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ヘルボーイ [洋画レビュー]

Hellboy_poster.jpg「ヘルボーイ」(監督:ギレルモ・デル・トロ)

第二次世界大戦時。廃色濃厚なナチス・ドイツは、超常現象に活路を見出そうと、ロシアの怪僧ラスプーチン(カレル・ローデン)を招聘し、異界との扉を開こうとする。それを知った米軍はブルーム教授と共にその場を強襲。ラスプーチンは異界へと吸い込まれ、代わりに真っ赤な体色の赤子が残された。ブルーム教授はその子をヘルボーイと名付け、自らが親代わりとなって育てる決心をする。
時は移って60年後。ブルーム教授(ジョン・ハート)はヘルボーイ(ロン・パールマン)や水棲人間のエイブ・サピエン(ダグ・ジョーンズ)たちと共に、一般社会から存在を隠された『超常現象調査防衛局』に籍をおき、密かに活動を行っていた。新任捜査官ジョン・マイヤーズ(ルパート・エヴァンス)が着任早々、博物館に魔物が出現。ヘルボーイが出動し苦戦しながらもこれを撃退する。しかしそれは、復活したラスプーチンの仕掛けた罠の、ほんの手始めに過ぎなかった・・・・。

「パンズ・ラビリンス」があまりに印象が良かったのと、「ホビット」担当のギレルモ・デル・トロ監督という事で、続編も出来た事だし、見てみた・・・・が。ううむ・・・・意外とそれなりなデキだった(爆)。いや、よく出来てはいるのだが、なんでしょう、コミック読んでないから微妙なのかなぁ。
『誕生篇』という事もあるからか、132分という尺ながら詰め込み過ぎな感が一番の問題か?常人ならざるものとしてヘルボーイ、エイブ・サピエン、エリザベス・シャーマン(セルマ・ブレア)の三人が登場(敵は別にして)し、前半の主役であるブルーム教授がいて、新任のジョン・マイヤーズがいる。エイブはかなり省略気味だが、それ以外の4人を頑張って掘り下げようとしているのがまず大変。今回はヘルボーイ誕生の秘密を描いているので、本当はヘルボーイに集中出来てればもっと良いものになったのかも。更に言うとリズとのロマンスを平行して描いているのが焦点がいささかボケ気味になった一番の問題かもしれない。
話の中心を変えないなら、リズおよびヘルボーイとのロマンス話の描写を簡素にし、ジョンは既に着任後の時点から始めるか、逆に物語の中心をもっと客観的な事件にしてしまってロマンスやジョンの新任ならではの失敗話などを話の中心にしてしまえば単純なアクション映画として整理出来たのではないかと思う。まぁ原作を知らないからそんな事言えるのかもしれないけど。いずれにしても映画二本分を突っ込んじゃった内容だったのが消化不良に感じたと言う事ですかね。二つに分けて、それぞれ90〜100分位にまとめてれば、ホントに面白そうだったのに。

あと、バジェットが6600万ドルかかってるにしては、ちょっと映像的にも中途半端な感じが。2004年の作だから、まだCGにかなりな金額がかかったのかな。小品(1900万ドル)の「パンズ・ラビリンス」がギレルモ節全開な印象的映像だったのに、3.5倍かけてる割に消化不良な気がします。まぁ傾向が違う作品だと言っちゃえばその通りなんですけど。きっとロケとか役者にかかってる金額が全然違うんだろうなぁ・・・。


あ、一番の問題は見る前に期待し過ぎた事かもしれないです(爆)。
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これは物悲しい美しさに溢れた作品でした。ギレルモ・デル・トロの姿からは想像出来ない作品だ(爆)。
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