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クローバーフィールド/HAKAISHA [洋画レビュー]

Cloverfield_theatrical_poster.jpg「クローバーフィールド/HAKAISHA」(監督:マット・リーブス)

ニューヨークから日本に、若くして副社長として赴任する事になったロブ。彼を送る為、友人たちが集まって盛大なサプライズパーティが行われていた。パーティの様子と友人たちのロブへ贈る言葉を、ロブの友人ハッドはビデオに収めていた。パーティも山場にさしかかる頃、ニューヨークを地震のような震動が襲う。それは悪夢の一夜の幕開けだった・・・・。

やっと観て来ました。当ブログでも取り上げたように、手持ち撮影風映像が延々と続くために船酔いのような症状を訴える人が続出したという事で、ワタシも結構車酔いとかひどい方なので(汗)初めて後ろ側の席をオーダーしてしまった。フレームをしっかり意識しながら鑑賞していたのだが、睡眠不足もあってラスト15分くらいは嫌な汗でびっしょりになってしまった(つまり酔ったって事ね)。最近はそう乗り物酔いする事もなかったのだが、やっぱり元が弱いとダメだなぁ。これから観に行く方で少しでも乗り物酔いし易いと思う方は、なるべく後ろの席に陣取るのはもちろん、酔い止め薬を飲んでから観る事をお薦めします・・・・。

内容は・・・・やっぱり宣伝ありき企画でしたねぇ。ハッキリ言って内容はありません。以前のワタシの記事タイトルじゃありませんが、アトラクションとして捉えるしかないです。映画としてはやはり手持ち撮影風な演出が目新しいだけで、退屈と言ってもいい位。本当はアトラクションとして世界内に没入したい(それが今作を一番楽しめると思うし)んだけど、今度は逆に手持ち撮影風映像がのめり込みを阻害している。お陰で、やや白々しい気持ちで映像を追って行くハメになる。

映像は、徹頭徹尾手持ち撮影風で、余りにデリカシーのない撮影(男女の諍いを撮ったり、友人の悲しむ生な姿を撮ったり)へのエクスキューズとして撮影者のハッドがちょっと抜けたヤツとして登場したりする。その気持ちはわからんではないが、そこまでやってもやっぱり現実の感覚からしたら『そんなシーン撮影するか?』というシーンのオンパレード。そうしなきゃ作品として成り立たないので当たり前なのだが、観てる時にそう言う裏事情を感じてしまうのが既にキビしい。更にはエクスキューズの為のハッドの性格付の為に、ハッドが超ウザキャラ(爆)。感情移入して観ようとすれば、必然的にハッドに感情移入しなきゃいけない状況の中、このハッドの役作りは余りにもキツい。

無名俳優を起用して誰が生き残るかわからなくした上で、怪物から逃げて逃げて次々と死者が出るという形式としては、「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」に似ていると言えなくもないが、作品としてのデキは「AVP2」の方が数段上だろう。パート2決定との報もあったが、今度は手持ち撮影はキッパリ捨て去って、しっかりした映画として完成させて欲しい。

尚、さすがに手持ち撮影とはいかなかった最後のスタッフロールだが、ここだけBGMがついており、その楽曲がゴジラ辺りにインスパイアされている雰囲気が満点。J・J・エイブラムスが怪獣映画ヲタクなのは間違いないんだろうなぁ、と言うのはわかりました(爆)。


内容がないだけに、関連商品もほとんどないですね。BGMもついてないし、モンスターのフィギュアがそのうち出るかどうかかなぁ。下は唯一?の関連商品、ノベライズ。別に映画で解けない謎の回答がある訳じゃなさそうです(爆)。
クローバーフィールド/HAKAISYA (竹書房文庫 DR 206)

クローバーフィールド/HAKAISYA (竹書房文庫 DR 206)

  • 作者: ドリュー・ゴッダード
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2008/04/03
  • メディア: 文庫


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