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The かぼちゃワイン Another 1〜6巻〈完〉 [漫画レビュー]

The かぼちゃワインAnother1.jpg「The かぼちゃワイン Another」1〜6巻〈完〉 (三浦みつる)※プレイコミックシリーズ

チビの春助と大柄なエルのコンビが巻き起こす、お馴染みのドタバタラブコメディ「The かぼちゃワイン」。「〜Another」は、オリジナル版から25年ぶりに連載され、当時高校生だった二人の10年後を描いている。
作品としては25年、劇中では10年と経過時間に差はあるが、どちらも連載時の現代を舞台にしている様子。(整合性は考えられていない・・・ま、問題にはならんでしょう。)

映画ではロマコメ好き(好きなだけで本数見てないけど)を公表しているtomoartですが、当然マンガでもそういう指向はあります。「めぞん一刻」や「ツルモク独身寮」がお気に入りなわけですが、高校のマン研(マンガ研究同好会)でマンガを描いてた頃に直撃を受けたのが「The かぼちゃワイン」でした。アニメも見てたし、原作買い集めたし(実家の引っ越しで紛失したけど涙)、当時のワタシの絵柄に影響を受けましたね。ワタシも身長が160cmと小さいので(性格は全然違うけど)、春助に感情移入して読んでたもんでした。
数年前に久しぶりに読みたくなって、文庫版の中古のフルセットを再購入したところ、それからしばらくして「〜sequel」全1巻が発売、そしてこの「〜Another」が連載となり、ワタシの中ではそのタイミングの良さにちょっと感動したのでしたw

という事でお題の「〜Another」ですが・・・やっぱり美しい夢はそのままの方が(汗)、という感じ。

オリジナルが良かったのは、高校生という微妙な時期に、寮生活という親元から離れた自由な雰囲気と、その中で展開されるちょっとエッチがらみのラブストーリーという部分。この『ちょっと』が微妙で、性への憧憬と潔癖性が同居している高校生という設定だから可能なスレスレ感が良かったんですよね。エッチさの中にちゃんと爽やかさがあった(今じゃ高校生でもこうは行かないでしょうが汗)。

ところが10年経って二人とも27歳となれば、これはもうセックスも含めて性なんてのは問題にもならない年頃。掲載誌の都合もあって、二人の周りではその手のあからさまな描写が(セックスシーンはないけど)やたらと出て来ます。ところが二人はプラトニックという事で、ちょっとそれってカワイイっていうレベルを超えて奇異でしょ。感情移入し辛くなっちゃった訳ですよね。
で、やっぱり27歳のカップルには既に爽やかさはないですよ。当然だけど・・・。二人以外のオリジナル版の登場人物もほとんど出て来ないから、同窓会的盛り上がりにも繋がらない。もっと継続性を持たせた方が良かったんじゃないかなぁ・・・。まぁ、ネタ切れで同じ事の焼き直ししか出来ないという危機感があったのかもしれませんが。

という事で残念ながら、二人の行く末を見届けるという以外の魅力を感じられなかったというのが感想。それでも二人をまた新作で見られたのが、楽しかったのは間違いないのですが・・・・。



Theかぼちゃワインsequel

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  • 作者: 三浦 みつる
  • 出版社/メーカー: 青林堂
  • 発売日: 2006/10/15
  • メディア: コミック

The〓かぼちゃワイン1~最新巻 [マーケットプレイス コミックセット]

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  • 作者: 三浦 みつる
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: コミック

タグ:三浦みつる
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tomoart

>morizoさん
nice!ありがとうございます。この文書いてからもう3年経つのかぁ・・・・時の経つのは早いです(汗)。
by tomoart (2012-07-24 21:27) 

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