ICON [画集・写真集レビュー]
「ICON」(フランク・フラゼッタ)
幻想画ともいうべきファンタジーイラストレーションが好きだ。日本人では天野嘉孝、武部本一郎、生頼範義辺りが思い出されるが、基本的にこういうジャンルのものは、やはり海外が強い。特に北米・アメリカ。歴史を持たないアメリカ人にとって、ファンタジーと言うのは純粋に憧れの対象なのだ。根っこのところでは何千年という歴史を持っている欧州文化の申し子であるアメリカ人が、200年しか歴史のないアメリカという国に身を置いている以上、そういう心持ちになるのは仕方ないのかもしれない。そこで地位を築いた、ロジャー・ディーン、ボリス・バレジョー、そしてこの、フランク・フラゼッタ。架空の歴史絵巻の中で、剣を握り立ち尽くす男達の盛り上がる筋肉!荘厳なキャッスルの中、重厚な石造りの玉座に寄りかかるように佇む王女の可憐さ!農耕馬の如き太い足の軍馬に跨がる暗闇の使徒達!一つ一つの彼らのポースが、戦闘シーンとしてのリアリティを無視してまでも形作られるポーズのホレボレするような美しさが、強烈なビジュアル・イメージとしてワタシの脳の奥深くにインプットされているのだ。
昔は洋書の買える場所も少なかったし、売っている本の種類も限られていたが、今は本当にいい時代になって来た。洋書の画集を簡単に入手出来る。こんな時代だからこそ、こういう人たちの事を日本でも再評価していいんじゃないかな。
ワタシの持ってるのはこのハードカバーですが、ペーパーバックの廉価版も出てるみたいですね。
Icon: A Retrospective by the Grand Master of Fantastic Art(ペーパーバック版)
幻想画ともいうべきファンタジーイラストレーションが好きだ。日本人では天野嘉孝、武部本一郎、生頼範義辺りが思い出されるが、基本的にこういうジャンルのものは、やはり海外が強い。特に北米・アメリカ。歴史を持たないアメリカ人にとって、ファンタジーと言うのは純粋に憧れの対象なのだ。根っこのところでは何千年という歴史を持っている欧州文化の申し子であるアメリカ人が、200年しか歴史のないアメリカという国に身を置いている以上、そういう心持ちになるのは仕方ないのかもしれない。そこで地位を築いた、ロジャー・ディーン、ボリス・バレジョー、そしてこの、フランク・フラゼッタ。架空の歴史絵巻の中で、剣を握り立ち尽くす男達の盛り上がる筋肉!荘厳なキャッスルの中、重厚な石造りの玉座に寄りかかるように佇む王女の可憐さ!農耕馬の如き太い足の軍馬に跨がる暗闇の使徒達!一つ一つの彼らのポースが、戦闘シーンとしてのリアリティを無視してまでも形作られるポーズのホレボレするような美しさが、強烈なビジュアル・イメージとしてワタシの脳の奥深くにインプットされているのだ。
昔は洋書の買える場所も少なかったし、売っている本の種類も限られていたが、今は本当にいい時代になって来た。洋書の画集を簡単に入手出来る。こんな時代だからこそ、こういう人たちの事を日本でも再評価していいんじゃないかな。
ワタシの持ってるのはこのハードカバーですが、ペーパーバックの廉価版も出てるみたいですね。
Icon: A Retrospective by the Grand Master of Fantastic Art
- 作者: Frank Frazetta
- 出版社/メーカー: Underwood Books
- 発売日: 1998/10
- メディア: ハードカバー
タグ:フランク・フラゼッタ
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