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劇場版 マジンガー Z / INFINITY [邦画レビュー]

「劇場版 マジンガー Z / INFINITY」(U-NEXT
監督:志水 淳児

TVシリーズの10年後を描く劇場作品。

うん、悪くない…頑張った…悪くない…んだけど…なぁ笑。

全体的には過去作へのリスペクトはスゴイあったと思うし、メカデザインもかなり良いと思う。お陰でプラモデルで「インフィニティズム」というシリーズを生み出したくらいなんだから、これはホント大ヒットだよね。柳瀬敬之おそるべし。

ただ、ストーリーと演出がワタシ的には馴染めなかったなぁ(それ映画の全部やん笑)。多元宇宙的な設定、そして巨大なインフィニティなど、これってどちらかと言うと「ゲッターロボ」じゃん。光子力エネルギーとゲッター線が混同されているような印象だった。

あと残念だったのは機械獣が大量に出てくるところ。劇場作品だし賑々しくしたかったのかも知れないが、あんなに出てきちゃインフレ起こしすぎ。こちとらマジンガーとグレート+αしかいないんだからさー…お陰でアクションが大味すぎでしょ?せいぜい10体とか12体とかで、恐ろしく強くて量産型とかじゃ傷一つつけられません!くらいが良かったよね。そういう強い敵に恐れず向かっていくっていうのがヒーローロボットのロマンじゃんね。

機械獣大量投入したお陰で、街もグチャグチャだしさ。大量殺人が過ぎると、その段階で取り返しがつかないよ。あんまり破壊が過ぎると、人々の敵意とか憎悪とかが気になってしまう。いくらマジンガーの活躍で平和が取り戻せました、なんて言っても、手放しで喜ぶ気になれない。機械獣の数を減らし、インフィニティの破壊を街にせずに富士山が崩壊するとかにすれば良かったのにね。大量殺人はどんなに敵を悪に描く手段だとしても、気持ちの良いものではない。

マシンとしてのマジンガーの描き方もちょっと中途半端なんだよなぁ。いくら撃っても減らないミサイルとかはまぁ原作へのリスペクトだとしてもよ。これも機械獣の量が半端ないから半端なく撃ちまくるので見てる方は笑ってしまう笑。今の映画なんだから、もう少しなんとかならんものか。新しい武器とか出して、減らないミサイルに焦点が当たらないようにしても良かったんじゃね?

ここまで荒唐無稽なのに、なぜか取り敢えず最後の某ヤシマ作戦的演出では胸が熱くなってしまった。大人になった兜甲児や弓さやか、剣鉄也と炎ジュンらに会えたことはやっぱり嬉しい。もりもり博士の遺影にはちょっと泣きそうになった…

まぁ、映画として見ると破綻しているが、プラモのインフィニティズムの原点だしチェックしておくことも大事だよね!そんな感じのイベントムービーです笑。


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