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アイアンマン [洋画レビュー]

P6022416.jpg「アイアンマン」(監督:ジョン・ファブロー)

トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は父から続く軍需企業の若き社長。セレブでプレイボーイな上に天才的なエンジニアで、様々なアイデアを自社兵器に持ち込み、“強いアメリカ”の象徴として賞を授与される程の著名人だった。今日も専用ジェットでアフガニスタンに飛び、米軍の上層部に新商品ジェリコミサイルの破壊力をデモンストレーション。ところが帰途にテロリストに囚われ、ジェリコの製造を強要される。トニーは、同じ独房に囚われているインセン博士と共謀し、ジェリコとは似ても似つかない脱出用兵器を作り始める。それは後に、アイアンマンと呼ばれるトニーのパワードスーツの、第一号であった・・・・。

いや、やっぱアイアンマンカッチョエエですぜ・・・・(感涙)アイアンマン・スーツはガジェッターにはたまらないシロモノですぜ(爆)。まず今回は誕生編ということでマーク1、マーク2、そして大活躍するマーク3と、開発過程が充分に描かれる。(そしてある意味最終の敵はその延長線上にある兵器。)架空兵器開発史として見てもとっても楽しい。

マーク1は鉄の塊然とした無骨さがたまらんし、マーク2はメカニックとして洗練されて行く過程を拝める。マーク3では外装の細かな動きが表現され、サンダーバードさながらに出動シーンが描かれる。その描写を見ただけでワタシなんかニヤニヤしてしまったですよ(爆)。しかもしかも、それを一人で、プラモデルを作るかのように開発して行くトニーですよ!こりゃメチャクチャ感情移入しますってw いやー、絶対楽しいもんなぁ、こんなの。

助手は(多分トニーが自ら開発した)家全体を管理している人工知能・ジャービス(この辺りのやり取りも笑えますw)。そして時々美人の秘書(グウィネス・パルトロウ)が手伝ってくれる。そうして開発したスーツを試運転する、それもまた楽しい。初めての飛行シーンなんかは爽快そのもの・・・・これって、プラモ系ヲタクの夢の生活なんじゃなかろうか(爆)。

ところがである。そんな大きな子供たちの夢物語だけに終わらないのがさすが3億ドル稼いだ映画である。ベースに進行する物語はかなり大人。トニーは虜囚として目の当たりにした経験から軍需産業から手を引く事を宣言し、共同経営者のオバディア(ジェフ・ブリッジス)とは巨大企業を掛けた権力の駆け引きがあり、秘書のペッパーとは上司部下以上恋人未満の微妙な恋愛感情が描かれる。この辺りの人間ドラマとパワードスーツ開発史のバランスがとても良い。どちらも過不足無く描かれているのだ。

それにしてもグウィネス・パルトロウがとてもチャーミングに写っていてビックリ。この人、そばかすが多いからか、あんまり魅力的に感じた事がなかったんだけど(いや、顔のつくりとの兼ね合いでって事ですけどね汗)。今回も、冒頭の初登場のシーンではそばかす顔で出て来て、トニーに女として見られていない感じを出していたが、中盤からはグッと魅力が増し(ドレス姿のときは逆に余り感じなかったけどw)て、ヒロイン役としての華を充分に感じさせた。

ロバート・ダウニー・Jrもカリスマ性をもったエンジニアであり、プレイボーイで尚かつ正義の味方という何ともとらえどころのない役を好演。ちゃんとそういう風な人物に見えるのは彼の演技の賜物か。ニヤニヤした表情も、誠実そうな姿も、どちらも似合ってカッコいい。ワタシも若い時なら『ヒゲを生やしてる』というだけでヒーロー落第と思ってたけど、40越えて全然オーケーになったなぁw

しかしアイアンマンの顔を見てると、何となく能面を思い出すね。シンプルな中に起伏があって、なかなか美しい。メタリックだから余計に凹凸が際立っている。今作では余り顔のアップは出て来ないが、見る角度で表情が変わって見えそうで、パート2ではその辺りの描写にも期待したい。

そして、エンドクレジットが終わった後のラストシークエンスであるが・・・・

(見てない方は下は読まずに、まずは劇場へ!!)



いやー、S.H.I.E.L.D.のニック・フューリーが出て来るとは!ビックリしましたよ〜〜。彼は残念ながらキャプテン・アメリカではありませんが、アベンジャーズと親交の深いキャラですね。まさかサミュエル・L・ジャクソンが出て来るとはねぇ。それにしても字幕で観客を引き止めてまで見せたシークエンスではありますが、観客の中でいったいどれくらいの人があの内容を理解出来たのか気になりますね(爆)。

ちなみに日本では先に公開された「インクレディブル・ハルク」ですが、米国では「アイアンマン」→「インクレディブル・ハルク」の順で公開されています。それを頭にいれて考えてみるとアベンジャーズの振りは、ニック・フューリーがトニーに、そしてトニーがブルース・バナーに、という順番に声を掛けているのだというのが分かります。という事は、次の映画では最後にブルースが出て来るって事かな?そんなワンシーンにエドワード・ノートン出して来るのか?まぁサミュエル・L・ジャクソンなんて、全く関連無く出てるんだから何でもアリか!?(爆)みんなきっと、アメコミが好きなんだろうなぁ。


もう少しマトモなフィギュアが低価格で出る事を期待してます・・・・(涙)。
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コメント 4

turbo

どもです。
観たんですね。
めちゃめちゃかっこ良かってですよね。うんうん。
だがしかし、スミマセン。ラストは…
“あ〜、サミュエル・L・ジャクソンだ”としか…とほほ。
グィネスは本当にチャーミングでしたね。
turboも彼女が魅力的なヒロインで驚きました。
次回が待ち遠しいです(^▽^)/
by turbo (2008-10-05 06:41) 

tomoart

>turboさん
観ました〜w 良かったです、ホントカッコよくて。全編に漂う大人のユーモアも良かったですね。余裕があってギスギスしてない感じが安心して見ていられました。
ラストは、普通の方の反応はそうでしょうねぇ。ワタシが観たときは隣りに外人の男の二人連れが観てたんですが、二人は“ナルホド〜”という感じの反応でした。(今改めてパンフレット見たら、わざわざこの辺りの説明が載ってましたよ。気付かなかった爆)
グウィネスは次回作にも出演予定とどこかで読んだので、今回振り回されっ放しだったテレンス・ハワードと共に主な出演者三人(さすがにジェフ・ブリッジスは無理だろうw)が出てきそうで楽しみですね!パンフレットに寄ると、「2」は2010年4月30日全米公開予定だそうですよw
by tomoart (2008-10-05 12:18) 

coco030705

tomoartさんのコメントを読んでいると、「アイアンマン」に対する
愛が感じられますね。(^^)
わたしもジャービスはかわいいなと思いました。まるで愛犬のような
ロボットですね。次回も出演するでしょうね。
グウィネスもやっぱりきれいですね~。次はトニーとの恋も描かれるのかしら。
by coco030705 (2008-10-10 10:33) 

tomoart

>coco030705さん
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます。
やっぱり感じられちゃいました?w 最後の戦いが終わったところで決めポーズ作ってくれないのが残念ですが(爆・・・途中の村を助けにいったところで戦車を破壊するシーンは、日本のヒーローもののカッコ良さなんでw)それは「2」のお楽しみだと思ってますw このシリーズがどんなふうになって行くのか、そして、噂されているマーヴェルヒーロー大集合の映画「アベンジャーズ」が本当に作られるのか、その辺りがホントに楽しみです。
by tomoart (2008-10-11 04:04) 

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