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スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望 特別篇(Blu-ray) [洋画レビュー]

StarWarsMoviePoster1977.jpg「スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望 特別篇(Blu-ray)」
(監督:ジョージ・ルーカス)

遂に!ついにレビュー書きました。今さら×10倍くらいの「スター・ウォーズ」です!!!(笑)

帝国の圧政に苦しんでいた銀河の中で、反乱軍の苦戦は続いていた。そして圧倒的な破壊力を持つ帝国軍の新兵器デス・スターが完成。しかし反乱軍スパイがその設計データを入手し、データはレイア姫の手に託された。果たして設計データは反乱軍本部に届き、デス・スターの弱点を突き止める事はできるのだろうか・・・・。

5月4日スター・ウォーズの日という事で、やっぱり見たくなってしまったので視聴。いや素直な反応だ(笑)。

「スター・ウォーズ」6作品の中で、みんなそれぞれ好きな作品があると思うが(新三部作と言う人はあまり多くないかもしれないがw)、ワタシはやはりこの最初の作品が一番好きだ。当時の狂乱ぶりを受けて、劇場に今は亡き父親に連れられて観に行った時、ワタシはまだ小学生だったが、今まで見た事もない映像に衝撃を受けた。

ドラマチックな展開、一本の映画としての完成度などから言えば、SW作品では確かに「帝国の逆襲」が素晴らしいかもしれない。それでもやはり「New Hope」と付かない「スター・ウォーズ」というただ一本の映画であった時に見たファースト・インパクトはワタシの中でぬぐい去る事が出来ないのだ。


まずもって一番の魅力はガジェットだろう(笑)。Xウイングファイターやミレニアムファルコン、Yウイングにスターデストロイヤー、タイファイターなど、スペースシップは言うに及ばず、R2-D2とC-3POのロボットコンビ、ライトセーバーやスピーダーなど、たびたび商品化されてきた事はご存知の通り。様々なエイリアンたちそれぞれにもファンがいるし、まぁ画面に出て来た全てのものにファンがいると言っても過言ではない。

ワタシもXウイングとミレニアムファルコンはやっぱりファインモールドのプラモ、買いましたもん(笑)。特にXウイングは、公開当時タカラから発売されていたプラモも、ずいぶん後になってからヤフオクで再販版を入手。商品が少なかったミレニアムファルコンは、バルサ材を削って作ろうとした事もあった(笑)。


大まかなストーリーも、実のところ今見ても悪くない。辺境の地に住む若者が師によって聖戦のど真ん中へと導かれ、仲間の助けと覚醒した自らの能力によってヒーローになる。典型的なサクセスストーリーだがその表現もあって当時は斬新だったし、今でもエンタテインメントとしては捻り過ぎず素直に見ていられる素晴らしいストーリーだ。


キャラクターの配置もいい。ただ今の視点で映画として見た時に一番に感じる事。それは人間そして人間ドラマが描けてないという事だ。まぁジョージ・ルーカスだからね(汗)。この作品の中で主人公ルークは育ての父母、師、そして(特別編では)旧友を失うわけだが、一瞬の悲しみの後、あっけらかんと忘れてしまう。レイアも(この段階では)実の親兄弟や肉親、そして故郷の星そのものを失ってしまうが、反応はルークと大同小異だ。

この辺りをどう取るか。多分劇場鑑賞当時のワタシは全く気にならなかったと思う。小学生だし(笑)。この映像表現でお腹いっぱい大満足だった。冒険活劇、スペースオペラとしては当時なら許容範囲と言えるかもしれない。あんまり暗くなるキャラクターは不似合いだしエンタテインメントをスポイルしかねない。

とは言えやっぱり今見ると人情として、もう少し何かが欲しくなるのは事実。多分それは、キャラクターの成長ではないだろうか。上記のように過酷な経験をしたのだから、物語のオープニングよりエンディングの時の方が成長したキャラクターにならなければオカシイと思うのだが、この作品ではそれが見られない。そこがこのエピソードIVの一番残念なところだ。

人間キャラとして最も人気が出たハン・ソロは、出て来た最初から大人だし、成長不要の完成されたキャラクターのために今作の中で最も違和感なく描写されている一人だ。逆に言うとそれに対してルークとレイアが魅力的に見えなかったのは、上記のような問題点があったからだとも言える。


そして一応触れておくと、今回視聴したのは例の「特別編」。まぁ上映版は既になかなか目に出来ない状況だが・・・・。

特別編で追加された映像は、やはり一目で分かる。違和感があるからだ。そして、演出自体の質が違っている。元の映画はほとんどのシーンでカメラは据え置きか首振りのパン撮影くらいで、平行移動するドリー撮影の印象もほとんどない。これは当時の撮影に制約が多かった(合成も多かっただろうし、低予算で機材も不足していただろう)からかもしれないが、そのお陰でどっしり落ち着いた画作りがされていて、こういう内容なのに地に脚がついた印象を与えていた。

ところが追加された映像は、カメラ自体を動かして撮影(CGだけどw)している。お陰でCGの明るめの色味も含め、非常に軽い印象。フワフワした、地に脚のつかない印象だ。CGなだけに、データの中ではカメラの移動も自由自在。それが楽しくてジョージ・ルーカスはやり過ぎたんじゃないだろうか。これはもしかしたら(見直してみないとわからないが)新三部作にも繋がる、シリーズ近作の致命的な悪印象のひとつの原因かもしれない。


まぁ、今となっては今作はイベントムービー。あまり細かい事を言わず、次々出てくるキャラクターやメカニックを愛でてオーバー2時間見るのが正しいと言うものだろう。ただディズニーが権利を握った現在、ルーカスの改悪(特にエピソードVI)を訂正してくれたりすると・・・・まぁ、もうないだろうな(笑)。


〈スター・ウォーズ関連のレビュー記事一覧〉
スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望 特別篇(Blu-ray)※当記事
スター・ウォーズ エピソードV/帝国の逆襲 特別篇(Blu-ray)
スター・ウォーズ エピソードVI/ジェダイの帰還 特別篇(Blu-ray)
スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2D・字幕版)
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2D・字幕版)


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意匠太郎

自分は「帝国の逆襲」が一番好きだなぁ。起承転結でいえば「転」、続きものとして期待感を残すエンディングもイイ。白と黒、善なるものと悪なるものの対比もイイ。AT-ATも好きだしw

多くのファンが思うように「特別編」はやはり改悪なのだと思う…というかルーカスによる新技術の実験という要素が強い。「やってみたかった」という気持ちはわかるけれど、どうせやるならもっと徹底的に改編した方が良かったんじゃないかな。

自分は初公開時は観に行かなかった。ルーカスも認めているように、スターウォーズという作品は、スターウォーズ以前のSF作品の要素を寄せ集めたもので、そんな集大成感がイヤだった。テレビSF映画で育った偏屈な小学生だったw

でも、誰かが「まとめ」をしなければならなかったのなら、スターウォーズSAGAが最良であることに間違いはないと思う。やっぱり、スターウォーズは好き!
by 意匠太郎 (2014-05-10 19:40) 

tomoart

>意匠太郎さん
「帝国の逆襲」もそのうちレビューしようかと思ってます(笑)。この勢いで、新三部作も見直せると自分の中で整理出来そうな気がしてきたw
by tomoart (2014-05-23 07:31) 

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