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ウルヴァリン:X-MEN ZERO [洋画レビュー]

405px-Wolverinetheatricalposter_a.jpg.jpeg「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」(監督:ギャヴィン・フッド)

ローガン(ヒュー・ジャックマン)は兄・ビクター(リーヴ・シュレイバー)と共に、ミュータントとして一世紀以上を生き抜いて来たが、その間の様々な戦争体験が二人の袂を分かった。人殺しに嫌気がさしたローガンは、ミュータント部隊を指揮する軍人・ストライカー(ダニー・ヒューストン)の元を離れて田舎に引きこもり、恋人・ケイラ(リン・コリンズ)と共に過ごす穏やかな暮らしを選んだ。一方ビクターは人殺しに快感を覚え、凶暴化。ミュータント仲間を訪ねては腕試しの様に次々と殺害していた。ローガンの元を6年ぶりに訪ねたストライカーはビクターの凶行を伝えるが、一足遅くビクターに襲われたケイラが殺害されてしまう。復讐の為にビクターを襲うローガンだったが、返り討ちにあう。ビクターへの復讐に燃えるローガンは、ストライカーの提案を受け入れ、人体改造手術を受ける。アダマンチウム金属の骨格を持つ男“ウルヴァリン”がここに誕生した。
しかしこれは、巨大な陰謀の一部でしかなかった・・・・。

なんだろう・・・・不思議な映画だ。確かにアクション映画としての側面は大きいのだが、作品全体のトーンはそういったガチャガチャした雰囲気とは全く違うものを感じさせる。これが「ツォツィ」をつくった、南アフリカ出身監督・ギャヴィン・フッドの味なんだろうか。

まず目につくのはハッタリの少ない演出。派手な事を描いていても、カメラが一歩引いた目線を維持しているので、どことなく冷静な理性的な感じがある。ドリー撮影がないのもその印象を強くする。
メカ系も特に目新しいガジェットが出て来る訳でもなく、実在のヘリや車、バイクばかり。明らかに基幹の「X-MEN」シリーズに比べてリアリティ重視だ。しかも「X-MEN」などと違って、舞台になるのはほとんどが田舎の風景の中。街中のシーンは数えるほど。そういう意味でもアメコミヒーロー物としては非常に特異。
前日譚だから、という訳でもないだろうが、全体的な色調が落ち着いている事、繁華街なども何やらノスタルジックな印象に仕上がっているのも作品の地味な印象に拍車をかける。

そう言った今作独特の部分は、なにやら文芸作品のような風格、品格を作品に付与する一方、アクションエンタテインメントとしてはマイナス作用も大きい。画面から感じる迫力や、エモーションに欠けているのだ。
多分監督とヒュー・ジャックマン(製作も担当)は、アクション映画というより、そのフレームを維持したまま、『ウルヴァリンというキャラクター』をとにかく描きたかったのだろう。何とも難しい事をしたものだ。

その姿勢の犠牲になったのは、その他の膨大な出演キャラクターたち。ビクターやケイラはまだいいとして、エージェント・ゼロ(ダニエル・ヘニー)、ライス(ウィル・アイ・アム)、ブラッドリー(ドミニク・モナハン)、スピンオフが決まったデッドプール(ライアン・レイノルズ)など大量に出るミュータントたちはかなりアッサリとした描写に終始。中盤以降活躍するガンビット(テイラー・キッチュ)には、ワタシは結構楽しませてもらったが、ここももう少し活躍の場があればと思ってしまう。
だが一番の失敗はストライカーを魅力的に描けなかった事だと思う。本当に主役を輝かせるには、相応に相対するキャラが必要なのだ。

この作品の評価は多分かなり大きく分かれるだろう。アクション大作ながら一人のキャラクターを掘り下げようとした姿勢はそれなりに評価されるかもしれないが、単純なアクション大作を期待している層からは、凡作の烙印を押されてしまいそう。そして残念ながら観客には後者が圧倒的に多いのだ。


ワタシは特に予習もせずに観に行きましたが、出来ればやはり予習した方が、ちりばめられている仕掛けに気付けて楽しそうではあります。
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そして実写版「火星のプリンセス」でデジャー・ソリスその人を演じると言われているのが今作のケイラ役リン・コリンズ。いやー、何ともアメリカンな女優さんで、心配になりました(爆)。ネイティヴ・アメリカンの血が流れているというから、その容姿のアメリカンさは当たり前か。うーむ・・・・火星人?(木亥火暴)
あ、テイラー・キッチュがジョン・カーター役って事は忘れてた(爆)。
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コメント 2

ととろ

はじめまして!!
自分X-MENはやくみたい=>>>
よければ、ブログ見に来てください^^V
by ととろ (2009-09-16 11:47) 

tomoart

>ととろさん
初めまして。コメントありがとうございます。
ブログ見ましたよw 好みの傾向が似てますね。これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
「ウルヴァリン」の感想もお待ちしてます。
by tomoart (2009-09-17 22:42) 

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