ゲゲゲの鬼太郎 [邦画レビュー]
「ゲゲゲの鬼太郎」（監督：本木克英
いや、すっかりレビューを忘れてた（爆）。もう公開はほぼ終わってると思いますが、そのうちDVD出るでしょうから。なんか、しばらく経ってしまって、余計印象が極端に振れているような気がするが・・・。
レジャーランド建設の地上げを手伝って小金を稼ごうとするねずみ男（大泉洋
一方、密かに人間界支配を目論む妖狐一族の元から妖力の塊・妖怪石を、小金稼ぎに失敗したねずみ男が盗み出してしまう。それを宝石として質屋に売り飛ばした所に巡り会わせてしまった晴彦は、妖怪石の妖力に当てられて質屋から盗み出してしまう。晴彦は警察に捕まってしまうが、その直前、妖怪石は健太に預けられる。「誰にも言うな」という父子の約束によって、姉や鬼太郎にも黙っている健太。しかし、妖狐一族をまとめている空狐（橋本さとし
何ともお粗末な話。
それほど酷くなかったウエンツの鬼太郎とか、頑張ってた目玉おやじ（田の中勇
とにかく、全編これいわゆる子供騙し（つまり子供も騙せない）。
導入の思わせぶりなレジャーランド話は全くその後放置。立ち退き要請されてたのに、最後はフツーに三浦一家は住んでる雰囲気だし。警察の捜査にも現実味は全くなく、いい加減な捜査描写は警察をバカにしているかのごとし。それは妖怪ポリス＆裁判の場面も同様で、あれでは観ている子供たちに裁判に対する酷い誤解を与えてしまいかねない。
ネタバレになってしまうので詳しくは書けないが、窃盗という犯罪に対して最後に全くケツを拭かないのも酷い。それも妖怪だけではなく、人間に対してもだ。”盗みは犯罪ですよ”と言うメッセージは、子供も主たる観客の作品なのだから、最後に必ず提出しなければならなかったはず。ワタシは大人だから一緒に観に行った友人と『ひでぇなぁ』と笑い合えるが、子供の立場だったら・・・。
予算が少ないのは分かりますよ。だから話に広がりがないのも、妖怪沼周りでの妖怪ポリスのショボさもまぁいいじゃないですか。ストーリー立てさえしっかりしてれば、そんな事は些細な問題なんですけどね・・・。
とにかく本当にガックリな内容で、突っ込みどころ満載でした。この作品が興収20億円超えだっていうんだから、本当に邦画の今後が心配です・・・・。
えー、目玉おやじグッズ特集です（爆）。映画でも、目玉おやじのシーンは良く出来てましたよ。出来過ぎていて、意外でした（爆）。
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オ〜！ガッカリイリュージョン！（何）
邦画好きとしてはこういう娯楽作品の失敗はイタダケナイですね〜。
そっか〜。熱心な広報活動を見て、キャスティングとCGにばっか凝ってる風な予感はしてたんですが、やっぱストーリーが崩壊してましたか・・・。
ウエンツの今後は心配・・・しなくても良いか（笑）。
by 禮 (2007-07-11 03:37)
＞好さん
こんばんは。コメントありがとうございます。
ホント、こういうのを作ってしまうと邦画はやっぱり今イチ、みたいに思われるとやだなぁ、と思いました。ビジュアルとかが予算の都合でしょぼくなるのは分かるし仕方ないとも思えるんだけど、宣伝にもそれなりに金掛けて、キャストも揃えた映画のストーリーがグダグダなのは、配給側や制作側の体制がおかしいとしか思えません。
ま、それがサラリーマン社会全体に通ずる問題なのかもしれませんが・・・・。
by tomoart (2007-07-12 00:23)