば、自ずと見る方のハードルは上がります。しかも当ブログでも取り上げたように、今年は「シン・ウルトラマン」公開予定(だった)年。「シン・ゴジラ」を考えても分かる通り、庵野秀明ならばリアルな世界のウルトラマンを見せてくれるに違いない、という期待もあります。そんな「シン・ウルトラマン」へとつなげるなら、リアルな世界観のドラマがつくられるのではないか。そんな期待もあったわけです。

しかし残念ながらそうはなりませんでした。ウルトラマンの近作をチェックしていない私が余り批判するのもおこがましいのですが、端々から入ってくる情報から察するに、最近のウルトラマンはかなりお子様ナイズされているようです。そしてトリガーもその流れのままにつくられている。

なんでリアルなウルトラマンがつくられないのか。リアルにするにはお金がかかる?子供がついてこれない?そんなの言い訳でしょう。リアルとは何か。それは人間が描けているかどうか。ストーリーがご都合主義ではなく必然性があるかどうか。そんなドラマツルギーの基本が出来ていない。だから大人が見た時に『これは子供だましだね』と見透かされてしまう。

残念ながら、私のような古株の見る番組ではなかったようです。幼稚園に通う男児とお父さんが見て、おもちゃが多少売れればいいということなのでしょう。だったらティガの御威光なんて借りなきゃ良いのに…ホント残念です。

一つ言っておくと、男児のみを対象にしていれば、このご時世必ず行き詰まりますよ。少子化で減っているわけですから、対象者が。子供が見ても面白い。大人が見ればもっと面白い。そんな番組にチャレンジしなければ、もし「シン・ウルトラマン」がヒットしたとしても近いうちに円谷プロは潰れますよ。大きくなった男の子でも夢を見られる、そんな作品を早く作って欲しいですね。
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