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スプライス [洋画レビュー]

Splice-poster.jpg「スプライス」(監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ)

遺伝子学者のクライヴ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ(サラ・ポーリー)は、斜陽になりつつある大手製薬会社で働いていた。動物の遺伝子を操作して、全く新しい動物を誕生させ、その細胞をヒトの病気の治療に役立てようというのだ。しかし一通りの成果が出、いよいよ人間の遺伝子を使って癌などの治療に役立つ画期的な生物を作り出そうという時に、社命でプロジェクトがストップ。経営が思わしくなく、即販売に結びつく薬を作らなければならなくなってしまう。
納得出来ないエルサは、会社に内々でプロジェクトを進行させようとする。

という事で、ついに日本公開なった「スプライス」である。当ブログで最初に取り上げたのが08年の4月なので3年近くが経過し、その間何度か取り上げて来た。お陰で(?)ワタシ的には実はあんまり好みではないホラー系の作品だが、もう見ない訳にはいかない気持ちになってしまったのだ。

実際、最初に合成される生物とか気持ち悪いんだよなぁ(爆)。ただそれによって遺伝子操作の怖さ、恐ろしさを表現し、それを「かわいい」と言って見守るエルサたち科学者を象牙の塔の住人として早々に認知させている。この辺りはうまい導入だ。

そしてキーとなるキャラクター・ドレン(デルフィーヌ・シャネアック)が登場する。キメラとして誕生したこのキャラクターは、当初は化け物じみているが、どんどん美しくなり・・・・あわわわ、って感じ(笑)。

このキャラクターを間にはさんでクライヴとエルサの人間模様が描かれて行く。この辺りのドラマがなかなか重苦しくて良くできている。最初はとても仲良かった二人が、ドレンの成長過程の中で隠れていた人間性をむき出しにしていくのだ。V・ナタリ監督作だけに、単なるクリーチャー映画ではないのはさすが。

それにしても2つの大きな伏線があり、クライマックスで回収されて行くのだが、そうか!とひざを打ってしまったw 本当に怖いのは母性、という事なのか、それとも女は強いって事かもなぁ(笑)。

ただサラ・ポーリーは今作ではあんまり美しくない(汗)。32才という実年齢よりかなり老けて見えるのは意図的なのか、それとも本人が疲れているのかなぁ?(笑)


Ost: Splice

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  • 出版社/メーカー: Colosseum
  • 発売日: 2010/07/19
  • メディア: CD

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の代表作。痛い映像で見てられない!(汗)
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コメント 4

tomoart

>タッチおじさんさん
nice!ありがとうございますその2w 「スプライス」は意外と脅かしでもスプラッターでもなかったので、ホラーがダメな人でもなんとか見れそうな感じでした。
by tomoart (2011-01-20 10:51) 

tomoart

>SHINさん
nice!ありがとうございます。
by tomoart (2011-03-31 01:35) 

inuneko

いやぁもうサラ・ポーリーがなぜこれを選んだの?につきますね。めずらしく浮かれてないマトモな女優さんなのに。
by inuneko (2011-06-20 18:59) 

tomoart

>inunekoさん
nice!&コメントありがとうございます。ナタリ監督と組みたかったんじゃないですかね?これ、ほとんどインディペンデント系の作品だし・・・・。
by tomoart (2011-06-21 02:28) 

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