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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」はスゴイ映画だった! [邦画レビュー]

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」監督:庵野秀明

「シン・仮面ライダー」の製作も発表されて、ますます注目度が高まっている庵野監督。それもこれもエヴァあってこそ。そしてそのエヴァがついに完結を迎えた。

「シン・エヴァ」はものすごい作品である。世の中には二種類の映画しか無い。スゴイ映画か、ふつーの映画である。「シン・エヴァ」はスゴイ映画である、と言える。

世の中には二種類の映画がある。面白い映画か、それ以外か。「シン・エヴァ」は、実はそれほど面白くない笑。なぜならストーリーがあっちに行ったりこっちに行ったりで細切れだからだ。それぞれの細かいシチュエーションは面白い部分もあるが、それが全体のうねりになっているかと言うと『?』なのだ。

面白い映画というのは、わかりやすい種類のところで言うと例えば『スカッとする映画』である。万人にわかるようにお話しが進み、その中でもお話しの起伏があって、ハラハラ・ドキドキさせて、最後は主人公とヒロインが悪を倒して終わる(もしくは恋が成就するとか)、みたいな作品だ。エンタテインメントの王道である。当ブログでは基本的にこういう作品を擁護してきた。若干薄っぺらかろうが、『面白さ』は正義なのだ笑。見ている1時間半の間、確実に楽しませてくれる映画というのは本当に大切なのである。

だが一方でそういった、面白い映画に当てはまらなくても素晴らしい作品はたくさんある。当ブログでも取り上げた「ブレードランナー」、いつだって見たくなる「マトリックス(一作目)」、SF映画永遠の金字塔「2001年宇宙の旅」「惑星ソラリス」、バットマン映画の異端「ダークナイト」、いやもしかしたら「伝説巨神イデオン・発動篇」も。今回の「シン・エヴァ」も、この系譜に連なっていくのだろう。

これらに共通するのは、画面の隅々まで横溢する『クリエイティビティ』、SFで言うところの『センス・オブ・ワンダー』である。もっと一般的な言い方をすれば『こだわり』である。一般にはこういうのは映像が綺麗とか、画面の隅々まで気が使われているとか、そんな言い方をされるわけだが、根源的な部分でいうと、世界観の作り込みだと言えるだろう。つまりバックボーンをどれだけ作り込んでいるか。その設定の多さが画面から溢れ出して観客に大いに伝わると、その作品は『スゴイ』と言われ、大体の場合名作認定をされるわけだ。

映像に映る映らないに関わらず、世界観を作り込むと何がいいか。ブレがなくなる。キャラクターの性格設定が細かく設定されていればキャラクターたちが不自然な行動をすることはなくなる。その世界の設定が細かければ、存在すべきものとすべきでないものの区別がはっきりする。画面に映るもの全てに必然性が生まれるわけだ。それが画面に厚みをもたらす。お話しがどんなに荒唐無稽であっても「ありそう」と思わせてくれるのである。

だいぶ話が飛びまくりました笑。「シン・エヴァ」のレビューだったのだった…まぁ前回の『見ました報告』の記事もあるし、もう「シン・エヴァ」についてはこんなもんでいいだろう爆。

ということでそんな「スゴイ作品」として「シン・エヴァ」も忘れられない作品となるだろう。これを劇場で見ずしてどーする!スゴイ映像、スゴイ物語、そしてスゴイラストである(!!!)。もうね、気になるところとかも「まぁいいか!」と思わざるを得ない笑。もしあなたが明日、どこかに3時間の空き時間があるのなら、その時間の過ごし方の一番のオススメはこの「シン・エヴァ」である。万が一『長いからなぁ…』なんてことで躊躇しているのなら、全く長さなんて気にならないから大丈夫!と力強く助言しておこう。

ぜひぜひ、見てみてください!(ちなみに予備知識なくてもスゴさは体感できると思う!)
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