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007 カジノ・ロワイヤル [洋画レビュー]

Casino_Royale_3.jpg「007 カジノ・ロワイヤル」(監督:マーチン・キャンベル)

00になりたてのジェームス・ボンドの活躍と恋愛を描く。

テロ組織の資金源を断つべく、モンテネグロのカジノ・ロワイヤルに派遣されるボンド(ダニエル・クレイグ)。同行するのは財務省から1000万ドルと共に派遣されたヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン)。彼女と、現地の担当マティスの見守る中で、国家予算規模のポーカー・ゲームが切って落とされた・・・。

なかなか盛りだくさんで面白かった。しっかりとアクションの出来る俳優がキャスティングされた事で、地に脚がついたボンド像が描かれていたと思う。ワタシのような007シリーズをマトモに見てない人間にとっては、一般的な映画のつもりで見ても入り込める作り。

とは言えアクションシーンがぬるくなった訳ではなく、物語前半のアクションシーンなどはハラハラドキドキさせてくれる。特に最初の逃げて行くモロカ(セバスチャン・フォーカン)を追いかけるシークエンスでは、パルクールというエクストリーム・スポーツ(YAMAKASIを想像してください)の第一人者であるフォーカンの起用によって、VFXなしのガチンコアクションが素晴らしい。またそれを追うボンドが、体の使い方では劣る部分を頭脳的に埋めて行くアクションの演出も面白く、導入としては完璧。

またオープニング・タイトルのバックアニメーションも凝っていて美しい。ポーカーが主題の映画らしく、トランプをモチーフに圧倒的な装飾美を見せてくれる。

そして美しい映像も見所の一つ。プラハ、バハマ、コモ湖、ヴェネチアなど、各地でロケ撮影された映像は、007らしい世界旅行気分を味わわせてくれて秀逸だ。

しかし、同行した友人二人には若干不満の残る作品だったようだ。曰く「007はクールでなければならない」。確かに今回のボンドは、ストーリー中の位置付け的にも、企画主旨的にも、決してクールなだけでは済まなくなっている。

今回の「カジノ・ロワイヤル」は小説の第一作目という事もあり、これはオリジナルのようだが冒頭に00ナンバーに昇格される任務を描いている。そこでボンドは初めて人を殺す。つまりいくら馴れた風を装っても、今作のボンドはまだまだぽっと出であり、その後の描写でも無鉄砲さや強引さが目立つようになっている。そして感情的になるシーンもいくつか用意されている。これは主演に若いダニエル・クレイグ(38歳)を起用した事からも明らかだが、新しい007像を一から作ろうという意思の現れだろう。
更には今回の作品は恋愛も重要な要素となっており、その辺りも人間・ボンドを強調する要因となっている。

また今作の企画はリアルを追求する事が一つのコンセプトだったようだ。従来の007シリーズが余りにも荒唐無稽に走ってしまい、スパイムービーというよりSFアクションのようになってしまった事からの反省を踏まえてか、007という枠の範疇で極力嘘くささを排除している。やたらな仕掛けものも出てこず、ボンドカーの装備もだいぶ地味なのは、その辺を意識して頭脳戦を話の中心に持って来たいという企画そのものが反映された結果だろう。

という事でなかなかのデキではあったが、不満点がない訳ではない。
一つは、ワタシの都合かもしれないが、残念ながらポーカーが全然分からんので、手を開かれてもピンと来ない事。ポーカー勝負が山場になっている都合上、これは致命的だった。多分日本人のほとんどはポーカーの手について不十分な知識しかないと思うので、この映画の本当の魅力が分からないのが残念だ。

もう一つは後半のアクションシーンが今イチな事。前半が余りにも良いので、後半のポーカー後にもう一発派手なアクションシーンがあれば、ポーカー勝負のもやもやも吹っ飛んだ事だろうに。イチャイチャシーンをもっと切り詰めれば尺的には充分入ったと思うのだが・・・・。

まぁ興収も評判もまずは上々らしいので、このままの路線で続作を作ってくれればもっともっと面白くなるんじゃないだろうか。期待してます。

007 カジノ・ロワイヤル
http://www.sonypictures.jp/movies/casinoroyale/site/

〈追記〉 DVD情報はamazonで(爆)。発売も決まってないのに項目だけは出来てますw発売されましたね。
007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション (初回生産限定版)(2枚組)

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2007/05/23
  • メディア: DVD

こちらは原作本。ワタシも007の本まで手を出した事ないんですが、読み始めるなら、これが一作目です。
007/カジノ・ロワイヤル 【新版】

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  • 作者: イアン・フレミング
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  • 発売日: 2006/06/27
  • メディア: 文庫

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tomoart

>DSilberlingさん
nice!ありがとうございますm(_ _)m。DSilberlingさんのブログ、毎回楽しみにしています。これからもよろしくお願いします。
by tomoart (2007-06-24 13:22) 

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