パンドラム(字幕版) [洋画レビュー]
「パンドラム(字幕版)」(監督:クリスチャン・アルバート)
枯渇した資源の争奪により、人類が滅亡の危機に瀕た22世紀。127光年のかなたに地球とそっくりの星タニスが発見される。6万人の移住者と人類の希望を乗せて、宇宙移民船エリジウムが西暦2174年にタニスに向けて発進した。宇宙船内の人々のほとんどはコールドスリープしており、起きている乗員はわずかに3人。しかしその3人は、地球の滅亡を目撃するハメになる。それから何年かが経ち、ペイトン中尉(デニス・クエイド)とバウアー伍長(ベン・フォスター)がコールドスリープから目覚める。交代制となっている乗員である彼らはしかし、待っているはずの前の班を含め起きている者が誰もいない事に気付く。それどころか宇宙船の動力源である原子力エンジンが不調に陥っており、機器への電力供給もままならない状態だったのだ。バウアー伍長は単身、船内の調査へと乗り出す。しかしそこには、闇に隠れる怪しげな敵が待っていたのだ・・・・・。
という事で久しぶりに宇宙を舞台にしたオリジナルSF作品の今作。B級としてはなかなかイイ感じではあったw
ただ興収大惨敗(Domesticで1,033万ドル)の理由も何となく理解できる。何と言うか、あまりオリジナリティは感じられないのだ。宇宙移民、ノアの方舟計画、陰影のキツい船内、油にまみれたソルジャー、そしてクリーチャーのデザイン・・・・。どれもよく見るパターンのモノといった印象だ。
それでも物語や演出がトンガっていれば素晴らしい作品になるのだが、残念ながら登場人物たちは追われるばかりで驚きの展開とは行かず、全体の緊張感も、以前引き合いに出した「サンシャイン2057」や「エイリアン」1作目には到底及ばず、アクションは製作のポール・W・S・アンダーソン監督の「バイオハザード」と比べるべくもない。
という事でどこにも突出したものが無いお陰で作品として非常に特徴が掴みにくく、作品としてぼやけた印象となってしまっているのだ。お陰で興収も伸び悩み、という事なのではないだろうか。
出来ればもっと惑星タニスの描写なんかを絡めて別世界の魅力を取り入れるとか、ネタバラしをもう少し早めにしてその状態を演出に取り入れるとか、とにかく何か一つでもオリジナルな魅力を織り込めればA級的魅力も備えた映画になったと思う。
とは言え、この何ともB級な雰囲気も、ワタシ的には割と好きだったりする(爆)。多くの方にはお勧めしないが、B級SF映画だと思って観に行ける方には、ぜひ観て欲しい作品だ。
枯渇した資源の争奪により、人類が滅亡の危機に瀕た22世紀。127光年のかなたに地球とそっくりの星タニスが発見される。6万人の移住者と人類の希望を乗せて、宇宙移民船エリジウムが西暦2174年にタニスに向けて発進した。宇宙船内の人々のほとんどはコールドスリープしており、起きている乗員はわずかに3人。しかしその3人は、地球の滅亡を目撃するハメになる。それから何年かが経ち、ペイトン中尉(デニス・クエイド)とバウアー伍長(ベン・フォスター)がコールドスリープから目覚める。交代制となっている乗員である彼らはしかし、待っているはずの前の班を含め起きている者が誰もいない事に気付く。それどころか宇宙船の動力源である原子力エンジンが不調に陥っており、機器への電力供給もままならない状態だったのだ。バウアー伍長は単身、船内の調査へと乗り出す。しかしそこには、闇に隠れる怪しげな敵が待っていたのだ・・・・・。
という事で久しぶりに宇宙を舞台にしたオリジナルSF作品の今作。B級としてはなかなかイイ感じではあったw
ただ興収大惨敗(Domesticで1,033万ドル)の理由も何となく理解できる。何と言うか、あまりオリジナリティは感じられないのだ。宇宙移民、ノアの方舟計画、陰影のキツい船内、油にまみれたソルジャー、そしてクリーチャーのデザイン・・・・。どれもよく見るパターンのモノといった印象だ。
それでも物語や演出がトンガっていれば素晴らしい作品になるのだが、残念ながら登場人物たちは追われるばかりで驚きの展開とは行かず、全体の緊張感も、以前引き合いに出した「サンシャイン2057」や「エイリアン」1作目には到底及ばず、アクションは製作のポール・W・S・アンダーソン監督の「バイオハザード」と比べるべくもない。
という事でどこにも突出したものが無いお陰で作品として非常に特徴が掴みにくく、作品としてぼやけた印象となってしまっているのだ。お陰で興収も伸び悩み、という事なのではないだろうか。
出来ればもっと惑星タニスの描写なんかを絡めて別世界の魅力を取り入れるとか、ネタバラしをもう少し早めにしてその状態を演出に取り入れるとか、とにかく何か一つでもオリジナルな魅力を織り込めればA級的魅力も備えた映画になったと思う。
とは言え、この何ともB級な雰囲気も、ワタシ的には割と好きだったりする(爆)。多くの方にはお勧めしないが、B級SF映画だと思って観に行ける方には、ぜひ観て欲しい作品だ。
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2010-10-23 04:19
nice!(5)
コメント(5)
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>cfpさん
nice!ありがとうございます。今一歩で傑作になりそうだったのに・・・・ちょっと残念ではあります。でもこのマイナー感がいいってのもありますが(笑)。
by tomoart (2010-10-24 05:44)
>ヒロさん
nice!ありがとうございます。考えてみたら、比較に出してる「サンシャイン2057」「エイリアン」共にアカデミー賞監督だったなぁ、と反省(汗)。ちょっと可哀想でしたね・・・・。
by tomoart (2010-10-24 10:12)
あ、「グラディエイター」は監督賞取ってなかったか。
by tomoart (2010-10-24 10:14)
>葛飾時太郎さん
>SORI
nice!ありがとうございます。皆さんご覧になったんでしょうか・・・・。このマイナー感はちょっとくすぐられますよねぇ(笑)。
by tomoart (2010-10-25 03:06)
>inunekoさん
nice!ありがとうございます。ご覧になったんですね〜w このB級なテイストがイイですよね(笑)。
by tomoart (2011-03-17 01:14)