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ダークシティ [洋画レビュー]

Dark_City_poster.jpg「ダークシティ」(監督:アレックス・プロヤス)

異星人に支配され、夜中の12時になると時間が止まる街。その街で、男はバスタブの中で目を覚ました。部屋に入ると無惨に傷つけられた女の死体が。しかし男にはそれ以前の記憶が全くなかった。逃げるようにその場を立ち去ったその男、ジョン・マードックを、異星人と街の警察が追う。全てを知るシュレーバー博士は、マードックの妻と接触し、男の身柄を確保しようとするのだが・・・・。

改めて見直してみるとこの作品、魅力がどこにあるのか分析するのはなかなか難しい。

個々のアイデアは使い古されたB級SFそのもの。人間になりすましたエイリアン、日の昇らない街、記憶を持たない男、マッドサイエンティスト、ESP能力・・・・ダークシティ自体の設定も、日本では押井守の超有名作を思い起こさせる。またSFXも大して金かかってないな〜という感じ。ハリボテの街、模型然とした車やモノレール、その街並を飛ぶ人形、ESPのビジュアライズ・・・・。しかし作品全体を通して見てみると、不思議とB級に収まらない作品になっているのだ。

理由の一つは、コーディネートが上手く、ビジュアルの作り方に一貫性があるから、とは言える。SFXには若干難がありながらも、モブシーンの充実ぶりなどがある事で低予算を感じさせない画作りが出来ている。

もう一つは、あくまでマードックを主軸に置き、マードックというキャラクターに寄り添ってストーリーを構築した事が、サスペンスを基軸としながらも一種独特の物悲しさをこの作品に与えており、その雰囲気が作品自体をワンランク上に引き上げている。

更にはウィリアム・ハート、キーファー・サザーランド、ジェニファー・コネリーといった主要俳優陣の充実も魅力の一端だろう。主演のルーファス・シーウェルも日本では無名ながら、イギリス俳優らしく堅実な演技で傍役たちの好演に応えている。

・・・・うーん、なんだか書いてみると魅力が陳腐に感じてしまうなぁ(爆)。この作品、もっと悪いところを言っちゃえば、マードックの哀愁が今イチ出ていないとか、ラストも楽観的過ぎる(ハッピーエンドのようだが、本当ならもっと悲しい場面だと思う)とか、決定的な問題がいっぱいあるのだ。ただ、そういうところを超えた部分で何となく“肌触りがいい”のだ。だから人によっては酷評する人がいてもおかしくないが、ワタシのように魅力的に感じれば忘れられない作品として捉えられる人もいるのだと思う。

この後アレックス・プロヤスは「アイ,ロボット」を監督する訳だが、そちらでは余りこういった独特の魅力が感じられなかった。この「ダークシティ」特有の魅力なのかもしれない。



それにしても、この作品のジェニファー・コネリーは美しい!(爆)まだ微妙に上半身ファットな印象ではありますが、それでも充分美しいです。それも好印象の一環(そこかよ)。
DARK CITY

DARK CITY

  • 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
  • メディア: DVD

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